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「じゃあ離婚する?」生活費を出さない夫が笑って言った→私が「分かった」と本当に動いた結果

  • 2026.11.2
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電卓を叩くたび、数字が合わなかった。

共働きなのに、家計の決め方はいつも夫が主導する。

食費が増えた。日用品が必要になった。そう伝えるだけなのに、私はいつも少し身構えていた。

「使いすぎじゃない?」

そう言われる気がして、言葉を選ぶ癖がついていた。

「今月、生活費は出さなくていいよな?」

ある月の初め、夫はソファでゲームをしながら言った。

「今月ボーナス前だし、俺から生活費出さなくていいよな?」

一瞬、意味が分からなかった。

「いや、無理だよ。食費も日用品もかかるし」

「とりあえずそっちで払っといてよ。給料あるでしょ」

夫は画面から目を離さない。

わが家では、家賃や光熱費などの固定費の一部を夫が払い、食費や日用品用のお金も毎月一定額を家計に入れることにしていた。

私も自分の収入から家計を負担している。

それなのに、夫は自分の出費が増えそうになると、

「今月はそっちで多めに出して」
「来月調整すればいいだろ」

と簡単に言うようになっていた。

実際に後から精算されたことは、ほとんどない。

「じゃあ、今月の負担割合どうするの?」

私が聞くと、夫はため息をついた。

「細かいなあ。夫婦なんだから、あるほうが出せばいいじゃん」

その「あるほう」は、なぜかいつも私だった。

私の収入だけが「予備のお金」

最初からこんな家計だったわけではない。

結婚した頃は、お互い決めた額を出し、足りないものがあれば相談していた。

でも少しずつ変わった。

夫の趣味にお金が必要な月は、私が食費を多く出す。

急な出費があれば、私がカードで立て替える。

私が、「今月かなり出してるよ」と言うと、

「でも君も働いてるじゃん」と返される。

私の給料は、自分のためのお金ではなく、家計が足りなくなったときの「予備」のようになっていた。

一方で、夫が自分のカードで何を買っているのか、私は細かく聞いたことがない。

それでも私の買い物には、

「それ必要?」
「もっと安いのでよくない?」

と口を出される。

あるとき私は、生活費として自分が出した金額をノートにつけ始めた。

食費、日用品、医療費、家の細かな買い物。

数字にすると、自分が思っていた以上だった。

「うちの息子のお金を当てにしないで」

さらに嫌だったのが、義母まで家計の話に入ってくることだった。

ある休日、義母が家に来たときのこと。

何の流れだったか、夫が、

「最近、生活費が結構かかるんだよ」と話した。

すると義母が私に言った。

「あなたも働いてるんでしょう? あの子のお金ばかり当てにしちゃ駄目よ」

私は言葉を失った。

「私も家計に出しています」

そう答えると、義母は、

「だったら、やりくりすればいいじゃない」と言った。

夫は隣で、「俺も結構出してるんだけどな」と笑った。

その瞬間、怒りより先に気持ちが冷えた。

夫が義母に家計の全体をどう説明しているのかは分からない。

でも、私が不足分を何度も負担してきたことを説明する気はないのだということだけは分かった。

「じゃあ離婚する?」

義母が帰ったあと、私は夫に言った。

「一回、家計を全部確認したい。お互いいくら出してるのか整理しよう」

夫は露骨に嫌そうな顔をした。

「またその話?」

「私が多く立て替えてる月もあるから」

「そんなに嫌なら、別に一緒にいなくていいんじゃない?」

私は黙った。

すると夫は笑いながら、

「じゃあ離婚する? 離婚届持ってこようか?」と言った。

冗談めかした口調だった。

以前の私なら、「そこまで言ってないよ」と慌てて取り消していたと思う。

でも、その日は違った。

「それなら、離婚も含めてちゃんと考える」

私がそう答えると、夫の笑顔が止まった。

半年間の記録をまとめた

実はその頃には、家計の記録を半年ほど残していた。

夫と争うためではない。

自分でも、「本当に私ばかり負担しているのかな」

と分からなくなっていたからだ。

口座からの振込記録。

カードの利用明細。

家計簿。

残っているレシート。

夫から家計に入金された日と金額。

それらを月ごとに並べた。

見返すと、「今月だけお願い」と言われた負担が何度も積み重なっていた。

私は翌日、以前から調べていた法律相談へ予約を入れた。

数日後、集めた資料を持って相談へ行った。

「まず、別居するなら準備をしましょう」

相談では、これまでの生活状況と、離婚を考えていることを説明した。

弁護士からは、すぐ何かにサインするのではなく、まず今後どうしたいのかを整理するよう言われた。

別居するのであれば、いつから別居したのか分かるようにすること。

