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「新しいゲームを買う前に、兄ちゃんに返せ」10万円を返さず買い物を楽しむ弟。だが、父が放った一言

  • 2026.11.3

「今月だけ」と頼んできた弟

3年前、当時25歳だった弟から、お金を貸してほしいと頼まれました。給料日までの生活費が足りなくなったというのです。

「今月だけでいいから、10万円貸して」

弟は実家で一緒に暮らしていたころから、お金の管理があまり得意ではありませんでした。

10万円は決して小さな金額ではなく、私はすぐに返事ができませんでした。

すると弟は、念を押すように言いました。

「来月の給料日には必ず返すから」

そこまで言うならと、私は銀行振り込みで10万円を送りました。

ところが、約束の給料日を過ぎても返済はありません。

ある夜、自宅の居間で弟にメッセージを送りました。

「そろそろ返してもらえる?」

「ごめん、来月には返すから」

仕方なく待ちましたが、翌月になっても振り込みはありません。再び催促しても、返ってくるのは「来月には返す」という言葉ばかり。そのやり取りが3回続きました。

最初は謝っていた弟も、だんだん返事が軽くなっていきました。そして、あるときこんなメッセージが届いたのです。

「兄貴なんだから、そんなに急かさなくていいだろ」

私は思わずため息をつきました。すぐに返せない事情があるなら、きちんと話してほしい。何より、約束を守ってもらえないことが残念でした。

しかも、実家に帰るたび、弟の新しいスニーカーやゲームが目につきます。

母にそれとなく話したこともありましたが、返ってきたのはこんな言葉でした。

「あの子もいろいろ大変なのよ。兄弟なんだから、大目に見てあげて」

母の気持ちも分からなくはありません。しかし、貸した側が何度もお願いしなければならない状況に、私はすっかり疲れてしまいました。

お盆の居間で父が読んだメッセージ

そんな中、お盆に家族が実家の居間に集まったときのことです。

弟は新しいスニーカーを箱から取り出し、うれしそうに見せてきました。

「これ、ずっと欲しかったやつ。ゲームも新しいのを買ったんだよね」

母は笑っていましたが、私は素直に喜べませんでした。返済の話はずっと先延ばしなのに、買い物はしている。そのことがどうしても引っかかったのです。

私はスマートフォンを取り出し、10万円を振り込んだ記録と、これまでの弟とのメッセージを父に見せました。

父はしばらく黙って画面を見ていました。そして弟のほうを向き、言いました。

「新しいゲームを買う前に、兄ちゃんに返せ」

弟は驚いたように父を見ました。

父はスマートフォンの画面を弟に向けました。

「来月には返すって、何度も書いてるじゃないか」

弟は何か言おうとしましたが、そのまま黙ってしまいました。

「一度に返せないなら、毎月少しずつでもいい。ちゃんと返せるな?」

父にそう言われ、弟はスニーカーを手にしたまま、小さくうなずきました。いつも弟をかばっていた母も、このときは何も言いませんでした。

そして翌月から、私の口座には弟からの振り込みが届くようになりました。

何度催促しても進まなかった返済が、父の一言をきっかけにようやく始まったのです。

兄弟だからこそ、お金のことで関係を悪くしたくありません。だからこそ、最初の約束をきちんと守ってほしかったと、今でも思っています。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた40代男性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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