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米アカデミー賞トップが東京国際映画祭でAI時代の映画製作を議論 「人間の手による創作性」を重視

  • 2026.10.29

第39回東京国際映画祭で10月28日、米アカデミー賞を主催する映画芸術科学アカデミーとの特別企画「アカデミー・イン・東京:フェスティバル・パネル」が開催された。アカデミーCEOのビル・クレイマー氏ら幹部3人が登壇し、映画界の国際化やAI技術の進展、劇場公開の重要性について意見を交わした。

登壇したのは、クレイマー氏のほか、プレジデントのリネット・ハウエル・テイラー氏、メレディス・シェイ氏。東京国際映画祭フェスティバル・ディレクターの久松猛朗氏が司会を務めた。

AI時代も「人間の手による創作性」を重視

映画製作におけるAIやテクノロジーの進化について、テイラー氏は「私たちが常に大切にし続けるのは『人間の手による創作性』」と強調。技術が進歩しても、制作過程で人間が果たす役割を評価する姿勢は変わらないと述べた。

また、クレイマー氏は劇場での映画鑑賞体験を支援する方針を示し、アカデミー賞作品賞の選考資格には劇場公開が必要であることを説明した。

テイラー氏は、世界の優れた映画館50館を選定する「アカデミー・マーキー・シアター・リスト」の構想も紹介した。

アカデミー会員の25%が米国外に

アカデミーの国際化について、クレイマー氏は米国外を拠点とする会員の割合が25%に達したと説明。今後、アカデミー賞授賞式をYouTubeで世界に無料配信し、30以上の言語で約25億人に届けられるようになるとの見通しを示した。

国際長編映画賞については、部門を廃止する考えは現時点でないとしながらも、エントリー資格に関わる映画祭の対象を広げる方向で検討していることを明かした。

クレイマーCEOに特別賞を授与
江戸切子のトロフィーが贈られた

パネル終了後には、世界の映画人や映画祭をつなぐ活動への貢献をたたえ、クレイマー氏に「グローバル・シネマ・リーダーシップ特別賞」が贈られた。

久松氏から江戸切子のトロフィーを受け取ったクレイマー氏は、「東京国際映画祭の皆様に感謝申し上げます。本当に素晴らしい体験となりました。また日本へやってきたいと思っております」と謝意を述べた。

なお、10月29日にはクレイマー氏と東宝代表取締役社長の松岡宏泰氏による特別対談も予定されている。

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