自分名義の預金や給与口座を自分で管理できる状態にしておくこと。

夫婦の収入が分かる資料や、婚姻中に築いた財産について確認できる資料を、入手できる範囲で整理しておくこと。

そして、別居後の生活費について夫婦で話し合えない場合には、婚姻費用について家庭裁判所で話し合う手続きがあることも説明された。

私はそこで初めて、

「夫が払うと言わなければ、それで終わりではないんだ」

と知った。

離婚そのものや財産の分け方についても、何をどう話し合っていくのか説明を受けた。

その日のうちにすべてが解決したわけではない。

でも、何をすればいいのか分からない状態からは抜け出せた。

私は家を出た

その後、夫には別居して離婚について話し合いたいと伝えた。

当然、揉めた。

「本気なの?」
「金のことで離婚するの?」
「母親の前で恥をかかされたから怒ってるだけだろ」

いろいろ言われた。

でも、問題は一日の出来事ではない。

必要な生活費を話し合おうとするたび、私が悪いように扱われる生活を、これ以上続けたくなかった。

私は必要な荷物をまとめ、別の場所で生活を始めた。

夫との直接のやり取りが負担になっていたため、その後は弁護士に正式に依頼した。

夫には、今後の離婚に関する連絡窓口を弁護士にすることが伝えられた。

「婚姻費用って何?」

しばらくして、夫から弁護士を通じて、

「婚姻費用まで払う必要があるのか」という反応があった。

別居後の生活費について双方で合意できなかったため、家庭裁判所に婚姻費用分担の調停を申し立てることになった。

調停では、私と夫それぞれの収入資料などをもとに話し合いが進んだ。

夫は最初、

「妻にも収入があるんだから、自分が払う必要はない」

という考えだった。

でも、共働きだから一切負担しなくていい、という単純な話ではないことを、手続きの中で説明されていった。

調停で金額が決まり、その後は決められた内容に沿って入金されるようになった。

内容が決まるまでには時間もかかった。

最初の書面一枚で夫が急に態度を変えたわけでもない。

それでも、以前とは大きく違った。

私はもう、「今月ちょっと足りないから、お願い」

と夫の機嫌をうかがう必要がなかった。

財産の話も、感情ではなく数字で

離婚についての話し合いも進めた。

婚姻中にできた預貯金などについては、資料を確認しながら整理していった。

ここでも、半年間残していた記録が役に立った。

もちろん、レシートを持っていれば、それだけで立て替えた生活費がすべてそのまま返ってくるわけではない。

それでも、「いつ、何に、いくら使ったのか」を自分自身が把握できたことには意味があった。

何より、

「私が使いすぎているだけなのかもしれない」

という感覚から抜け出せた。

数字を見れば、何が起きていたのかを自分で確認できたからだ。

義母からまた電話が来た

別居後、一度だけ義母から電話があった。

「夫婦のことなんだから、弁護士なんて入れなくてもいいでしょう」

そう言われた。

以前なら、事情を分かってもらおうと必死に説明していたと思う。

でも、もうしなかった。

「夫とのことは、今は専門家を通して話しています」

それだけ伝えた。

義母は納得していないようだった。

謝罪もなかった。

それでもよかった。

義母に理解してもらうことは、私が生活を立て直すための条件ではない。

電話を切ってから、そのことに気づいた。

自分のお金を、自分で確認できる生活

別居後の部屋で、初めて一人で家計簿をつけた夜のことを覚えている。

家賃。

食費。

光熱費。

日用品。

自分が使った金額が並んでいる。

数字は決して小さくない。

生活するにはお金がかかる。

でも、「これは本当に必要なの?」と横から言われることはない。

朝、仕事へ行く前にパンを一つ買う。

レシートを自分の財布にしまう。

ただそれだけのことなのに、少しうれしかった。

私が欲しかったのは、好き放題にお金を使うことではなかった。

生活に必要なお金について、自分も同じ立場で話せることだった。

あの頃は、それすら分からなくなっていたのだと思う。

さいごに

家計管理は家庭によって違います。

どちらか一方が管理する方法そのものが問題なのではありません。

でも、必要な生活費について話し合えない、相手の支出だけ細かく制限する、収入があることを理由に一方へ負担を寄せ続けるなどの状態が続けば、生活そのものが苦しくなることがあります。

「自分がやりくり下手なだけかもしれない」と感じたときこそ、一度記録を残して数字で確認したり、第三者へ相談したりすることで見えてくることもあります。

もし家計について話そうとするたび、「嫌なら出ていけば」と言われたら、あなたならまず何を記録しますか?

※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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