1. トップ
  2. エンタメ
  3. 焦りと孤独を募らせる夫、心と身体を“解放”していく妻 『月がみている』新カット3点

焦りと孤独を募らせる夫、心と身体を“解放”していく妻 『月がみている』新カット3点

  • 2026.11.5
映画『月がみている』場面写真 (C)2026『月がみている』製作委員会 width=
映画『月がみている』場面写真 (C)2026『月がみている』製作委員会

毎熊克哉と小島梨里杏がダブル主演を務める映画『月がみている』より、フランスの空気を感じさせる切なく美しい新場面写真3点が解禁された。

【写真】心と身体を解き放っていく月子、ベッドに横たわるカット 壮麗な“シャトウ”も

本作は、『失楽園』などで知られる作家・渡辺淳一の作品のなかでも、特に大きな議論を呼んだ『シャトウ ルージュ』を映画化した人間ドラマ。長年映画プロデューサーとして活躍してきた渡辺の娘・渡邉直子が監督を務める。

毎熊と小島がダブル主演を務めるほか、黒木瞳、西岡徳馬、吉田羊、ヴァンサン・ペレーズら豪華な面々が脇を固める。

物語の舞台はフランス。順風満帆な結婚生活を送っているはずだった克彦(毎熊)と月子(小島)だったが、夫婦のすれ違いから、克彦は妻を“性のレッスン”を施すというフランスの古城・シャトウに幽閉しようと目論む。衝撃的な設定だが、その先に待ち受けるのは、夫婦それぞれが愛と性の意味を見つめ直す、切実な人間ドラマだ。

そして、撮影の約7割をフランスで行った本作の大きな見どころのひとつが、現地の情緒あふれる美しい風景。原作タイトルにもある“城”を実際の古城で撮影し、フランスの歴史ある街並みや豊かな自然とともに、美しさと妖艶さが交錯する独自の世界を作り上げた。

今回、フランスの空気を感じさせる新場面写真3点が解禁。

1枚目は、フランスの街並みを背に、窓辺で電話をする克彦の姿。美しい異国の風景を前にしながらも、その表情にはどこか焦りと孤独がにじむ。妻との関係を取り戻したいと願いながら、自ら仕掛けた計画によって、かえって月子との距離を広げてしまう克彦。開放的なフランスの景色と、出口を見失ったような彼の表情との対比が印象的な一枚だ。

2枚目は、柔らかな光に包まれ、ベッドに横たわる月子。目を閉じたその表情からは、それまで抱えてきた緊張や戸惑いが少しずつほどけ、自分自身の感覚に身を委ねていくような静かな変化が伝わってくる。夫との関係の中で息苦しさを抱えていた月子が、遠く離れたフランスの地で、心と身体を解き放っていく――その“解放”の瞬間を象徴するような、美しく繊細なカットとなっている。

3枚目に写し出されるのは、物語の中心となる壮麗な“シャトウ”。夕暮れの空の下、長い歴史を刻んだ石造りの古城が静かに佇む姿は、美しくもどこかミステリアス。月子を閉じ込めるために選ばれた場所でありながら、やがて彼女が自分自身を見つめ直し、新たな一歩を踏み出していく場所にもなっていく。“幽閉の場所”が“解放の場所”へと姿を変えていく、象徴的な存在感を放つ一枚だ。

毎熊が演じる克彦は、妻・月子とのすれ違いに悩み、関係を変えようと彼女をフランスの“シャトウ”へ送り込む夫。その強引な行動の一方で、妻への愛情を捨てきれない人物でもある。

毎熊は、実際にフランスの街を歩き、小島と何気ない会話を交わす中で、克彦が本当に望んでいた夫婦の姿が見えてきたという。「フランスの街を散歩しながら、風景を見て、本当にたわいもない会話をして。克彦の理想像みたいなのがちょっと見えた気がしました」。さらに「本当はこんなところで誘拐の変な作戦とか考えずに、ただたわいもない、二人の時間になればよかったのにな」と振り返り、劇中の克彦と月子の二人に対する「こうだったらいい、こうなれたらよかったのに」という思いが、フランスに行ったことで実際の感触として捉えることができたと明かした。

小島が演じる月子は、夫との関係に息苦しさを感じながら、フランスの“シャトウ”での経験を通して、自分自身の心や身体と向き合っていく。

小島は、もともとフランスへの留学経験がある月子について、建築やアート、自然を愛し、「一つ一つの幸せをつかむことができる女性」と捉えていたという。そして「自分が大好きなフランスで、成長していくことで気づかされるっていうのが皮肉だなって思います。月子としてはどんどん解放していく」と、その変化を語る。

実際のフランス撮影についても「想像していたはるか何倍も温かい世界がフランスには待っていたんです」と振り返っている。

妻はフランスで自分自身を取り戻し、夫はフランスの風景の中で「本当はどうしたかったのか」に気づいていく。単なる美しい背景ではなく、二人の心を動かす“もうひとつの登場人物”ともいえるフランス。濃密な人間ドラマに加え、現地で撮影を敢行したからこそ生まれた映像美にも注目だ。

映画『月がみている』は、11月20日より全国公開。

元記事で読む
の記事をもっとみる

注目コンテンツ