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うちの子「読書感想文」が書けない! 「世界に1つの感想文」が完成する 「魔法のフローチャート」とは? 〔大手塾現役講師〕が伝授

  • 2026.11.1
cocreco写真:AFRC_297/イメージマート

子どもの読書感想文が書けなくて困っている、という悩みはありませんか。

今年2026年、中学校の部の課題図書『君の火がゆらめいている』が、深いテーマ性を持つ注目作として話題を集めています。

今回は、大手進学塾で現役教室長を務めるakira先生に、オリジナルの「読書感想文フローチャート」を作ってもらいました。

中学生でも自分の言葉でスラスラと感想文が書けるようになる、塾講師ならではの知見に基づいた、世界に1つだけの感想文を完成させる具体的な方法を紹介します。

早速この物語で読書感想文を書いてみましょう。

読書感想文フローチャートを使って書いてみよう

大手中学受験塾の教室長をしています、akiraと申します。

みなさんは、「相手の気持ちになって考えよう」と言われたことはありませんか。でも、本当に相手の気持ちを知るのは、とても難しいことです。

第72回青少年読書感想文全国コンクール「中学校の部」の課題図書にも選ばれた注目の作品『君の火がゆらめいている(著:落合由佳)』は、発達障害(はったつしょうがい)のある双子の姉・菜々実と暮らす主人公・葉澄が登場します。

家族や友達のこと、自分の気持ち……。毎日の生活の中で、嬉しいこともあれば、悲しく、言えない思いもあります。

読んでいると、「自分だったらどうするかな?」「あの子もこんな気持ちだったのかな?」と、いつもより少しだけ相手の立場で考えられるようになります。読書感想文を書くためだけではありません。これからのみなさんの毎日が、少しだけ優しくなる一冊です。

そこで今回は、この作品の読書感想文の書き方をお伝えしたいと思います。「何を書けばいいのかわからない」と思ったら、僕が作った読書感想文フローチャートを使って順番に考えてみましょう!

①一番心に残った場面は?

物語を読んで、一番心に残った場面を思い出してみよう。例えば、こんな場面はありませんでしたか?

☐葉澄が自分の気持ちをがまんした場面

☐菜々実のことで、自分のやりたいことを諦めた場面

☐家族がお互いを思いやっていた場面

☐「きょうだい会」で同じ立場の仲間と出会った場面

☐葉澄の気持ちが少し前向きになった場面

☐その他( )

一番心に残った場面をまずは書いてみよう!

例:「葉澄が○○した場面が心に残った」

②どうして心に残ったの?

心に残った場面の感想が「かわいそうだったから」だけではもったいない!

他にも

・自分と似ていたから

・びっくりしたから

・応援したくなったから

・自分ならちがう行動をすると思ったから

・登場人物の気持ちが伝わってきたから

などの感想も挙げられますね。

それでは②も実際に書いてみましょう。

例:「なぜなら、自分も○○だったから」

③あなたならどうする?

次に、自分がどの立場だったらどうするかを考えてみよう。

・もし自分が葉澄だったら?

・もし友達だったら?

・もし家族だったら?

そして、その立場で取る行動へ考えをつなげてみよう。

例:「もし自分が葉澄だったら、○○すると思う」

④自分にも似た経験はある?

次は自分について。自分にも物語に似た経験があるか、思い出してみよう。

☐がまんしたこと

☐本当の気持ちを言えなかったこと

☐友達とすれ違ったこと

☐家族のためにがんばったこと

☐「なんで自分だけ?」と思ったこと

☐その他( )

例:「わたしにも、○○という経験がある」

⑤この本を読んで気づいたこと

次は、物語を読んで気づいたことを挙げていこう。

☐家族にも言えない気持ちがあること

☐友達にも見えない悩みがあること

☐話を聞いてくれる人の大切さ

☐思いやりは、相手を知ろうとすること

☐一人でがまんしなくてもいいこと

では、実際に一番考えたことを書いてみよう。

例:「この本を読んで、○○だと気づいた」

⑥これからの自分

最後にまとめ方について。

「これからは……」

「今度からは……」

「私は……」

などから始めると、まとめが書きやすいよ!

〔おさらい〕読書感想文の組み立て方

改めて、読書感想文の組みたて方をおさらいしよう。

①この本を読もうと思った理由

⬇️

②一番心に残った場面

⬇️

③その場面で感じたこと

⬇️

④自分の経験とつなげる

⬇️

⑤この本を読んで気づいたこと

⬇️

⑥これからの自分

読書感想文に「正解」はない!

読書感想文は、本のあらすじや感想を書くものではありません。本を読んで感じたことや考えたこと、そして「本を読んだ自分」を書くものです。

大切なのは、「葉澄はこう思った」ではなく、「僕はこう思った」「私はこう感じた」を書くこと。同じ本を読んでも、心に残る場面は人それぞれ。だから、感想も一人ひとり違っていいのです。

読書感想文は、「うまく書くこと」が目的ではありません。本を読んで、何を感じたのか。何を考えたのか。それを、自分の言葉で伝えることが一番大切です。

みなさん一人ひとりの中にある「小さな火」は、みんな違います。ぜひ、自分だけの言葉で、その火を読書感想文にしてみてください。きっと、世界に1つだけの読書感想文になることでしょう。

文/akira

cocreco『君の火がゆらめいている』(著:落合由佳/講談社)
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