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絶品すぎてドイツ人も驚く!?神戸っ子が愛してやまない、“名物”お菓子って?

  • 2024.2.1

最近は本格派ドイツベーカリーも増えてきましたが、約100年も前からドイツパンを作り続け、NHK連続テレビドラマのモデルにもなったといわれるお店が神戸の教会にあるのをご存じですか?今回は、あっと驚く美しい空間と絶品名物をご紹介します!

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筆者撮影

うわ~!すごい!足をふみいれた途端、思わず声をあげてしまいました。

目に飛び込んできたのは高い天井と真っ白な壁。振り返れば美しいステンドグラス風の大きな窓。そこには、教会の特徴を残しながらも明るくモダンにリノベーションされたカフェがありました。光がふりそそぐ神秘的な教会でおいしいドイツパンを食べたりお茶したりできるなんて、ドイツ人もびっくりですよね。

教会を改装したベーカリー&カフェ

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筆者撮影

パンのおいしさが際立つハムとチーズ、卵のサンドウィッチをほおばり、お水と一緒についてくるウェルカムスイーツのクッキーの味に感動し、興奮は最高潮!

神戸っ子が愛してやまない名物お菓子、「ミミ」とは?

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筆者撮影

クッキーと並ぶフロインドリーブの名物が「ミミ」と呼ばれるパイ。このお菓子はドイツで古くから親しまれているおやつで豚の耳を表したもの。ドイツでは豚は幸運のシンボルなんです。

フロインドリーブでは大ミミ、中ミミ、小ミミがあり、バターをたっぷり使って手作りするこだわりっぷり。神戸っ子に長年愛されている人気の手土産ですが、評判が評判を呼び、全国からやってくるミミファンがたくさん。

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筆者撮影

伝統的な製法でつくられるパンは、売り切れることもあるので早めにゲット。なかでもおすすめが、くるみとレーズンがぎっしりつまったパン。ライ麦の酸味とレーズンの甘みのバランスがやみつきになります。

困難を乗り越えて100年受け継がれる味

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筆者撮影

フロインドリーブに波乱万丈の歴史あり。

創業者のハインリッヒ・フロインドリーブさんはパン職人として青島の海軍に勤務していましたが、第一次世界大戦後に捕虜として日本に連行され、敷島製パンの技師長を経て1924年に神戸でドイツパンのお店をオープン。その後、第二次世界大戦の大空襲で神戸は焼け野原に。再開したお店は徐々に回復し順調に営業していましたが、今度は阪神淡路大震災で被災してしまいます。

そして1999年に移転したのが、神戸ユニオン教会跡を改装した現在の店舗。ここは三代目のオーナーが結婚式をあげた思い出の教会なのだそうです。

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筆者撮影

戦争、自然災害、パンデミック…と、数々の困難を乗り越えて伝統の味が受け継がれてきたのですね。パンやお菓子のおいしさはもちろんのこと、唯一無二の空間で過ごす時間も忘れられない思い出。神戸に行ったら必ず訪れたい場所です。


▽店舗情報
〒651-0092
兵庫県神戸市中央区生田町4-6-15
078-231-6051
10:00-18:00(17:30ラストオーダ―)
水曜定休(祝日の場合は翌日休。その他臨時休業有)

※参考:フロインドリーブ公式HP



筆者:坪井由美子(TwitterInstagramBlog
ドイツ暮らし10数年の食いしん坊ライター。旅や食文化の記事を日本の新聞やウェブメディアなどで執筆。暮らすように旅をしながら世界あちこちで出会った面白エピソードを発信していきます!