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外科医のリモートワーク、研修医の“カット”モデル探し…医療知識ゼロで描いたらシュールすぎる病院が爆誕

  • 2026.11.3
手術の腕を上げるためには、患者を自分で取ってこないといけない!? 画像提供:津夏なつな(@tunatu727)
手術の腕を上げるためには、患者を自分で取ってこないといけない!? 画像提供:津夏なつな(@tunatu727)

津夏なつな(@tunatu727)さんが手がける「医療知識ゼロの人が描いた本格医療マンガ」。天才外科医が登場する本格的な医療もの……と思いきや、ページをめくれば常識外れの展開が次々と飛び出す。手術中なのに定時で帰る医師に、なぜか死神だらけの病院。医療漫画のイメージを豪快にひっくり返す作品の魅力と、誕生の裏側を作者の津夏さんに聞いた。

天才外科医のはずが、病院の常識がどこかへ消えた

「医療知識ゼロの人が描いた本格医療マンガ」34-1 画像提供:津夏なつな(@tunatu727)
「医療知識ゼロの人が描いた本格医療マンガ」34-1 画像提供:津夏なつな(@tunatu727)
「医療知識ゼロの人が描いた本格医療マンガ」34-2 画像提供:津夏なつな(@tunatu727)
「医療知識ゼロの人が描いた本格医療マンガ」34-2 画像提供:津夏なつな(@tunatu727)
「医療知識ゼロの人が描いた本格医療マンガ」5-1 画像提供:津夏なつな(@tunatu727)
「医療知識ゼロの人が描いた本格医療マンガ」5-1 画像提供:津夏なつな(@tunatu727)

主人公は天才外科医の黒川。難しい手術や病院内の対立など、医療漫画らしい要素がそろっているものの、描かれる光景はひと筋縄ではいかない。手術中にもかかわらず定時で帰ってしまい、患者を救えないという、働き方改革の方向性を盛大に間違えたような展開も登場する。

さらに、ハロウィーンに患者を楽しませようとする病院では、患者が幽霊で医師たちは死神の仮装という、もはや誰を安心させるためのイベントなのかわからない状況に。ブラックな笑いと予想外の展開が詰まった4コマには、「残業してくれ」「こんな病院はイヤだ」「全てがヤバい」と読者からツッコミが相次いでいる。

発想の出発点は「おまじないレベルの医術」

この独特な世界観は、どのように生まれたのか。津夏さんによると、きっかけは「医療知識がまったくない人間がかろうじて知る民間療法や、おまじないレベルの医術で本格漫画を描いたら面白いんじゃないか」という発想だったという。医療の専門知識がないからこそ生まれる、斜め上の本格医療漫画。真面目な題材と、真面目に考えるほど混乱する展開とのギャップが、作品の持ち味になっている。

津夏さんがSNSで4コマ漫画を発表し始めたのは2021年。当初は漫画制作の経験がほとんどなく、シリーズの最初の作品も、描き始めてから1カ月足らずの時期に生まれたものだった。「画力や構成力が全然足りず上手く表現できないもどかしさがありました」と当時を振り返る。

その後も4コマを描き続け、制作を始めて約1年が経過した頃、改めて医療を題材にした4コマに挑戦。すると、予想以上の反響が寄せられ、現在の「医療知識ゼロの人が描いた本格医療マンガ」シリーズへとつながっていった。

毎日新作を発表する「1000本ノック」のこだわり

津夏さんは「1000本ノック」と称し、SNSで毎日新作の4コマ漫画を公開している。次々と作品を生み出すなかで意識しているのは、タイムラインを流れてきた読者が、初見でもすぐに楽しめることだ。

「SNSでタイムラインに流れてくる漫画は、パッと一瞬で読める単発の4コマが向いていると思っています」と津夏さん。シリーズものや続き物は、新しい読者が入りづらいという印象があるため、「なるべく初めて目にした人でも読みやすい内容にしなければと意識して考えています」と制作への思いを語る。

医療知識がなくても楽しめるどころか、医療知識がないからこそ予想できない方向へ突き進む本作。天才外科医が活躍するはずの病院で、今日も常識はあっさりと休診中のようだ。

■取材協力:津夏なつな(@tunatu727)

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