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【萩原利久インタビュー】映画『RYUJI 竜二』でのワイルドな演技が話題!柳楽優弥とJUNONへの“憧れ”も明かす

  • 2026.10.28

1983年に公開され、日本映画史に残る伝説となった作品『竜二』。愛する家族と仲間たちを守りぬこうとするヤクザの鮮烈な生きざまと孤独な闘いを描いた作品が、『RYUJI 竜二』としてリメイク。柳楽優弥さんが演じる主人公・竜二の舎弟のひとり、直を演じているのが萩原利久さん。ハードでタフな世界観の中、ワイルドな魅力を見せてくれています。映画の見どころから共演者とのエピソード、さらには秋のファッション計画について聞きました!

あえてオリジナルを観ずに挑んだ撮影

──まずは台本を読んだときの印象を教えてください。

昭和のヤクザ映画という前提で読ませていただいたんですが、意外なことに読み終わったときには心温まるというか、ヒューマンドラマの要素が強く印象に残りました。ヤクザのシーンもちゃんとありつつも、怖さや後味の悪さなどは感じませんでした。

──オリジナルは1983年に公開された映画『竜二』で、内容の鮮烈さや、主演・脚本を務めた金子正次さんが公開直後に亡くなったことなども含めて、日本映画史に残る作品です。

実は今回、オリジナル作品は観ずに撮影に臨みました。オファーを受けた後、先に観ていたマネージャーさんが、相談というか問いかけをしてくださったんです。「クランクイン前にオリジナルを観るのももちろん正解だし、観ないのももしかしたら正解かもしれない」と。リメイクではありますけど、時代も少し変わっていますし、コピー映画を作るわけではなく、あくまでも現代の僕らがどう演じるかだし、いろいろなものが今とは違うぶん、オリジナルを観ることによって、マネになる――というわけではないけど、少なからずフィルターをかけてしまうのではないか。いろいろ悩んだんですけど、最終的には自分が感じたもの、捉えたもので勝負をしたいなと思い、観ずにクランクインすることを決めました。

──ではこれからも観ないかも?

いえ。僕は公開されてお客さまにこの作品が届いて、もうどうにもこうにも、やり直しも何もかもができなくなった状態になってから観ようかなと考えています(笑)。今の取材期間はお話する機会も多いから、このタイミングで観てしまうと、もしかして言うことがブレてしまうかもしれないですし。だから、すべてをやりきって、届け切ってから、ある種、答え合わせのように観ることができたらなと思っています。

──水田伸生監督にもその話はされたんですか?

衣装合わせのときにご相談させていただいたら、「どっちでもいい」とおっしゃっていたんです。決して同じものを作るわけではない。リメイクであり、リメイクじゃないというふうに僕は解釈しました。

──演じた直は、竜二の舎弟で、ちょっと危なっかしいところが魅力的でした。

裏社会を描いているんですけど、そう思えないぐらい温かいものが残るんですよね。通常、我々が生活している世界と極端に違っていたとしても、結局、根本にある人と人との関係性や繋がりは、あまり変わらないのかもしれないと考えさせられました。令和の時代に生きる僕らと悩みの種は変わらないというか、共感もできるというか。だからこそ、直も含めて、登場人物がみんな活き活きとしているんですよね。

柳楽さんは憧れの先輩。JUNONさんのアーティスト姿にも圧倒!

──撮影はいかがでしたか?

あまりカットを割っていなくて、長回しが多かったですし、ワンカットのシーンもけっこうありました。そのシーンのカットが終わって、またアングルを変えたりして同じ演技をするのは役者としては当たり前ですけど、慣れてきてしまうのがいちばんの天敵で。どんなシーンでも回数を重ねていくとだんだん慣れてきて、鮮度との戦いになるのは日頃のテーマなんです。でも長回しやワンカットが多かったことでその葛藤が今回は極端に少なかったので、いい意味での緊張感や重みが増す現場でした。

──その緊張が映像にも表れていましたか?

