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「勉強しなさい」を飲み込んで! 子どもを信じたい けど焦る… 【中学受験・高校受験】の親たち「伴走」の実態

  • 2026.10.31

「どこまで手伝えばいいのだろう」「応援したいのに、つい勉強のことばかり言ってしまう」。中学受験・高校受験を控えた子どもとの関わり方に、悩むことはありませんか。

受験期は、スケジュールや体調の管理、志望校選びなど、保護者も気にかけることがたくさんあります。子どもを支えたいと思う一方で、大変さを感じることもあるでしょう。

コクリコラボでは、お子さんの中学受験・高校受験を経験した保護者や、今まさに受験を支えている保護者に、サポートするなかで大変だと感じたことや悩みを聞きました。

回答には、中学受験と高校受験それぞれで感じる負担や、家庭ごとの関わり方が表れていました。アンケート結果や体験談をもとに、保護者自身も無理をしすぎず、子どもを支えるヒントを探ります。

「中学・高校受験の親の伴走」について、AnyMaMa(エニママ)登録者とコクリコメルマガ会員を対象に、2026年8月4日~17日にインターネットで調査を実施。有効回答数は125件。

受験伴走で「疲れ」や「メンタルの負担」を感じた保護者は8割以上

まずは、中学受験を経験した、または現在取り組んでいる子どもを持つ保護者に、受験伴走で自身が「疲れ」や「メンタルの負担」を感じたことがあるか尋ねました。

【中学受験】

cocrecoコクリコラボアンケート

中学受験では、「かなり感じた」と回答した保護者が27.3%、「多少感じた」が63.6%でした。合わせて90.9%の保護者が、疲れやメンタルの負担を感じていました。

【高校受験】

cocrecoコクリコラボアンケート

続いて高校受験では、「かなり感じた」と回答した保護者が38.9%、「多少感じた」が44.4%で、合わせて83.3%という結果に。

今回の回答では、中学受験・高校受験ともに、8割を超える保護者が負担を感じていました。子どもを支えるなかで疲れたり、気持ちに余裕がなくなったりすることは、決して一部の保護者だけの経験ではないようです。

中学受験は日々の管理、高校受験は費用や進路選びが負担に

子どもの受験を支えるなかで、保護者は何に負担を感じていたのでしょうか。アンケートの結果を、中学受験・高校受験別に紹介します(複数回答)。

【中学受験】

cocrecoコクリコラボアンケート

中学受験では、「子どものスケジュール管理」を選んだ保護者が最も多く、「子どもの息抜きや遊びとのバランス」「勉強するよう声をかけること」が続きました。

これらの項目からは、勉強と息抜きのバランスを取りながら子どもを支えることに、保護者が難しさを感じている様子がうかがえます。

【高校受験】

cocrecoコクリコラボアンケート

高校受験では、「受験にかかる費用」が最多でした。次いで、「子どもの体調管理」「志望校選び・受験校選び」「勉強するよう声をかけること」の順となりました。

「勉強するよう声をかけること」は、中学受験・高校受験ともに上位にあがった、保護者共通の悩みでした。

家族でどうサポート? 受験「伴走」の役割分担

スケジュール管理や送迎、学校・塾とのやり取りなど、受験期間中に保護者が担うサポートは多岐にわたります。こうした負担を、家庭ではどのように分担しているのでしょうか。

続いて、配偶者・パートナー・祖父母などの家族と、受験サポートを分担できているかを尋ねました。

【中学受験】

cocrecoコクリコラボアンケート

中学受験では、受験サポートを「家族で役割分担できている」「主に自分一人で担っており、問題はない」と回答した保護者がともに31.8%、「主に自分一人で担っており、負担を感じている」が18.2%でした。この結果から、50%の保護者が主に一人で受験サポートを担っていることがわかります。

半数の保護者が受験サポートを主に一人で担うなか、家庭での役割分担について、次のような声が寄せられました。

・わが家はまさに受験のサポート中ですが、子どもの送迎以外のサポート作業はすべて母親である私に負担がかかっている状態です。

・わが家では、子どもの学習指導について教科ごとに夫婦で分担して対応しています。

・学校説明会への参加は私、志望校の検討は夫と役割分担ができたため、夫婦で意見がぶつかることもなくよかったです。

サポートの大部分が一人に集中している家庭もあれば、教科や説明会への参加など、内容に応じて夫婦で役割を分けている家庭もありました。

【高校受験】

cocrecoコクリコラボアンケート

一方、高校受験では、受験サポートを「主に自分一人で担っており、負担を感じている」と回答した保護者が38.9%、「主に自分一人で担っており、問題はない」が16.7%で、合わせて55.6%でした。

主に一人でサポートを担う保護者は、中学受験・高校受験ともに約半数でした。そのうち、中学受験では「問題はない」とする保護者が多かったのに対し、高校受験では「負担を感じている」とする保護者が多く、受け止め方に違いが見られました。

また、高校受験の保護者からは、具体的なサポートとして「本人から相談があれば一緒に考える」「子どものお腹を満たして見守り、必要なお金を出す」といった声が寄せられました。子どもからの相談に応じるほか、食事の用意や費用の負担などを通じて、受験生活を支える様子がうかがえます。

