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夜用ナプキンを1日2~3回交換「この生理の量、絶対異常だよ…」婦人科を受診すると〈私のミレーナ体験談〉

  • 2026.11.4

いつか2人目を、と考えたみなみさんは、ある日、子宮内膜症だということがわかります。子宮内膜症って?どんな治療をするの?と気になりますよね。

「気づかないままに放置しておくと、不妊の原因にもなるといわれる内膜症。私も見過ごしていたらきっと後悔したと思います。内膜症のかたはもちろん、同じような症状があるというかたの参考になれば幸いです」と話すみなみさんの、リアルな体験談をご紹介します。

まさか自分が!子宮内膜症でした

第一子は自然妊娠、27歳で娘を出産。1歳半を過ぎ、日々活発になっていく娘の子育てに奮闘する毎日で、まさか自分の体に異変が起こっているとは思いもよりませんでした。

子宮内膜症と診断されたのは、社会復帰を決め、新しい職場への初出社2週間前。内膜症の診断を受けてから、社会復帰、保育園の入園、それと並行して進めた第二子に向けた内膜症の治療までをご紹介します。

第一子を妊娠する前から、経血の量も多く重めの生理痛持ちでした。毎月の生理期間は、鎮痛剤を服薬しながらなんとかやり過ごす辛い1週間です。産後は生理痛も経血の量も軽くなることもあるという話を聞き、淡い期待を抱いていましたが叶いませんでした。

それどころか、産後10カ月足らずで再開した生理は、痛みも量も月を追うごとに重くなっていったのです。

鎮痛剤なしでは耐えられず、少しでも服薬のタイミングがずれると、起きていられないほどの腹痛に襲わる日々…。日中でも夜用のナプキンを1時間に2~3回ほど替えなくてはならなくなり、「これは異常だ」と婦人科の受診を決めました。

ちょうど3月中旬の話で、数週間後の4月から新しく仕事をはじめる直前です。娘も保育園に通うようになるため、忙しくなると病院も行きづらくなるだろうという思いもありました。

取り急ぎ、第一子の妊婦健診でもお世話になった産婦人科を受診。症状を伝えると、すぐに先生から詳細な検査をすすめられることに。検査方法は簡単で、エコーや血液検査だけです。

とくに何の心配もせず、結果を聞きに2週間後に再受診。ここで、子宮内膜症の診断が下されたのです。先生から子宮内膜症や治療法が載った冊子を手渡され、内膜症の説明と今後についての希望を聞かれました。

突然発覚した病名に驚き、いくつか質問をしましたが、内膜症の原因はわからず完治もしないという回答にさらにショックを受けました。

「生理が重いですね」などと言われ、鎮痛剤の処方でもしてもらって今日は帰宅できるだろうと考えていた私。目の前の展開に気持ちが追いつきませんでした。

診察を終え、混乱した気持ちをとにかく聞いてほしくて、診断結果とともに夫に連絡したことを覚えています。

妊娠か治療かの選択

先生曰く、「内膜症の程度としては軽症だが、自覚症状(生理痛や経血量)が重いためこのまま放置することはできない。何もしなければ、不妊の原因になる」と言われました。

妊娠することが子宮内膜症の治療にもっともよいけれど、そうでなければ治療をすぐにスタートさせましょう。とのことで、突然の選択を迫られたのです。

いずれは第二子を望んでいました。しかし、新しく仕事を始めることなどを考えると、いますぐの妊娠は考えられず…。ひとまず治療の方向でお願いしたい旨を伝えると、いくつかの治療法を提示されました。

子宮内膜症の治療法は大きくわけて2つ、薬物療法(ホルモン剤など)と外科的療法(手術など)があります。今回勧められたのは薬物療法で、そのなかでも、「黄体ホルモン放出IUS(ミレーナ)」と「黄体ホルモン製剤」の説明を受けました。

私には基礎疾患があるため、そちらの主治医との相談も必要という話に。2つの治療法の説明を受け、一度主治医にも治療方針を相談してから婦人科を再受診することにしました。

