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「なでてくれるの?」「鼻チューしてくれるの?」飼い主の行動を“愛情表現”だと思い込む黒猫が可愛すぎる【書評】

  • 2026.11.8

【漫画】本編を読む

こちらにはそんなつもりがなかったのに、相手にはまったく違う意味で伝わっていた――。普通なら困ってしまいそうなすれ違いも、愛猫との間なら、むしろ幸せな勘違いに思える。

『黒猫ろんと暮らしたら』(KADOKAWA)は、AKRさんと黒猫のろんとの何気ない毎日を描いたコミックエッセイ。ろんの飼い主への信頼と愛情が伝わってくるエピソードの数々に、読めば読むほど、頬がゆるんでしまう。

なかでも微笑ましいのが、ふたりの間に起こるちょっとした勘違いだ。たとえば、AKRさんがろんの後ろに置いてあるカバンを取ろうとした時のこと。AKRさんが手を伸ばすと、ろんは、自分をなでてくれるのだと思い込んで、「にゅっ」と頭を持ち上げ、わざわざその手の下へ。カバンを取ろうとしているだけなのに、ろんはすっかり「なで待ち」の態勢だ。

また、ブラッシング中にもろんは思わぬ行動を取る。AKRさんはろんにただブラシをかけているだけなのに、顔が近づくたび、ろんは「わかってるよ、鼻チューでしょ?」とでも言いたげに顔を寄せ、AKRさんに得意げにチュッ。そういうつもりではなくとも、こんな可愛い勘違いなら訂正するのも惜しくなる。

飼い主の何気ない動きを、全部自分への愛情だと受け取っているろん。その無邪気な思い込みから、AKRさんへの絶大な信頼が伝わってくる。こんな幸せなすれ違いなら、何度でも起きてほしい。そう思ってしまうのは、きっと私だけではないだろう。

文=アサトーミナミ

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