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血がつながっていないと思うと余計に怒ってしまう… 取り違え子の父親の本音【著者インタビュー】

  • 2026.10.28

【漫画】本編を読む

長い不妊治療の末に授かった、3歳の娘。そんなわが子が「取り違え子」だとしたら——。国内外でごく稀に起こるという、不妊治療での受精卵の取り違え。お腹を痛めて産み、愛情込めて育ててきた我が子と血がつながっていない… 想像もしなかった残酷な試練を突きつけられたとき、あなたならどうするだろうか。

『うちの子、誰の子? もしもわが子が取り違え子だったら』(ママリ:原案、たけみゆき:漫画/KADOKAWA)では、不妊治療の末に授かった3歳の我が子と血がつながっていないことを知らされた、ふたつの家族が描かれる。主人公のサキは、愛娘・サクラとこれまで通りの生活を希望するが、家族はそれを良しとしてくれない。反対に、サキの実子・ユウマを育てている家庭は、子ども同士の交換を強く希望していて…。今日まで育ててきた子と、血のつながった子とを交換するかどうか…それぞれの家族は悩み、混乱に陥ってしまう。

大切なのは一緒に暮らしてきた家族との愛? それとも、本当の血のつながり? 家族のかたちを考えさせられる本作について、漫画を手がけたたけみゆきさんにお話を伺った。

——ふたりの父親が腹を割って語り合うシーンでは、ユウマくん(サキの実子)の育ての父であるジュンイチが、「血がつながっていないと思うと余計に怒ってしまう」と、ユウマくんに対する正直な気持ちを口にします。取り違え子という事実を知ったことで、親としての接し方に迷いが出てしまったようですね。

たけみゆきさん(以下、たけ):ただでさえ息子の泣き声にイライラするのに、「結局よその家庭の子どもだったんだ」というバイアスで当たりがキツくなってしまう身勝手さ、弱さを表しています。でもここで「ちょっと気持ちがわかるな…」と思ってもらえると嬉しいです。

人間誰しも完璧ではないので、ここでは「パパの弱音」として表現しました。ジュンイチもきっと、相手がタイチ(取り違え子の父)だったからこそ弱音を吐けたのでしょうね。

——それに対してタイチは、「(男は)産んでないから、血がつながってなくても父になれるかもしれない」と言います。このセリフに込めた想いとは?

たけ:このお話では「実際に出産したお母さんの気持ち」と同時に、父親たちの気持ちもないがしろにしないように気をつけました。養子を我が子のように育てるご家庭があるように、我が子への愛情は出産経験の有無にかかわらず備わるものだということを、伝えたいと思いました。

取材・文=吉田あき

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