1. トップ
  2. 「体調不良を我慢しがちな人へ」2児の母が鼻腔がん闘病で知った検診の重要性【作者に聞く】

「体調不良を我慢しがちな人へ」2児の母が鼻腔がん闘病で知った検診の重要性【作者に聞く】

  • 2026.10.29
『鼻腔ガンになった話』 やよいかめ
『鼻腔ガンになった話』 やよいかめ

主婦のやよいかめ氏が自身の闘病体験を描いたコミックエッセイ『鼻腔ガンになった話』本作に込めた思いや執筆のきっかけ、闘病を通して感じたことを紹介する。

やよいかめ
やよいかめ
やよいかめ
やよいかめ
やよいかめ
やよいかめ

※本作は著者の闘病体験を描いたコミックエッセイです。紹介している病状や治療の経過には個人差があり、医学的な見解を代弁するものではありません。気がかりな症状がある場合は、必ず専門の医療機関にご相談ください。

日常を襲った「がん宣告」と迫る危機

夫と子ども2人の4人家族で暮らすやよいかめさんは、鼻の不調を感じて精密検査を受けた結果、まさかの「鼻腔がん」と宣告された。鼻腔がんは患部が非常に繊細なため、進行具合によっては眼球を摘出する危険も伴う病気である。あまりの事態に強い焦りを抱えながらも、家族とともに事実を向き合い、前向きに闘病生活へ足を踏み出すこととなった。

死を意識したからこそ芽生えた「執筆への決意」と治療の葛藤

作品を描くきっかけとなったのは、闘病を経て訪れた心境の変化だ。芸術大学を卒業後、作家を目指していたものの、育児や夫の転勤などを理由に活動を先延ばしにしていた。しかし治療を終えた際、「いつ死ぬかわからないのだから、もっと好きなことをやろう」と決意。デジタル作画を一から学び、「せっかく描くなら誰かの役に立ちたい」と模索するなかで、自身の経験を届けることが検診を受ける人を増やし、親を失う子どもを減らす一助になるのではないかと考えた。

入院中に最も大きく立ちはだかったのは治療に対する不安である。「がんが進んでしまうことが一番怖く、抗がん剤や放射線が本当に効果を発揮するのか」と思い悩む日々だった。ネット上の否定的な情報に心を揺らされたが、最終的に治療が功を奏して腫瘍が縮小し、胸をなで下ろしたという。こうしたリアルな葛藤描写は、主治医からも「医療関係者にも読んで参考にしてほしい」と称賛されている。

我慢せずに病院へ。早期発見が人生を分ける

体験を通じて最も強く訴えたいのは、早期発見の重要性だ。「体の調子が悪かったら我慢せず、できるだけ検診に行ってほしい」と語る。入院中、患者同士で「もう少し早く病院に行けばよかった」と語り合った経験も強い原動力となっている。

現在は副作用を抑える技術など治療法も進歩している。「むやみに恐れず、気がかりなことがあればすぐ病院へ行ってほしい」とやよいかめさんは念押しする。作中ではがんの擬人化や家族との温かな交流を交え、分かりやすく描かれている。誰もが当事者となり得る現代において、多くの人に気づきを与える一冊だ。

取材協力:やよいかめ

※記事内に価格表示がある場合、特に注記等がない場合は税込み表示です。商品・サービスによって軽減税率の対象となり、表示価格と異なる場合があります。

元記事で読む
の記事をもっとみる

注目コンテンツ