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元アイドルの幽霊がかわいすぎて無視できない! 「見える」女子高校生の奇妙でにぎやかな日常を描いた物語に、ミステリー要素が加わった第6巻が発売【書評】

  • 2026.11.6

【漫画】本編を読む

『見えてますよ! 愛沢さん』(棘尾どろしー/キルタイムコミュニケーション)は、幽霊が見える女子高校生と、幽霊になってしまった元アイドルの奇妙な関係を描いたホラーラブコメディだ。

主人公は、昔から幽霊が見えることに悩まされてきた女子高校生・黒鳥みち。幽霊に関わるとろくなことがないため、徹底して見えないフリをしてこれまで過ごしてきた。そんな彼女の前に、ある日、どうしても無視することができない幽霊が現れる。それは、人気アイドルグループ「De:LPhinus(デルフィナス)」の元メンバーでみちのクラスメイトでもあった愛沢ほなみだった。彼女は亡くなった後、幽霊となって教室に現れるようになったのだ。しかも、ほなみは生前と同じく、幽霊になっても自由奔放に振る舞い、クラスメイトに熱烈なファンサービスをするなど、やりたい放題だ。

相手が誰であろうと、幽霊とは関わらない。そう決めていたみちだったが、ほなみの幼稚で自由すぎる行動を前に、どうしても気になってしまう。見ないようにとしようとするほど、つい目で追ってしまう。こうして、幽霊を避けて生きてきた少女と、幽霊になってもにぎやかな元アイドルの不思議な交流が始まる。

幽霊という存在の怖さと、ほなみの愛らしさとのギャップが見どころで、普通なら恐怖を感じるはずの場面でも、ほなみの予測不能な行動が笑いを生み出す。一方で、みちがほなみを気にかけるようになる姿には、単なる怪奇現象への恐怖心や好奇心とは違う、特別な感情が感じられる。

そして、物語はかわいらしい幽霊との日常だけでは終わらない。ほなみが所属していた「De:LPhinus」をめぐって、不穏な出来事や謎が次第に浮かび上がってくるのだ。生前のほなみに何があったのか。にぎやかなラブコメディの裏側で、物語は少しずつミステリーの様相を強めていく。

2026年11月6日発売の第6巻では、そんな「De:LPhinus」の過去へとさらに踏み込んでいく。ほなみの死の真相など、これまで積み重ねられてきた謎が、どのような形で明らかになっていくのか注目してほしい。かわいらしい幽霊と、不気味な真実が交錯する物語から目が離せない。

文=羅塊羅無

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