受験直前、子どもへの接し方 保護者が実践した工夫

受験が近づくと、親も焦りや不安を感じやすくなるものです。保護者に、追い込みの時期に効果があった声かけや、接し方の工夫を聞きました。

【中学受験】学習の具体的なサポートと、努力を認める声かけ

中学受験では、子どもが勉強に取りかかりやすいよう、準備や整理を手伝ったという声がありました。

・膨大な量の宿題に優先順位をつけてリストにし、取り組むページを開いて机の上に置いておくと、子どもがスムーズに勉強を始められると感じています。

・子どもが間違えた問題を解き直せるよう、親が専用のノートを作っています。

声かけでは、進学後の楽しみを話したり、子どもの努力を認めたりする工夫もありました。

・成績の話ではなく、志望校に行ったあとのポジティブな生活について話すと、子どもとの会話もギスギスしづらくなるし、親自身も落ち着けるのでおすすめです。

・受験直前に効果的だったのは、「頑張って」ではなく、「昨日より一歩進んでるね」「ここまでの積み重ねは必ず力になるよ」と努力の過程を認める声かけでした。

声かけのほか、子どもの様子に合わせて生活面を支えることに力を入れた家庭も。

・受験直前で子どもが自走していたため、親としては勉強しすぎないよう睡眠時間の確保や体調管理を中心にサポートすることを心がけました。

cocreco写真:graphica/イメージマート

【高校受験】本人の判断を尊重し、相談できる関係を保つ

高校受験の保護者からは、子どもとの距離感を考えながら接していたという声が寄せられました。

・とにかく黙って信じて見守ることが我が子には合っていると感じたため、基本的には静かに寄り添い、本人から相談があったときに一緒に考えるスタンスを大切にしていました。

また受験を前に、進学後に悩んだ場合のことまで話していた保護者もいます。

・高校は、必ずしも3年間通って卒業しなければならないものではないし、周りの目を過剰に気にする必要もない。実際に進学してみて「何か違うな」と感じたら、そのときにあらためて別の道を考えようと伝えていました。

これらの声からは、子どもの意思を尊重しつつ、受験や進学後の生活で悩んだときには、一緒に考えようとする保護者の姿勢が伝わってきます。

今回、中学受験では「どこまで親が手伝うか」、高校受験では「どこまで本人に任せるか」に悩む声が寄せられました。子どもを支えたいという思いは共通していても、関わり方の悩みには違いがあるようです。

先輩保護者に聞く! 受験伴走中のメンタルの保ちかた

子どもの受験を支えるなかで、不安や疲れを感じることもあるでしょう。そんなとき、先輩保護者はどのように気持ちを整えていたのでしょうか。

まず寄せられたのは、気兼ねなく本音を話せる相手に支えられたという声です。

・子どもの志望校が被らないなど、お互いにライバル心を持たずに本音を話せるママ友の存在が救いでした。同じ立場の友だちはまさに同志のような存在です。

ママ友のほか、「AIに相談する」という保護者も。気持ちを言葉にすることが、支えになっていたようです。

一方で、受験のことを考えずに過ごす時間を大切にしていた保護者もいます。

・あえて受験とは関係のない時間を毎日少しでも作っていました。散歩をしたりお気に入りのコーヒーを飲んだりして、「親自身も充電していい」と自分に許可を出していました。親が笑顔でいることが、子どもにとって何よりの安心材料になると思っています。

また、親の役割を捉え直すことで、焦りが和らいだという声もありました。

・「親の役目は合格させることではなく、子どもが安心して挑戦できる環境を整えること」と考えるようにしていました。この心構えを持つだけで、必要以上に焦らずに済みました。

最後に、これから受験を支える保護者へ、自分自身もいたわってほしいというメッセージを紹介します。

受験は子ども一人だけのものではなく、家族全員で一緒に走る長距離走のようなものだと思います。最後まで子どもの一番の味方でい続けた時間は、合否にかかわらず、親子にとって一生の財産になります。親も無理をしすぎず、「今日も一日よく頑張った」と自分をいたわりながら、温かく伴走してあげてほしいと思います。

受験伴走は、子どもにも親にも合った形で

応援したいのに、つい口を出してしまう。本人に任せたいけれど、見守るだけでは不安になる。今回のアンケートには、そんなふうに迷いながらも、子どもを支えようとする保護者の声が寄せられました。

どこまで手を貸し、どこから本人に任せるか。そのバランスは、子どもの様子や家庭の状況によって変わります。保護者自身も無理をしすぎず、ときには息抜きをしながら、そのときの親子に合った関わり方を探していけるとよいですね。

みなさんのご家庭では、子どもの受験をどのように支えていますか?

※基本的にアンケート回答の原文をそのまま記載しています。ただし文字数の都合上、一部抜粋や主旨を損なわない範囲の要約・編集を行っている箇所があります。(明らかな誤字等は修正のうえ記載)

コクリコとAnyMaMa LIFESTYLE.Labが協働で、子育て課題解決×読書文化を目指すプロジェクト「コクリコラボ」。

ママの社会復帰を支援するサービス「AnyMaMa(エニママ)」で活躍するママたちのリアルな声を集めながら、新たなサービスや取り組み、ライフスタイルのアイデアを生み出していきます。

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