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乃木坂46矢田萌華があさのあつこに告白「普通の高校生活は送れなかった」あさのが贈った胸熱すぎるエールとは

  • 2026.11.1

不朽のディストピア小説『NO.6』。約20年の時を経て新たに紡がれる『NO.6[ナンバーシックス]再会』シリーズは、いまなお多くの読者を魅了し続けています。

この物語を「人生の心の拠り所」と熱く語るのは、乃木坂46の矢田萌華さん。2026年9月30日の新刊『NO.6[ナンバーシックス]再会#4』発売を記念して、矢田さんとあさのあつこさんによるスペシャル対談が実現しました。

後編では、作品を彩るキャラクターへの想いから、それぞれの立場から語る「表現者」としての共通点まで、おふたりの温かな対話をお届けします。

矢田「会えない時間も紫苑とネズミが互いを想ってることが、何よりの喜びでした」

矢田 小学生のころから、ネズミが大好きなんです。『NO.6#1』の最初に嵐のなか登場したネズミは、何を考えているかわからないクールな雰囲気でした。でも物語が展開していくうちに、紫苑にだけ甘くなったり怒ったり。感情があらわになってしまうところに惹かれています。

あさの 案外、ネズミは人間らしいところがありますよね。『NO.6再会』で2年ぶりに紫苑に再会して、より拍車がかかっているかも。

矢田 やっぱり、そうですよね! 10代の少年らしい表情を持っていて、素敵だなぁって。紫苑ももちろん好きなキャラクターなのですが、「底知れない主人公」というイメージがあります。高校生になってから読み返して、小学生のときには読み取れなかった紫苑の冷酷さが少しずつわかってきたんです。しかも『NO.6再会』では、紫苑の本質がより明らかになって、読んでいてハラハラします。

あさの 紫苑は自分にもネズミにも、隠そうとしていたのだと思います。ただのいい子ではない、本性の部分をね。私も『NO.6』と向き合っているなかで、徐々に紫苑の変化を感じていました。

矢田 ネズミも、紫苑の危うさに気づいているじゃないですか。これからふたりの関係がどう展開していくのか気になります。何より紫苑もネズミも、会えない2年間もお互いのことをちゃんと考えていたんだなと知れたことが、『NO.6再会』を読んでいちばんの喜びでした。

あさの 紫苑がこれからどうなっていくのかは、模索中です。私自身も、紫苑は摑みきれていない部分がたくさんあるので。矢田さんの感想は『NO.6』を丁寧に読み込んでくださっていることが伝わりますね。

矢田 本当に、『NO.6』は私の心の拠り所なんです。そうそう、『NO.6再会』ではイヌカシの性格が丸くなっていて驚きました! シオンの子育てをしている描写が多くて、かわいいと思っちゃいました。

あさの 前のシリーズから付き合ってきて、一番変わった登場人物はイヌカシかもしれませんね。紫苑の変化によって、ネズミがどう行動するのかも全然わからない状態で、イヌカシや紫苑の母である火藍(からん)はまだ安定している気がします。紫苑とネズミが変化するから、周りに安定した人がいないと世界が持たないのかなと思っています。

矢田 たしかに、ふたりには安心感がありますね。今後、紫苑とネズミがどうなるのか、楽しみにしています!

あさの「小説を書くことも歌うことも、誰かを生かす力がある」

あさの じつは矢田さんにお会いする前に息子から「矢田さんに会えるなんて、とっても運がいいんだぞ」と言われてきたんです(笑)。矢田さんのおかげで、どれだけみんなが励まされてるか、知っているのかって。矢田さんと実際にお話しして、芯がひとつ通っていらっしゃる方だなと感じました。だからきっと、アイドルという大変なお仕事をこなせるのでしょうね。

矢田 ありがとうございます。お仕事はとても楽しくさせていただいていますし、「乃木坂」としての貴重な青春を感じています。でもアイドルになる前はまったく違う仕事を目指していましたし、アイドルになると決めてからはレッスンや研修の日々で普通の高校生活は送ってこられなかった。正直、アイドルをやっていない世界線を想像することもあるんです。

あさの 矢田さんの何倍も生きている私でも「これでよかったのかな」と思うことはありますよ。たとえ諦める道があったとしても、しっかりとした軸があれば、矢田さんらしい生き方を貫けるんじゃないかなと思います。

矢田 そうですよね。根本的に変わらない性格や価値観はぶれずに持っているから、この道を選んだ自分を愛して、アイドル・矢田萌華として輝きたいと思います。もし私に芯が通っているのだとするなら、それは私に読書の時間があるからです。読書は自分を取り戻せる、大切な時間だから。『NO.6』が私に本を読むことの素晴らしさを教えてくれたから、いまの矢田萌華があるのだと思います。

あさの 私の本だけじゃなくて、矢田さんのパフォーマンスの力でも、諦めずに自分を生きられる人ってたくさんいると思います。歌でも踊りでも本でも絵でも、文化って人の根っこになる力があるから。本当に私の書いた物語が、矢田さんの1本の根っこになっているなら、書いた甲斐があったと思っています。

矢田 誰かの根っこになる仕事って素敵ですね。これからも頑張ろうと思います! 今日は貴重なお時間をいただき、ありがとうございました。

あさの こちらこそありがとうございました!

作品の世界を再現! 「NO.6の世界展」が銀座で開催

2026年10月2日(金)から10月26日(月)までのあいだ、松屋銀座 並木通り館のギンザミライミュージアムで「NO.6の世界展─紫苑とネズミの軌跡をたどる旅─」を開催します。会場では作品の世界を再現した空間演出や、展覧会限定のオリジナルグッズを販売予定。詳細は下記サイトをチェック!

少年たちの絆が胸を打つ、いま読みたいディストピア小説

描きおろしのキャラクター帯が好評! 「NO.6」シリーズを振り返りたいあなたへ

「NO.6」シリーズを読みたいなら、toi8さんの描きおろしイラストのフル帯(キャラクターのカバー絵)を巻いた文庫本が好評発売中です。さらに、「NO.6」シリーズのコミックスも1〜9巻が発売中! 小説でも漫画でも、「NO.6」の世界をご堪能ください。

撮影/安田光優(講談社写真映像部)

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