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【スーパーGT】ダブルヘッダー開催の最終ラウンド イレギュラーな展開はタイトル争いにどう影響するのか

  • 2026.11.6
写真左:第7戦オートポリスを走行するau TOM'S GR Supra(坪井翔/山下健太)(C)Getty Images
SPREAD : 写真左:第7戦オートポリスを走行するau TOM'S GR Supra(坪井翔/山下健太)(C)Getty Images

今週末、栃木県のモビリティリゾートもてぎで開催されるSUPER GT2026最終ラウンドは既報の通り、中止になった第3戦の代替戦も組み込まれることになった(11/7:第3戦予選・決勝、11/8:第8戦予選・決勝)。
サクセスウェイトのルールは、シーズンセミファイナル戦にあたる第3戦が半減、ファイナル戦の第8戦がノーウェイト。このイレギュラーな展開は果たして、タイトル争いにどう影響するのだろうか。

■王者36号車が有利も……

GT500クラスは3連覇中の王者#36 au TOM'S GR Supra(坪井翔/山下健太)が開幕から2連勝し大きなリードを築いた後、全戦で着実にポイントを積み重ねるという、絵にかいたような4連覇への道を歩んできた。現時点でランキング2位の#100 STANLEY HRC PRELUDE-GT(山本尚貴/牧野任祐)との差はわずか3ポイントだが、そうなるべくサクセスウェイトというルールはある。ハンデがなくなるということは単純な話、開幕当初の勢力図が再現されるということ。この机上論からは、36号車が有利ということになる。振り返れば3連覇中も、ほぼ同様の流れだった。
しかしながら、今回ばかりはそうした机上論は通用しない可能性が高いと見る。過去3年と大きく異なっているのが、第4戦以降ホンダ勢の強さが格段に増したことだ。第3戦の中止により約3ヵ月のインターバルができたことで新車PRELUDE-GTのポテンシャルが向上するであろうことは予想できたが、その上がり幅は予想をはるかに超えるものだった。それは第4戦以降ここまでの4戦すべてで、予選も決勝もホンダ勢が制しているという事実が証明している。
36号車がサクセスウェイトを下ろしたとして、そんなホンダ勢を上回れるかどうか、どちらかといえばホンダ勢有利との見方が強いのではないだろうか。

■ホンダのホームコースで迎える最終決戦

ホンダ勢有利の要因としてもうひとつ、モビリティリゾートもてぎがホンダのホームコースだということも大きい。今週末のもてぎはマシンセッティングやタイヤ選択を判断する公式練習が行われる6日金曜日から7日土曜日の第3戦、8日日曜日の第8戦にかけ、気温の下がり幅が大きいと現時点で予想されている。より多くのデータを持っているホンダ勢の方が、コンディションの変化にも対応しやすいはずだ。スタンドの応援の数の多さも例年ホンダの方が多く、もちろんそれも後押しとなるだろう。
今回の最終ラウンドがダブルヘッダーになったことで、獲得できるポイントは最大42ポイント。つまりランキングトップと3ポイント差の100号車だけでなく、16ポイント差のランキング3位#17 Astemo HRC PRELUDE-GT(塚越広大/野村勇斗)、18ポイント差のランキング4位#38 KeePer CERUMO GR Supra(大湯都史樹/小林利徠斗)にも、いや、単純計算では10位あたりまで逆転タイトルは可能であり、2日間の戦いはかなり激しくなりそうだ。
もてぎはオーバーテイクが特に難しいコースと言われており、まずは予選順位が重要になる。そしてレースは第3戦、第8戦ともにピットイン義務を伴う通常よりも短い250kmの距離で争われるため、戦略幅は広くなる。朝から夕方まで見どころが至るところにある、実に充実した2日間となりそうだ。

著者プロフィール

前田利幸(まえだとしゆき)●モータースポーツ・ライター

2002年初旬より国内外モータースポーツの取材を開始し、今年で20年目を迎える。日刊ゲンダイ他、多数のメディアに寄稿。単行本はフォーミュラ・ニッポン2005年王者のストーリーを描いた「ARRIVAL POINT(日刊現代出版)」他。現在はモータースポーツ以外に自転車レース、自転車プロダクトの取材・執筆も行う。

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