まさにそうでした。いつもは無意識に違うことに働かせている脳みそを、全部目の前のシーンに振り切れていた感覚があったし、完成作を観たときも、現場で感じていた緊張感やリアルな空気感がスクリーンを通してもあったなと思いました。

──主演の竜二役の柳楽さん、直と同じく竜二の舎弟・ひろし役のJUNONさんとの共演の感想もお願いします!

柳楽さんのいろいろな出演作を観ていたので、すごく素敵な俳優さんで、以前から一度ご一緒してみたいと思っていました。反面、いろいろな役を演じられているのでどんな方なんだろうって漠然と思っていて。役に引っ張られて、怖い人だったらどうしようみたいな懸念もうっすらありましたが、実際お会いしてみたら本当に柔らかい方でした。現場でもヤクザ役ながらもラフなお話ができたり、お芝居に関するディスカッションを重ねるときも同じ目線というか、対等にコミュニケーションを取ってくださる方だったので、知れば知るほどかっこよかったです。僕、今まで受けてきた取材で何回かっこいいって言ったかわからないくらいです(笑)。やっぱり、こういう先輩になりたいなと思いました。

──憧れの俳優さんになったと。

そうですね。すごくいい人だよということを噂で聞いていたのですが、「これか~」となりました。これはみんな憧れるって改めて思いました。

──JUNONさんとも初共演でしたね。

はい。JUNONさんは映画2作目らしいんです。自分がもし2作目だったら、この世界に飛び込めなかったなと思います。自分じゃ考えられないようないろいろなものを背負いながら現場に来られていたと思うので、すごいですよね。本人は緊張していると言っていたのですが、傍から見ていても全然緊張しているようには見えなかったですし、堂々としていました。

──萩原さんは、5月に開催されたBE:FIRSTの味の素スタジアムでのライブも行かれていましたよね。

そうなんです。映画を撮りながら、BE:FIRSTとしても活動していて、もうなんか本当、同じ人間とは思えないくらいすごいです! ライブでは、現場とは全然違うJUNONさんがいて、あんな大勢の人がいる会場でかっこよくパフォーマンスをしていて、単純に表現者としてすごいスペックを持っているんだなと思うし、多岐にわたって活躍している姿をまざまざと感じて圧倒されました。

──ひろしは直に対してどこか特別な思いを抱いていますよね。

兄弟愛みたいな感じなんですかね。僕らは舎弟ですけど、ひろしより直のほうが兄貴分で、直の中ではひろしの面倒を見てやってるぐらいに思っているのかもしれない。直は直なりに、ひろしはひろしなりに信念があって行動しているんですけど、ひろしの真意に、直が本当の意味で気付けるのは、もうちょっと先の未来になるのかなと思ったりします。そういうのを考えるのもこの作品の面白さかな。

時代や環境は違っても、人と人との関係は普遍的なもの

──萩原さんが生まれる前の1980年代~90年代の歌舞伎町が舞台です。そのことで難しさはありましたか?

やっぱり想像だけでは補えない部分はありました。どう足掻いても実体験はできないですし、自分の頭の中での世界でしかないので、経験のあるものに比べたら演じるのが難しいですよね。でも裏社会の世界も同じで、俳優をやっていると、ある種、フィクションというかエンターテイメントだからこそ成立する役があるので、演じてみたいという気持ちはありました。ヤクザ映画はやったことがなかったから挑戦したかったですし、水田監督とは以前ご一緒したことがあるから、またオファーをいただけて嬉しかったです。

──劇中の派手なファッションもおしゃれでした。

わかります。時代と共にファッションって巡るんですかね。当時のファッション、すごく楽しかったです! 時代設定に合わせた衣装を身にまとうことで一気にその世界に入っていける感覚がありました。役を演じる上では衣装はすごく大きな助けになるので、スイッチも入りました。

──本作の見どころ、注目してほしいポイントは?

