1. トップ
  2. ファッション
  3. 「その男はやめな!」結婚を止めた清掃員。別の人と結婚 → 出産後、再会した清掃員の言葉に胸アツ

「その男はやめな!」結婚を止めた清掃員。別の人と結婚 → 出産後、再会した清掃員の言葉に胸アツ

  • 2026.10.28

清掃スタッフが実は社長だった! というのはドラマや漫画の中のお話。現実では、清掃スタッフと会釈以上の関わりを持つことはほとんどありません。しかし、そんな現実にも不思議な清掃スタッフは存在するようで……?! 今回は私のお客様のエピソードをご紹介します。

不思議な清掃スタッフ

「清掃スタッフの正体は実は社長だった」。そんな話をドラマや漫画でよく見かけます。しかし、私が独身時代に勤めていた会社で出会った清掃スタッフの正体は、それ以上に不思議なものでした。社内で「良縁を運ぶ清掃員」と呼ばれていたのです。

きっかけは女子トイレでの出来事。恋愛相談中の女性社員に向かって、その清掃スタッフが「その男性はやめておきなさい。次に付き合うイニシャルがMの男性とうまくいくわよ」と一言。すると後日、その女性社員は本当にMの付く男性と結婚したのです。

さらにその場にいたもう一人の女性社員も清掃スタッフの助言を参考にしたところトントン拍子に結婚。しかも似たような話が一度や二度ではなく、社内では半ば伝説のような存在になっていったのです。

伝説の終焉

不思議な評判はあっという間に広がりました。その結果、清掃スタッフに恋愛相談をしようと女子トイレへ足を運ぶ社員が続出。

中には長時間居座る人まで現れ、会社としても業務への影響を懸念し始めます。やがて会社は契約していた清掃業者を変更。それ以来、「良縁を運ぶ清掃員」の噂も自然と聞かなくなっていきました。

異臭事件

その後、私は結婚し、夫の転勤に伴い退社。今では小学一年生の息子を育てる母親です。電車が大好きな息子は、本人の希望で電車通学をさせています。

ある日のこと、仕事中に見知らぬ番号から電話が入りました。出てみると知らない人からで、「今〇〇線で異臭騒ぎが発生していて、息子さんと一緒に△△駅にいます」とのこと。駅員は急病人対応に追われ、息子を預けられないため、ランドセルに記入してある緊急連絡先を見て、その人が電話してくれたと言います。

慌てて早退し駅へ向かう途中、ニュース速報で騒ぎを知り、不安で震えが止まりませんでした。

ドラマのような現実

駅に着くと、息子の隣には七十代ほどの女性が立っています。お礼を伝えると、女性は「ママになられたのね。ご立派になられて」と微笑みます。その顔を見た瞬間、記憶がよみがえりました。まさかと思いながら尋ねると、やはりあの伝説の清掃スタッフ。

「伝説なんてとんでもない。老人のたわごとよ」と笑う姿は昔のままです。私は息子を助けてくれたことだけでなく「次に付き合う男性と結婚したら幸せになる」という昔の彼女の助言への感謝も伝えました。

当時の私は裕福だけれど性格に難のある男性と交際中。周囲が「玉の輿じゃん!」とその交際を勧める中、彼女だけが次の出会いを信じなさいと言ってくれたのです。そして今、私はその言葉通り幸せな家庭を築いています。

「またどこかで会いましょうね」そう言い残し、女性は人混みの中へ消えていきました。私の人生に大きな助言をしてくれた彼女。名前も連絡先も知りませんが、いつかまた、どこかで会える気がしてならないのです。

人生の岐路でふと現れ、そっと背中を押してくれる人。清掃員が社長だったという物語よりも、ずっとドラマチックな現実があるのだと感じた、忘れられないエピソードです。

【体験者:30代・女性会社員、回答時期:2026年10月】

※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

EPライター:桜井ひなの
大学卒業後、金融機関に勤務した後は、結婚を機にアメリカに移住。ベビーシッター、ペットシッター、日本語講師、ワックス脱毛サロンなど主に接客領域で多様な仕事を経験。現地での出産・育児を経て現在は三児の母として育児に奮闘しながら、執筆活動を行う。海外での仕事、出産、育児の体験。様々な文化・価値観が交錯する米国での経験を糧に、今を生きる女性へのアドバイスとなる記事を執筆中。日本でもサロンに勤務しており、日々接客する中で情報リサーチ中。

元記事で読む
の記事をもっとみる

注目コンテンツ