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『すべてをあなたに』主題歌の作者、マイク・ヴァイオラ新作が日本盤に

  • 2026.10.28

トム・ハンクスの初監督作『すべてをあなたに』の主題歌を手がけ、アカデミー賞歌曲賞にノミネートされたマイク・ヴァイオラ。その最新アルバム『チャム(CHUM)』の日本盤が、ボーナス・トラック付きで11月25日に発売される。(フロントロウ編集部)

名前は知らなくても、あの曲は知っている

マイク・ヴァイオラの名前にピンとこなくても、1996年の映画『すべてをあなたに(That Thing You Do!)』で劇中バンドが歌うタイトル曲を覚えている人は多いはず。あの曲を、ファウンテインズ・オブ・ウェインのアダム・シュレシンジャーと共作したのがヴァイオラだ。同じ年に自身のバンド、Candy Butchersでメジャー・デビューを果たしている。

ボストン郊外で育ち、ビートルズやビーチ・ボーイズ、エルトン・ジョンのレコードを聴いて8歳で曲を書き始めた。ソロ作は10作を超え、プロデューサーやソングライターとしてもフォール・アウト・ボーイ、ライアン・アダムス、マンディ・ムーアらの作品に関わってきた。パニック!アット・ザ・ディスコのブレンドン・ユーリーとも継続的に組んでいる。米ローリング・ストーン誌が「現代最高のソングライターたちの中で最も過小評価されている存在のひとり」と評した人物でもある。

マイク・ヴァイオラ『チャム』ジャケット写真
画像提供:ソニー・ミュージック

亡き妻に捧げた「サウス・ショア・ガール」

新作のタイトル『CHUM』は「親しい友だち」「仲良し」という意味。エルヴィス・コステロを思わせるハスキーな声と、耳に残るメロディーが詰まったアルバムに仕上がっている。

先行シングル「サウス・ショア・ガール」には、彼の個人的な記憶が込められている。ヴァイオラは幼なじみのキムと若くして結婚したが、彼女は間もなく癌と診断され、わずか1年半後に亡くなった。前作『ロック・オブ・ボストン』の「ダイアモンズ・オブ・ニューヨーク」に続き、この曲もキムとの思い出を描いたナンバーだ。

一方、アルバムの幕開けを飾る「ザ・ビッゲスト・ファン」は、憧れの相手に「あなたの最大のファンです!」と伝えたい気持ちを歌ったパワー・ポップ。自分にとっての“最大のファン”の対象を聞かれたヴァイオラは、「トニー・アイオミ(笑)やポール・マッカートニー、そんなヒーローたちには僕も同じ気持ちを抱いているよ。彼らは神様みたいな存在だからね」と答え、ニック・ロウ、トム・ウェイツ、ニール・ヤングの名前も挙げた。

日本のファンのための公式Xも開設

大の日本好きとしても知られるヴァイオラは、日本語の公式Xアカウントを開設し、アルバムの制作の舞台裏や海外での近況を日本語で伝えていく。日本では2020年に、独自企画のベスト盤『ザ・ベスト・オブ・マイク・ヴァイオラ』が発売され、ひねりの効いたポップ・センスが再評価されたこともある。

『ザ・ベスト・オブ・マイク・ヴァイオラ』ジャケット写真
画像提供:ソニー・ミュージック

日本盤『チャム』はソニー・ミュージックから11月25日に発売される。全10曲に、日本盤だけのボーナス・トラック「リトル・ラリー(アコースティック・デモ)」が加わる。2026年は回想録『Superkid』も発表しており、11月にはヨーロッパと英国でソロ・アコースティック・ツアーを、2027年2月から3月にかけてはバンド編成での全米ツアーを予定している。

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