時代は昭和後期から平成初期ですし、裏社会という我々とは遠い世界を描きながらも、人と人との関係は普遍的なものだと感じます。だからこそ今の時代の人が観ることで、何かを考えるきっかけになったり、何かを後押しできたりするんじゃないかと思います。観終わった後に、自分の気持ちを紐解いていくのも楽しみのひとつになるんじゃないかな。あとは純粋に楽しんで観てもらえたら嬉しいです!

好きなスタイルを貫いている人は素敵

──ありがとうございます! 話は変わりますが、sweetは女性ファッション誌なので、萩原さんの好きな女性の秋ファッションをぜひ教えてほしいです!

女性の好きな秋のファッションですか。そもそも秋冬ってどんなのあるんですか? え、どうしよう(焦)。ファッションに本当に疎いから本当にわからないです(笑)。ニット? ニットとか? ニットは僕も好きなのでいいなと思います! ふわふわのニットとか!

──たとえばカジュアルが好きとか、ミニスカートにロングブーツが好きとか、何でも大丈夫です。

いやぁ~、好きなものを着てほしいな。この答えじゃダメですか?(笑)。

──まったくダメじゃないです!(笑)。

やっぱり自分が好きなスタイルを貫いている人は素敵だなと思います。むしろこちらに合わせてくる人はあんまりタイプじゃないのかもしれない。自分の意志のもと、好きなファッションを着ていらっしゃる方がいいです。それがたとえ似合っていなくても、自分が着たいと思っているものだとするならば、それがキャラクターものでも、僕みたいにスポーツグッズだろうといいと思います……というか、僕が人のファッションに口を出せるような格好をしていないんですよ、そもそも。

秋は大好きなNBA&サツマイモの季節!

──萩原さんは普段はどんなファッションなんですか?

僕はバスケのNBAが大好きなので、贔屓のチームのジャージで日々うろついています。そんな男が女性のファッションで何が好きかなんて、口が裂けても言えないですというのが正直な回答です。だからですね、女性のファッションは何でも受け入れます(笑)!

──ありがとうございます! そんな萩原さんですが、この秋冬、どんなファッションを楽しむ予定ですか?

例年で言いますと、だいたい大好きな(NBAチームの)ゴールデンステイト・ウォリアーズのパーカーか、(イングランドプレミアリーグの)マンチェスター・シティのパーカーを着ます! つい最近、ヴィンテージのユニフォームを売っているポップアップを友達が開いていたので行ったんですけど、93年の超美品のマンチェスター・シティのユニフォームがあったんです。でもめちゃくちゃ高くて、人生で初めて真剣にその高い服を買うかどうか悩んだんですけど、さすがに手が出なかったです。

──では最後に、この秋に楽しみにしていることや、やりたいことを教えてください!

10月と言えばNBAの開幕なので非常に楽しみにしています! これ、毎年言っているかも(笑)。あとは秋といえば食。僕はサツマイモが好きなのでスイーツでも、シンプルに焼き芋でも、食べるのが楽しみです。

●映画『RYUJI 竜二』2026年10月30日(金)より全国公開!

舞台は1984年(昭和59年)から1990年(平成2年)にかけての新宿・歌舞伎町。腕っぷしは強いが情には厚く、舎弟たちから慕われているヤクザの竜二は、まり子と結婚して子どもにも恵まれる。愛する家族のために裏稼業から足を洗い、カタギとして真面目に働いていた彼のもとに、かつての兄貴分や舎弟たちが再び姿を現して――。

出演:柳楽優弥
川栄李奈 萩原利久 JUNON(BE:FIRST)
三宅健 RYUKI(MAZZEL) 伊藤英明
監督:水田伸生
脚本:冨岡淳宏
原作:金子正次「竜二」
©2026「RYUJI」製作委員会
公式HP:https://www.culture-pub.jp/ryuji_movie/
X:@ryujimovie_jp
Instagram: @ryujimovie_jp
TikTok:@ryujimovie_jp

photo : KAEDE HARA[TRON]

text : MAYUKO KUMAGAI

edit : KAEDE OKUZUMI

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