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AI、『ハピネス』誕生のきっかけは一人の子供 東日本大震災後の日本で生まれた思い

  • 2026.11.5

歌手のAIが2026年11月5日、回遊型アートイベント『TOKYO ART DOTS』のプレス発表会に登壇。

自身の代表曲『ハピネス』が誕生した当時のエピソードを明かした。

AI「ハピネス」制作秘話

東京建物のサステナビリティパートナーを務めるAI。

同社の創立130周年を記念したCMに『ハピネス』が起用されており、イベントでは楽曲に込めた思いを振り返った。

『ハピネス』が生まれたのは、東日本大震災が発生した後のことだった。

「その時、日本人が元気なくて、どうにか元気を出せるような曲を作れないかって言われたんです」

しかし、震災後の状況を考えると、単純に元気を出そうと呼びかけることには迷いもあったという。

「こんな時に、みんな元気出そうみたいなことを言っても、逆にもう疲れるんじゃないかなと思ったり、いろいろ考えたんです」

そんな楽曲制作の打ち合わせをしていたスタジオに一人の子どもがいた。

その子はスタジオの卓上に触れ始め、父親から何度も注意されていたという。

しかし、子どもが何かをするたびに、周囲の大人たちから笑いが起きていた。

「みんな笑うんですよ。でも笑った後に、また暗い顔をして暗い話をするんです。

またその子が何か言うと、みんなちょっと笑って、また戻るっていう」

震災後の重苦しい空気の中でも、その子の行動によって、一瞬だけ周囲に笑顔が生まれていた。

その光景がAIの心に残った。

打ち合わせを終え、プロデューサーと楽曲制作を進めていた時のこと。

「私は歌詞とメロディーを考えていたんですけど、何を書こうかなと思って紙を探していたら、その子が描いていた絵が出てきたんです」

その絵を見た瞬間、楽曲の方向性が見えてきたという。

「もうこれしかないなって。この子がみんなを笑顔にしてくれる、あのパワーをどうにか歌にできないかなと思って」

こうして、子どもが周囲にもたらした笑顔をヒントに、『ハピネス』のサビが生まれた。

AIは当時の思いを振り返りながら、イベント会場で楽曲の一節を歌う場面もあった。

「自分のそういう感じだったり、周りの人を見て感じたことだったり、そういうメッセージを交じらせながら作った一曲でした」

取材・文:中京太一

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