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web限定カット【芳根京子】インタビュー「見てくださる方に何かが届くことがゴール」

  • 2026.10.30

InRed11月号のカバーに出演していただいている芳根京子さん。年齢や経験を重ねてきたことで変化があった仕事との付き合い方についてお伺いしました。

120%を目指さなくても、 ちゃんと経験が補ってくれる

再びなつ美として作品に向き合う芳根さんだが、この一年で、自身の仕事との付き合い方には大きな変化があったという。きっかけのひとつは、仕事で海外へ行く機会が増えたことだった。

「以前の私は“こうでなきゃ”“完璧でなきゃ”という気持ちがすごく強かったんです。でもこの一年で、少し解放されたというか。今も新しいことに挑戦しているんですけど、以前だったら絶対に『完璧にやらなきゃ』と思っていた。でも今は、完璧にやることよりも、見てくださる方に何かが届くことがゴールだと思えるようになりました」

もちろん、頑張らなくなったわけではない。むしろ、これまで積み重ねてきたものを少しずつ信頼できるようになった。

「一年前までは、何をするにも100%どころか120%を目指すのがいいと思っていました。でも、意外と120%を目指さないほうが130%になることもあるんだなって(笑)。『今日は70くらいだったかな』と思っても、結果的にすごくよかったりして。あ、力が抜けていたことがよかったんだ、と気づかされることが増えてきました」

積み重ねてきたものを少し信じて、 心に余白を残した状態で向き合えるように

それは、経験を積んだからこそ持てるようになった余裕でもある。

「今までは経験がないぶん、がむしゃらにやることでプラス20を作っていたんだと思います。でも今は、80を目指しても、これまでの経験が補って100にしてくれることがある。もちろん手を抜くという意味ではなくて、積み重ねてきたものを少し信じて、心に余白を残した状態で向き合えるようになったというか。今まで自分を追い込むことしか知らなかった私が、立ち止まったり、ちょっと人に聞いてみたり、あえて戦いに行かないことも覚えたのかもしれません」

PROFILE
よしね・きょうこ/1997年2月28日生まれ、東京都出身。2013年デビュー。近年の主な出演作に、映画『君の顔では泣けない』『私がビーバーになる時』、ドラマ「波うららかに、めおと日和」「有罪、とAIは告げた」、舞台「ウェンディ&ピーターパン」などがある。

Model=Kyoko Yoshine
Photograph=Yasutomo Sampei
Styling=Makiko Iwata
Hair & Make-Up=Yukari Hayashi
Interview & Text=Hazuki Nagamine

※InRed2026年11月号より。情報は雑誌掲載時のものになります。
※画像・文章の無断転載はご遠慮ください。

この記事を書いた人

長嶺葉月

ファッションや美容、ライフスタイルを切り口とした著名人へのインタビューで数々のファッション誌を中心に活躍。3度の飯と同じくらいネコが好き。

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