第二子のためにまずは内膜症の治療を決断

婦人科ではすぐに治療の話に進みましたが、再度夫とも相談。やはり第二子を希望するというお互いの意思を確認し、内膜症の治療をスタートさせることにしたのです。

この頃、新型コロナウイルスによる緊急事態宣言やまん延防止等重点措置などが繰り返し出されていました。ワクチンの話も進み始めていた時期です。

新型コロナウイルスは妊婦が感染するとリスクが高いという話もあり、夫婦でワクチン接種を希望。ふたりが接種を終えてから第二子に向けて動こうということで、内膜症の治療もそれまでの約半年間と決めました。

第二子を授かるために内膜症の治療をすることに決めましたが、仕事に慣れるまでの時間も必要。

約半年間、内膜症の治療をしながら、新しい仕事に慣れるよう頑張ること、そして、ワクチンを接種したら、第二子に向けて動こうというのが私たち夫婦の治療計画となりました。

ただでさえ大きな環境の変化が控えているのに、すぐに第二子へ動き出すという選択は到底考えることができず…。

もちろん年齢と妊娠率のことを考えなかったわけではありませんが、いまある生活をいかに維持するか、そして新環境に適応していくかということが、そのときの私にとって第一だったのです。

治療内容を決めるまでの経緯とミレーナについて

幸い、基礎疾患のほうの主治医ともすぐに相談の場を持つことができました。子宮内膜症の診断を受けたこと、婦人科で提案された治療方法のこと。ここで漏れのないよう伝えていきます。

相談の結果、基礎疾患の症状やその治療との兼ね合いもあり、提示された治療方法のうちのひとつ、ミレーナで治療するよう指示を受けました。

子宮内膜症治療に使われる「ミレーナ(黄体ホルモン放出IUS)」とは

主治医や友人などにも相談して決めた治療方法「黄体ホルモン放出IUS(子宮内システム)」。

“ミレーナ”と呼ばれるもので、持続的に黄体ホルモンを放出する子宮内システム(T字型をした小さなリング)を子宮内にいれることで作用します。

疑似妊娠のような状態をつくりだすため、生理痛や経血量が軽くなるといわれています。ミレーナには避妊の効果もあり、使用中は妊娠の可能性がほとんどなくなるのも特徴だそう。

内膜症のおもな症状は個人差もありますが、私の場合は生理痛と月経過多の症状が見られたため、これらを改善する事が治療目的となりました。

内膜症自体は良性の病気ですが、生理がくるたびに進行し症状も重くなってしまうため、いち早く治療をスタートする必要があります。

婦人科で受けた説明ではミレーナは最長5年間、外すことなく効果を得られるということでした。私の場合は、新型コロナウイルスのワクチン接種が終わるまでの数カ月を目途に、ミレーナを使うことにしたのです。

友人にも相談して治療内容を決定

この頃、やはり不安が大きかったので、夫のほかに友人へも相談をしていました。

もっとも相談させてもらったのが、産婦人科に勤める友人A。彼女は胚培養士(おもに不妊治療に携わる。胚〈受精卵〉を扱う専門職)として勤めているため、子宮内膜症に関する検査や治療にも詳しく、大変頼りになる存在です。

内膜症の診断がおりた時点でも連絡をしており、その後の経緯も知らせていました。私の基礎疾患のことも知っているため、主治医への相談前後に意見を聞く、不安なときに連絡させてもらうなど、専門家かつ友人として貴重なアドバイスをくれました。

また、友人Aとの共通の友人Bにも連絡を取りはじめました。彼女は内膜症ではありませんが、以前よりミレーナを実際に使っていると聞いていたからです。同システムは治療だけでなく避妊の適応もあり、彼女は後者の目的で使用中です。

子宮内膜症と診断されたことを伝え、実際の使用感を教えてもらいました。治療とはいえ、異物を体内にいれるのにとても不安があったため、彼女に相談できたことも私にとってはとても大きな意味を持ちました。

私は産前から経血の量が多く、より快適にならないかと思いタンポンにトライしたことがあります。しかし、いれようとした時点で気分が悪くなり、立てなくなってしまいました。この経験があったのも、今回の不安につながっています。

結局タンポンは使えず、この頃から人工物を体内にいれることに強い抵抗感を持っていました。彼女に相談することで不安もだいぶ解消され、治療へ前向きになれたので本当に感謝しています。

治療スタート!でも早くも後悔?

