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グループ卒業後、ニューヨークへ。鞘師里保さん「自分の考えが固かったんだなと思い知らされた」【EP「OWN」インタビュー】

  • 2026.11.4
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ソロメジャーデビュー後、2作目となるEP「OWN」が発売中の鞘師里保さん。12歳で芸能界入りした鞘師さんも現在28歳。かつては、周囲が思い描く「鞘師里保」像を意識していたそうですが、さまざまな経験を重ねるなかで、自分らしさを見つめ直したと言います。30歳を目前にした今、仕事との向き合い方や人生の歩み方について聞きました。

◆インタビュー前編はこちら

▶鞘師里保さん「極端に失敗を怖がっていた」完璧主義の彼女が“自分を許せる”ようになるまで【EP「OWN」インタビュー】

Profile

1998年5月28日生まれ、広島県出身。2011年に12歳でモーニング娘。9期メンバーとしてデビュー。15年にグループを卒業し、渡米。20年より本格的に芸能活動を再開し、25年にavexよりソロメジャーデビューを果たす。俳優としても活動しており、ドラマ『付き合ってあげてもいいかな』(MBSほか)にも出演。

“みんなが想像する鞘師里保”から、“私が好きな私”へ

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—12歳でモーニング娘。に加入し、第一線を走り続けている鞘師さん。年齢とともに変化してきた部分はありますか?

10代のころはまだ経験も浅かったので、とにかく場数を踏んで力をつけ、吸収していく、という感じで。毎日が目まぐるしかったです(笑)。そうした勢いで吸収していくやり方は10代ならではだな、と。20代で同じやり方を続けると、どこかで不具合が生まれてしまう。自分をより分析して、自分に合うトレーニングをしようという方向へシフトしていきました。憧れている人の真似をするのではなく、自分に合うものを探し始めた、という感じです。

—グループに所属しているか、ソロで動くかでも、スタンスが変わりそうですね。

モーニング娘。にいたころは、「グループで自分はどういう役割を果たすべきか」を意識していたんです。例えば、帽子をかぶったり、フリフリのついた衣装を着たいと思っても、「私はその担当ではない」と考えていたから、そういうものを選ぶことはなかった。全体から見た自分を大事にしていたように思います。でも、卒業してソロになってからもそのクセが抜けなくて。何事も、みんなが想像している“鞘師里保”をイメージしながら選んでしまうことが多かったんです。

—今回のEP「OWN」のアーティスト写真を見たとき、普段の鞘師さんとはまったく違う雰囲気で驚きました! みんなの想像する“鞘師里保”ではなかったように思います。

ありがとうございます! ソロとして活動するうえで、「本当に自分が好きなもの」に改めて向き合うことができたのは大きかったと思います。そして、昔の私を知らない、新しく出会った方々から提案していただくアイデアに気づかされることも多かった。試行錯誤を重ねながら、“私らしいもの”が出来上がったと感じています。ビジュアルをはじめ、言葉やサウンドのどこかしらに共鳴できる部分を見つけていただけたらうれしいです。

—鞘師さんは、どんどん進化しているのですね。

ここまでくるまでに、いろいろなフェーズがありました。求められるものを全力でやっている時期もあれば、それに反発した反抗期のような時期もあって。特に10代のころは、“これが私なんだ”と思い込んだら、他は寄せ付けないくらいの頑固さがあったように思います。でも、ようやく今になって柔軟に意見を取り入れられるようになってきたところ。きっとこのアップデートは永遠に終わらないんだと思います(笑)。

—モーニング娘。卒業後、ニューヨークへダンス留学をされていますが、その経験も大きいですか?

すごく大きいです。ニューヨークに行って周りを見てみると、髪色、持ち物、服装、ライフスタイル、どれをとっても同じ人はいなかったし、みんなが自由に生きていて。自分の考えが堅かったんだなと思い知らされました(笑)。

計画したことは「ことごとくダメ」。それでも今が楽しい理由

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—ちなみに、海外留学はもともと計画していたのですか?

全然決めていなかったです。でも、“これができたら楽しそう”と思っていたことは気づいたら実行していた、ということは多いかもしれません。グループ時代にニューヨークで公演をしたときに「留学できるんですかね?」なんて冗談で言っていたら、2年後には留学していたし(笑)。目標を掲げて頑張ってきたというよりは、目の前のことに取り組んだ結果、ご縁に恵まれたという感じです。

—引き寄せていますね…!

でも、計画してやったことはことごとくダメでした(笑)。グループを卒業した後、留学した際にアメリカで就職しようとも考えていたんです。アメリカで働きたくてビザを取る手続きまでしていました。でも、難しい情勢になってしまい、断念することになって。でも、それがあったから今こうして活動させていただけているので、結果としてよかったです。

—では、30歳までのライフプランなどは決めていない?

そうですね。理想を掲げすぎると力が入ってしまうし、ベストパフォーマンスが引き出せないような気がしていて。計画した人生通りに進まなかったという経験も含めて、流動的でありたいなと思っているんです。今を誠実に生きて、たどり着いた場所で楽しみたいなって。

30歳は“焦り”じゃなく“物差し”。20代のうちにやっておきたいこと

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—現在28歳ですが、30歳を前にして意識していることはありますか?

年齢は、自分を律するための物差しにしているというのはあるかもしれません。30歳目前だからこそ、「今のうちにやっておきたいこと」も見えてくるようになりました。30歳になるまでに、“今のうちに人に甘えるということを知っておかなければ”とか“身の回りのことをひと通りできるようにならなきゃ”みたいな焦りもある(笑)。健康的な体でいたいので、食生活を見直したいし、運動する習慣もつけておきたいなとも思っています。あとは、20代のうちに、思いっきり失敗もしておきたいです!

—30代に向けて、人との関わり方も変わっていきそうですね。

コミュニティーを広げるというのは、私の大きな課題なんです…(笑)。それこそ、「自分は自分」と閉じこもっていた時期もありましたが、本当にいろいろな人に助けていただいて、今があると思っています。先輩から、「恩は返すものじゃなくて、回していくもの」だと教わったので、新しく出会う人たちに還元できるような自分でありたいです。

Information

コンセプトEP「OWN」が発売中!
鞘師里保のコンセプトEP「OWN」が9月2日より発売中。“Own your mistakes(失敗も自分のものにする)”をテーマに、“自分自身を選び直す過程”を描いた作品となっている。主演を務めるドラマ『付き合ってあげてもいいかな』のエンディング主題歌「幸福失格」を含む、全6曲を収録。

撮影/永峰拓也 ヘアメイク/本岡明浩 スタイリング/UTA 取材/小林揚 編集/宮島彰子

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