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「室外機の向きを変えて下さい」10年以上たって突然苦情を言ってきた隣人。だが、工事に来た業者さんが指摘したこと

  • 2026.11.4

10年以上たって突然の苦情

私が今の家に住み始めて、10年以上になります。

隣の家とのあいだには細い通路があり、そこに我が家のエアコンの室外機を置いています。

これまで、そのことで苦情を言われたことはありませんでした。

ある日の昼、通路を通りかかると、隣の奥さんが室外機の前に立っていました。

私に気づくと、室外機を指さして声をかけてきました。

「引っ越して来た時から気になってたんだけど」

「はい、何でしょう?」

「室外機の向きを変えて下さい」

突然のお願いに、私は驚きました。

「えっ、何か問題がありましたか?」

「この風が、ずっとうちの壁に当たってるんです。前から気になってたんですよ」

そう言って、隣の奥さんは自分の家の壁を指さしました。

「そうだったんですね。今まで何も言われなかったので、気づきませんでした」

「こっちはずっと我慢してたんです。なるべく早くお願いしますね」

そう言われてしまうと、私もそれ以上は何も言えませんでした。

ただ、10年以上も何も言われなかったのに、どうして今になって…という思いは残りました。

室外機の向きを変えるとなれば、工事費もかかります。

それでも、隣同士で揉めるのは避けたかったので、自分で費用を負担して業者さんに工事をお願いすることにしました。

工事の日、業者さんが気づいたこと

工事当日の昼、業者さんが通路で作業の準備をしていると、隣の奥さんが玄関から出てきました。

「あ、今日工事なんですね」

私が「はい」と答えると、隣の奥さんは業者さんに向かって言いました。

「うちの壁に風が当たらないようにしてくださいね」

「はい。位置を確認しながら作業します」

業者さんはそう答えると、室外機の周りを確認し始めました。

そして、ふと隣の家の室外機に目を向けました。

「あれ、お隣の室外機も、こちらの窓に向いていますね」

その言葉に、隣の奥さんが振り返りました。

「えっ、うちのですか?」

「はい。風が出る側が、ちょうどこちらのお宅の窓の方向なんですよ」

業者さんが指さしたのは、我が家の台所の窓でした。

言われてみれば、夏になると、その窓にはよく熱い風が吹きつけていました。

今まであまり気にしていませんでしたが、隣の室外機から出る風だったのかもしれません。

「そうなんですね…」

隣の奥さんは小さくそう答え、自分の家の室外機を見ました。

それ以上は何も言わず、そのまま家の中へ戻っていきました。

業者さんは私に向き直り、確認しました。

「こちらの工事は、予定どおり進めて大丈夫ですか?」

私も少し迷いましたが、隣の奥さんが我が家の室外機の風を気にしていたことは事実です。

「はい、お願いします」

そう答え、予定どおり工事を進めてもらいました。

それから数週間後、通路を通ったときのことです。

ふと見ると、隣の家の室外機も向きが変わっていました。

業者さんの話を聞いて、隣の奥さんも気になったのかもしれません。

それ以来、室外機について苦情を言われることはなくなりました。

夏の昼に台所の窓を開けても、以前のような熱い風は気にならなくなり、今では気持ちよく過ごせています。

予想外の出費ではありましたが、結果的にはお互いの室外機を見直すきっかけになったのだと思います。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた30代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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