基礎疾患のほうや私のメンタル面でも治療に関する問題はクリアし、再度婦人科を受診。ミレーナを使っての治療をスタート!新しい職場への初出社3日前のことでした。

ミレーナの挿入は5分もかかりませんでした。産婦人科でエコーをみるときと同じ内診台に座り、ミレーナをいれます。内診のときより少し強いくらいの痛みを伴いましたが、我慢できるレベル。短時間なので、終わってしまうと「もう終わり?」という感じでした。

挿入が終わると、ミレーナの注意点や次回の受診についての説明を受けて帰宅。「あっという間だったな~。痛みも一瞬だけだったし」と拍子抜けするくらいでした。

しかし、帰宅してしばらくすると下腹部の違和感、痛みを感じはじめます。ミレーナの説明書を読んだり、ミレーナについてネット検索したりすると、どうやら初期症状のよう。

生理やつわりと似ている、気持ち悪い感覚です。

3日後には新しく仕事を始めるのに、この状態では…と、この時はミレーナをいれたことを後悔。友人Bにも連絡をとり、もし症状が続くようなら婦人科を受診しようというアドバイスをもらいました。

しかし、ミレーナを始めてから1週間ほど経つと、気持ち悪い感覚や痛みがおさまってきました。1週間前の、これはもう二度とやりたくない、早く外したい、という思いが強かったのが嘘のようです。

スポーツ選手でも使っている人が多いというのも納得で、慣れてしまえば違和感がなく、続けられそう、と安心しました。

やっぱり快適!症状の変化と現在

治療をスタートして半年ほど。以前とは比べものにならないくらい、生理痛や経血量が減り、快適な生活を送れるようになりました。

人によっては生理がなくなるといわれるくらい、ほとんど経血がない月もあり、ストレスが大幅に減ったのです。

これまで、毎月その日が近づくと鎮痛剤のストックを確認。大抵2日目が最も重いため、予定を詰めないように調整していました。そんな心配ともおさらばです。

そして、仕事の方も順調に取り組めています。はじめてのことばかりで日々勉強の積み重ねですが、内膜症の面での不安や痛みが激減したことで、仕事にも集中できています。

ありがたいことに、娘も保育園にすぐ慣れてくれました。2歳を迎えましたが、まだまだ抱っこもしてほしい年頃です。これまで生理による腹痛に見舞われると抱っこどころではなかったのですが、それがないのもとても助かっています。

治療をストップ、第二子に向けた妊活へ

無事、新型コロナウイルスのワクチン接種も夫婦ともに終えました。当初決めていた治療ストップの時期がきたので、婦人科を受診。ミレーナを外してもらい、第二子の妊娠へ向けて動き始めました。

内膜症には“完治”はなく、“改善”や“緩和”といった表現が用いられます。そのため、ミレーナを外した場合、症状が悪化しないようなるべく早めの妊娠が勧められます。

そこで、現在妊娠できる状態かを確認するため、ブライダルチェックをしておこうという先生のアドバイスを受けて検査をしたところ、問題なし。そして、ミレーナを外した後の子宮環境を整えるため、生理が一度来てから妊活を始めよう、という指示もありました。

ところが、ここまで「よし、順調だ」と思っていたものの、最初の生理は1日で終了。その後、同月内にまた生理がスタート。生理周期が安定しないこともあり、先生から基礎体温の記録をすすめられました。

まだミレーナを外してあまり間がないこともあるのか、体温グラフも安定していません。

焦る気持ちがないと言ったら嘘になりますが、いまは身体が落ち着き、第二子を迎えられる日を待っています。

疑ってもいなかった子宮内膜症の判明から、治療までを紹介しました。

私は、内膜症については疾患名くらいしか知らず、どんな症状なのかも今回自分が診断されるまで知りませんでした。もちろん、不妊の原因になることや、完治せず長い付き合いになる可能性を知ったのもこれが初めてです。

初めてのことだらけでスタートした約半年間の治療。気が重くなることもありました。しかし、振り返ると、早めに受診し、治療を始めてよかったと思います。

第二子をいつ授かれるのかわかりませんが、少しでもはやく妊活に向かうことができたので、私たち夫婦にとってよい選択ができたと思っています。

子宮内膜症の症状や、その治療で迷っているかた。この記事が、ひとりでも多くのかたの参考になればと思います。

※この記事で紹介した内容はすべて個人の体験です。治療や薬の処方などに関しては必ず医師に相談してください。※あかほしWEBの内容を再編集して掲載しています。

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