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どうして「9月の第3月曜」? 【敬老の日】の由来を子どもにカンタンに伝えるコツ

  • 2026.10.29
cocreco写真:アフロ

「敬老の日ってなあに?」と子どもに聞かれ、単に「おじいちゃん、おばあちゃんに感謝を伝える日だよ」と答えて終わってしまった経験はありませんか?

実は敬老の日には、長寿をお祝いするだけではない、大切な意味が込められています。

今回は和文化研究家の三浦康子先生に、子どもの心を育む敬老の日の過ごし方について、くわしく教えていただきました。

三浦 康子(みうら・やすこ)

和文化研究家。古を紐解きながら今の暮らしを楽しむ方法をテレビ、ラジオ、新聞、雑誌、Web、講演などでレクチャーしており、行事を子育てに活かす「行事育」提唱者としても注目されている。

「敬老の日」はいつ? 始まりは?

cocreco写真:アフロ

毎年9月の第3月曜日は「敬老の日」です。「おじいちゃん、おばあちゃんにプレゼントを贈る日」というイメージを持っている人も多いかもしれませんが、正しくは、「多年にわたり社会につくしてきた老人を敬愛し、長寿を祝う日」として定められた国民の祝日です。

長年にわたって家族や地域、社会を支えてきた人生の先輩を敬い、「ありがとう」の気持ちを伝える日なのです。

「敬老の日」の始まりは、1947(昭和22)年9月15日に兵庫県多可郡野間谷村(現・多可町)で開かれた敬老会といわれています。「お年寄りを大切にし、その知恵を地域づくりに生かそう」という思いから、村長が「としよりの日」と定めて県内市町村にも祝日制定を働きかけました。

その取り組みは全国へと広がり、1966(昭和41)年に9月15日は「敬老の日」として国民の祝日に制定されました。

現在はハッピーマンデー制度により、毎年9月の第3月曜日となっています。

日本ならではの祝日

「母の日」や「父の日」は外国発祥ですが、「敬老の日」は日本発祥だと知っていましたか?

日本では昔から、お年寄りは豊かな経験や知恵を持つ存在として大切にされてきました。昔は大家族が一般的だったので、祖父母から暮らしや遊び、季節の行事などをたくさん学ぶことが多かったのです。

敬老の日は長寿をお祝いするだけでなく、その歩んできた人生に敬意を払い、感謝を伝える日でもあります。

昔と今、祖父母との関わりの違い

cocreco写真:アフロ

ひと昔前、祖父母は生活の中にいました。同居や近所に住んでいたので、自然なかかわりが多くありました。現在は関係が薄れたというより、形が変わってきましたね。会う日を選んで会う、特別な人になりました。会うと嬉しいというイメージですね。

また、オンラインで繫がれる時代になり、距離は離れていても心の距離は近くを保てるようになりました。

昔は、文化や行事は高齢者が自然に伝えてくれましたが、今は親が意識して子どもたちに伝えていけるとよいですね。

「敬老の日」どうやって過ごす?

敬老の日は、心を伝える行事です。心は見えないので、見える形にするとよいですね。おじいちゃん、おばあちゃんに感謝の言葉を伝えたり、手作りのものを差し上げたり、一緒に過ごしたりすることが大切です。

忙しい毎日で、祖父母とゆっくり過ごす時間をつくるのが難しい家庭もあるでしょう。それでも敬老の日には電話をかけて「いつもありがとう」と言葉で伝えたり、子ども(孫)が描いた絵を贈ったりしてみましょう。

cocreco写真:アフロ

「敬老の日」を子どもに聞かれたらどう答える?

……Q.「敬老の日」ってなあに?

……A.おじいちゃん、おばあちゃんに「ありがとう」を伝える日だよ。昔は、一緒に住んでいたお年寄りにいろいろなことを教えてもらっていたんだ。大切に思う気持ちや、ありがとうの心は、難しい言葉で「敬う」っていうんだよ。

……Q.「敬老の日」はどう過ごすの?

……A.おじいちゃんやおばあちゃんと一緒に住んでいなかったら、電話で話したり、お手紙を送ると、とても喜んでもらえるよ。

一緒に住んでいたら、インタビューをしてみよう。「好きな食べ物はなに?」「趣味は?」などいろいろ聞いてみると、ぐっと仲良くなれるかもしれないよ。

───◆────◆───祖父母と一緒に過ごす時間が減った現代だからこそ「敬老の日」を大切にしたいですね。

さっそく、子どもと一緒に「敬老の日」に何をするか計画を立ててみましょう。

取材・文/尾関久美子

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