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「円よりずっと高い」息子の大学資金“500万円”を豪ドル定期に入れた40代母→合格後、銀行で告げられた事実に“耳を疑ったワケ”

  • 2026.11.3
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出典元:photoAC(※画像はイメージです)

皆さま、こんにちは。金融機関でマネージャーを務めながら、家計のご相談に日々向き合っている中川です。

今回ご紹介するのは、息子の大学資金を外貨の定期預金に預けた40代女性・Aさん(仮名)の体験談です。

「教育資金は金利の高い外貨で増やしておけばいい。必要になったら解約すればいい」

そう考えていたAさんでしたが、入学金の支払いを前に銀行で解約を申し出て、耳を疑います。使う時期が決まっているお金を外貨で預ける前に、知っておきたい注意点をご紹介します。

大学資金500万円を豪ドルの定期預金に

46歳のAさんには、高校3年生の息子がいます。

今年の春、Aさんは息子の大学資金として貯めてきた500万円について、銀行の窓口で相談しました。

そこで担当者から勧められたのが、オーストラリアドルの外貨定期預金です。

「初めて預ける方は、1年ものに年3%台の優遇金利がつきます。円の定期よりずっと高いですよ」

円の定期預金よりも高い金利に魅力を感じたAさんは、500万円を1年ものの豪ドル定期に預けることにしました。満期は来年の春です。

入学金のために解約を申し出ると…

この秋、息子は推薦入試で私立大学に合格しました。

入学金と前期の授業料を合わせた約80万円を、12月までに納めなければなりません。

「満期は春だけど、解約すればすぐに払える」

そう考えたAさんは銀行へ行き、豪ドル定期の解約を申し出ました。ところが、担当者から告げられた言葉に耳を疑いました。

「外貨定期預金は、原則として満期日の前に解約することができません」

「えっ、必要になったら解約すればいいと思っていたのに」

Aさんは、定期預金であっても、手続きをすれば途中で解約できるものだと思っていました。

しかし、やむを得ない事情で銀行が解約に応じる場合でも、利息は約束の金利ではなく、低い外貨普通預金の金利で計算されるといいます。

為替が変わらなくても、約18万円減る

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出典元:photoAC(※画像はイメージです)

さらに担当者は、豪ドルを円に戻すときの手数料についても説明しました。

Aさんの銀行では、窓口で円と豪ドルを両替するとき、片道で1豪ドルあたり2円の手数料がかかります。

仮に1豪ドル=111円のまま為替が動かなかったとしても、500万円は次のようになります。

  • 預けるとき:500万円÷113円=約4万4,248豪ドル
  • 円に戻すとき:約4万4,248豪ドル×109円=約482万3,000円

利息を別にすると、往復の手数料だけで約17万7,000円減る計算です。

為替レートが変わっていなくても、円から豪ドル、豪ドルから円へと交換する際の手数料によって、受け取れる金額は少なくなります。為替が円高に動けば、減る額はさらに大きくなります。

また、外貨預金は預金保険の対象外です。

「金利がつくことばかり見て、引き出せるかどうかは聞いていませんでした」

Aさんは、豪ドル定期をそのまま満期まで置くことにし、入学金は家計の貯金と教育ローンで用意しました。

使う時期が決まっているお金は、慎重に運用する

教育資金のように使う時期が決まっているお金を外貨で預ける前に、次の点を確認してみてください。

  • 満期の前に引き出せるか
  • 円に戻すとき、手数料でいくら減るか
  • 満期日が、お金を使う日より前に来るか

金利の高さだけを見て預けてしまうと、必要なときに引き出せなかったり、円に戻したときに想定より金額が減ったりすることがあります。

使う時期が決まっている教育資金は、途中で引き出せるか、円に戻すといくらになるかを確かめてから預けることが大切です。


※為替相場は2026年10月29日時点の水準をもとにした試算です。

執筆・監修:中川 佳人
金融機関勤務の現役マネージャー。1級ファイナンシャル・プランニング技能士。20年にわたり、資産形成や家計管理・住宅ローンなどの実務に携わってきた経験を活かし、記事の監修や執筆を行っている。専門的な内容を、誰にでもわかりやすく伝えることをモットーとしている。

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