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「あなたのため」それは母の愛情か支配か!?親の価値観に縛られて生きてきた娘が描く“母娘のひずみ”

  • 2026.11.3
母は摂食障害になった私を責めた 画像提供:(C)グラハム子/佼成出版社
母は摂食障害になった私を責めた 画像提供:(C)グラハム子/佼成出版社

「毒親」今でこそ聞きなじみのある言葉となったが、暴力や経済的理由で子どもを束縛するだけではない。自分の考えを子どもに押し付け、思うようにコントロールする親は、支配型の毒親といわれる。そこには「あなたのためを思って」という言葉が付きまとい、あなたに似合うと選んだ服、習いごと、進学先、就職先――挙句に容姿や付き合う人まで干渉してくる。「うちは何かがおかしい」友達の親子関係と違うと気づいたとき初めて違和感を覚えた、グラハム子(@gura_hamuco)さんの自伝「母の支配から自由になりたい」出版にあたりインタビューを実施。本作を書き上げるまでの思いを聞いた。

「大丈夫、あなただけじゃないよ」と伝えたい

「母の支配から自由になりたい」1 画像提供:(C)グラハム子/佼成出版社
「母の支配から自由になりたい」1 画像提供:(C)グラハム子/佼成出版社
「母の支配から自由になりたい」2 画像提供:(C)グラハム子/佼成出版社
「母の支配から自由になりたい」2 画像提供:(C)グラハム子/佼成出版社
「母の支配から自由になりたい」3 画像提供:(C)グラハム子/佼成出版社
「母の支配から自由になりたい」3 画像提供:(C)グラハム子/佼成出版社

お母さんは「ハム子のことはお母さんが一番よくわかっている」と、いつも言う。間違った選択をしたら正し、一番いい選択をしてくれる。しかし、価値観を一方的に押しつけられて育つうちに、ハム子は自分の感情さえわからなくなってしまった――。

今作「母の支配から自由になりたい」は作者のグラハム子さんの親子関係のひずみに切り込んだ作品だ。母親に違和感を抱いた彼女が、自分の意志で歩み始め、母を許せるようになるまでの葛藤が繊細に描かれている。

制作にあたりグラハム子さんは「自分のなかにある『未消化』のものの多さ」に驚いたという。「『ああ、私のなかにはまだこんなに残ってたんだな〜』と思いました。書き始める時点では、もう自分ではほぼ消化できていると思ってたんです。でも、書いているうちに『あれもだ、これもだ』と新たにどんどん見つかっていきました」と振り返る。

そして、書き終えたあとには「自分にとっての新たな『課題』が見えた気がしました」とグラハム子さんは語る。「人生におけるステージを一歩進めたというか。悩みがなくなることはないんですけど、今までとは違う種類の悩みになりました。感覚的なものではありますが、よい方向に進めた気がしています」と話してくれた。

最後にグラハム子さんは読者に向けて「親との関係や親との過去で今も悩んでいて、自分を責めている方は多いと思います。『大丈夫、あなただけじゃないよ。同じように苦しんでいる仲間がいるよ』と伝えたいです。そして『一緒に頑張っていこうね』とも」と、メッセージを送ってくれた。

心の声を聞き、自らの人生を歩むハム子の姿を描く今作、親子関係に悩む人はぜひチェックしてみて!

取材協力:グラハム子(@gura_hamuco)

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