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「昔からこうしてるんだから」10年以上うちの駐車場に入って水やりする隣人。だが、息子さんの指摘に黙り込んだ

  • 2026.11.2
「昔からこうしてるんだから」10年以上うちの駐車場に入って水やりする隣人。だが、息子さんの指摘に黙り込んだ

毎朝、うちの駐車場にホースが来る

うちの駐車場と隣の家の庭は、細いコンクリートの帯で区切られています。

段差がないため、簡単に行き来できる状態です。

隣のおばあちゃんは、毎朝庭の花に水をやります。

ただ、境目に並べた鉢植えに水をやるときだけは、必ずうちの駐車場に入ってくるのです。

ホースをこちらの敷地まで伸ばし、駐車場に立って花に水をかけています。

引っ越してきてから10年以上、その状態が続いていました。

最初に言いそびれてしまい、今さら注意するのも気まずく、ずっと我慢していたのです。

ある朝、仕事に出ようと駐車場へ向かうと、おばあちゃんがいつものように水やりをしていました。

見ると、ホースから飛び散った水が私の車の窓にかかっています。

「すみません。車に水がかかっているんですが…」

声をかけると、おばあちゃんはこちらを振り向きました。

「あら、そう?ごめんなさいね。もう少しで終わるから」

そう言って水やりを続けようとしたので、私は思い切って伝えました。

「それと、毎朝こちらに入られると、車も出しにくいんです」

すると、おばあちゃんは少し不満そうな顔をしました。

「ちょっと通るだけでしょ」

「でも、ホースもありますし、車に水もかかっていますから…」

「昔からこうしてるんだから。今さら、そんな細かいこと言わないでちょうだい」

おばあちゃんがホースを持ち直すと、また水が車のボンネットに跳ねました。

これ以上言っても、分かってもらえそうにありません。

私は濡れた窓をハンカチで拭き、何とも言えない気持ちのまま車に乗り込みました。

帰ってきていた息子さんの言葉

次の週末の朝、買い物に出ようと駐車場へ向かうと、また私の車に水がかかっていました。

おばあちゃんは、いつものようにうちの敷地に立って水やりをしています。

そこへ、実家に帰ってきていたおばあちゃんの息子さんが、隣の家の玄関から出てきました。

息子さんは、駐車場まで伸びたホースと濡れた車を見て、母親に声をかけました。

「母さん、そこ、お隣の駐車場じゃない?」

「そうだけど、ここの花に水をやってるだけよ」

「でも、車にも水がかかってるよ。ここに入らないとできないの?」

「昔からこうしてるんだから、いいじゃない」

息子さんは少し困ったような顔をして、言いました。

「いや、昔からって……。毎日お隣の敷地に入るのはよくないよ」

「だって、こっちからのほうが水をやりやすいんだもの」

「それはそうかもしれないけど、お隣の人が困るでしょ。うちの庭から水をやるようにしようよ」

おばあちゃんは何か言いかけましたが、結局、黙ってしまいました。

ホースを持ったまま立ち尽くすおばあちゃんの足もとには、水がたまっていました。道の向こうでは、犬を散歩させていた人も足を止めていました。

息子さんは私のほうに向き直り、頭を下げました。

「すみません。ずっとご迷惑をおかけしていたみたいで」

「いえ……。でも、そうしていただけると助かります」

私はそう答えました。長い間気になっていたことを分かってもらえて、少しほっとしました。

翌朝、駐車場へ出てみると、ホースは隣の庭の中から境目の鉢植えへ伸びていました。

以前より長いホースに替わっているようです。息子さんが用意してくれたのかもしれません。

おばあちゃんは、こちらに背を向けたまま黙って水やりをしていました。

私の車には、もう水がかかっていません。

10年以上気になっていた朝の光景が、ようやく変わりました。

乾いた車に乗り込み、久しぶりにすっきりした気持ちで駐車場を出ることができました。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた40代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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