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兵庫県丹波篠山市の酒米ごとに異なる日本酒、12月20日頃から順次発売。狩場一酒造と地元農家が協力!

  • 2026.11.6

兵庫県丹波篠山市にある狩場一酒造は、丹波篠山の農家と連携し、酒米ごとに1つのお酒を仕込む取り組みを行っている。

一つの酒米で一つのお酒を仕込む、酒米違いのお酒

狩場一酒造のある兵庫県は、日本一の酒米産地であり、日本の酒造りを支えてきた米処である。一方で、農家の高齢化や人手不足、気候変動などにより、酒米を取り巻く環境は大きく変わりつつある。手間がかかる割に収穫量が少ない酒米から、食用米への転作も進んでいるそう。場一酒造は、「100年以上酒造りを続けてこられたのも、この土地と農家があってこそ」との想いで、これからもこの場所で、地元農家とともに酒を醸していくため、新しいチャレンジに取り組むという。

まずは、2種類以上の酒米をブレンドせず、一つの酒米で一つのお酒を仕込む、酒米違いのお酒をつくること。農家や田んぼごとの個性、テロワールを感じて欲しいと始めた取り組みで、農家と直接やり取りし、その想いに触れる中で、ともに酒を造りたいという想いも強くなったと語る。

狩場一酒造の想いに丹波篠山市の3軒の農家が寄り添う

丹波篠山大内農場は、狩場一酒造の蔵の田んぼの山田錦を共に育てている。

狩場一酒造が自社の田んぼで山田錦の栽培を始めたのは、今から30年近く前。

当時協力していた農家から引き継ぐ形で、現在、大内農場に山田錦の自社栽培をサポートしてもらっているという。

大内農場では、山田錦の本場播州地域から種を調達し、苗を育てている。苗同士の間隔など細かい調整をし田植えをむかえる。

その後も肥料については常に情報をあつめ、種類とタイミングや量を細かく管理しながら作業しているとのことだ。

蔵の田んぼで、大内農場と一緒に育てた山田錦のみで仕込んだのが「純米吟醸酒 萌 moe」。苗からお酒まで全て丹波篠山の自然と人が見守り育てている。搾り方にもこだわり、袋吊りという手間も時間も掛かる方法で搾ったそう。透明感のある綺麗な味わいで、旨味のある純米吟醸酒だ。

2027年3月15日(月)頃から販売開始予定で、150本程度の数量限定となる。

丹波篠山かまい農場は、今年から酒米作りに挑戦する。

2026年から始まった「法人向け田んぼオーナープログラム」を立ち上げたのがきっかけ。

初年度はコシヒカリの栽培のみの予定だったものの、1年目から酒米作りをしたいという想いが叶い、育てることになったそう。

選んだ米は、Hyogo Sake 85という兵庫県が開発した酒米。普及途中の米で、丹波篠山で栽培する農家はごくわずか。

さらに環境に配慮した方法で特別栽培米として育てるという、1年目から挑戦尽くしの栽培となった。

環境に配慮した特別栽培米で仕込む「特別純米にごり酒」はHyogo Sake 85で仕込むことでより滑らかに仕上がるそう。

東条川の上流の清らかな水で育った米が、蔵で初めての純米酒のにごり酒になる。2027年1月15日(金)頃から販売開始予定で、150本程度の数量限定となる。

吉良農園は、米作りから酒造りまで参加できるプロジェクトを運営している。

2022年から始まった「ミチのムコウ」プロジェクトの「100人ではぐくむ名前はまだない日本酒」を企画した。

参加者を募り、酒米作りからお酒が出来上がるまで1年を通して体験する内容だ。

里山と都市部の人をつなぐ企画として、ただの農業体験ではなく、農業が地域にとってどんな意味があるのか、自然との関わりも含めて考えるきっかけになることを目標としている。

農薬と化学肥料を使わずに育てた酒米「五百万石」。米の良さを活かすため、瓶内二次発酵でスパークリングのお酒に仕上げられている。

今年で5年目となる特別純米酒、発泡性清酒「ミチのムコウ」は、毎年少しずつ発酵具合が違うところも楽しみの一つ。12月末の発売に合わせて多くの方が買い求めるそうで、丹波篠山の冬の風物詩になった。瓶内二次発酵で強いガス感が特徴。12月20日(日)頃から販売開始予定で、500本程度の数量限定となる。

丹波篠山の環境を味わえる3つのお酒。その違いを味わってみては。

(山崎正和)

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