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時計とスタイル:スタイリスト・清水奈緒美のケーススタディ

  • 2026.11.1
清水奈緒美のジュエリーケース

小さなケースに詰め込んだ、仕事の相棒と、オフのときめき

「これ見よがしな時計はやめなさい」

スタイリスト・清水奈緒美さんが、今も思い出す祖母の言葉だ。

「時計だけが目立ちすぎるのは、私にはちょっと違う。その感覚は、10代から自然と体に染みついています」

独自の審美眼で選ばれた時計は、愛用する指輪とともにジュエリーケースへ。仕事かオフか。その日の予定で手元の組み合わせを決めている。

撮影日は〈エブリワン × ヴァーグウォッチカンパニー〉。

「とにかく使いやすくて、デザインが秀逸。シルバーに続き、コンビも発売後すぐに購入しました。自動巻きで何も気にせずガシガシ使える。仕事では、こればかりです」

「アロンジェ」に合わせるゴールドのジュエリーは、主に〈カルティエ〉と〈レポシ〉。韓国の職人が手彫りした翡翠(ひすい)のリングを差して軽やかに。〈エルメス〉の端正なバッグ《プリュム》を飾るキーホルダーにも、清水さんの遊び心が覗く。

普段は、祖母から贈られた〈カルティエ〉の「アロンジェ」が定番。

「作家のフランソワーズ・サガンも愛用したという〈カルティエ〉は、幼い頃からの憧れ。中でも、『アロンジェ』には格別に惹かれました。ほかのブランドの時計を試しても、結局これに戻ってしまうんですよね」

気分をガラッと変えたい日は、「最近加わったお気に入り」という〈ショップ マーティン〉がカスタムした〈カシオ〉を腕に。

数は絞られていても、カスタムウォッチからジュエリーウォッチまで幅広い。昼は仕事、夜は友人と食事という日には、時計と指輪だけ着け替える。清水さんのオン・オフを切り替えるスイッチは、コンパクトなジュエリーケースの中にある。

時計と指輪を選ぶのは、服を着て出かける直前。クローゼットの隅に置いたジュエリーケースには、「ややゴリッとしたゴールドが気になります」という今の気分が詰まっている。中身は季節にとらわれず、その時々のマイベストが並ぶ。

profile

清水奈緒美(スタイリスト)

しみず・なおみ/東京都生まれ。編集者を経て、2010年よりスタイリストとして活動。モード誌を中心に、広告やアーティストのスタイリング、映画やドラマのビジュアルディレクションなど幅広い分野で制作に携わる。

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