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「離脱した…」“うずら化”したモラハラかまって夫の物語に、読者のシビアな反応【著者インタビュー】

  • 2026.11.7

【漫画】本編を読む

子どもの世話より、自分を優先してほしい。そんな夫からの要望に、妻の心はどんどんすり減っていく。『うずら男 モラハラかまって夫が人間をやめるまで』(前川さなえ/KADOKAWA LifeDesign)は、ふたりの男の子を育てる専業主婦・あすかと、妻への執着が止まらない夫・和史の歪な夫婦関係を描いた衝撃作だ。

ある日、あすかは和史から、8個のうずらの卵を育てるように命じられる。やがて孵化したうずらたちは、かわいいような、不気味なような…。この小さな生き物が、夫婦の歯車をさらに大きく狂わせていくストーリーは、多くの読者の心を揺さぶった。

本作の著者・前川さなえさんに、幼少期の家庭環境に傷を抱え、大人になっても生きづらさを感じる「アダルトチルドレン」や「モラハラ」をテーマに描いた本作の制作背景や、夫婦関係、自分らしく生きるためのヒントについてお話を伺った。

――あすかが「もう限界」と和史を突き放した途端、彼があすかへ「お母さん」とすがりつく姿がありました。ここは物語の核心に迫るシーンだと思います。和史が本当に求めていたものは何だったと思いますか?

前川さなえさん(以下、前川):愛だったのかもしれないですね。彼は、あすかを苦しめたいというよりは、ただただ自分のほうを向いてもらいたかった。すべて、「幼児性」からくるものなのだと思います。

和史からすると自分はなにも変わっていないのに、結婚して子どもができてから、妻のあすかがどんどん変わっていく。自分を一番に考えてくれていた、元の彼女に戻ってほしくて必死だった。一方のあすかにとっては、変わらない夫こそがつらかったのだと思います。

――本作を読んだ読者からは、どんな反響があったのでしょうか。

前川:男女で反応がはっきり分かれた点が印象的でしたね。男性は「興味深い」という感想が多くて、どこか自分とは違う世界として見ている感じ。女性は、「こんなことが世の中で起きているなんて許せない」と、あすかに感情移入して一緒に怒ってくれる方が多かったです。「なんであすかは和史と結婚したんだ!」という声も多数いただきました(笑)。

――最後に、『うずら男 モラハラかまって夫が人間をやめるまで』の読者のみなさまへメッセージをお願いします。

前川:いろいろな感想を拝見していると、どうやら「和史が気持ち悪くて、途中で離れてしまった」という方もいたようで…。ぜひ、最後まで読んでいただけると嬉しいです。「うっ」となる部分を乗り越えると、その先に感じとってもらえるものがあると思います。どうか最後までお付き合いください!

取材・文=松本温美

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