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もう関わりたくないのに…ネット社会で難しい人間関係の「断絶」 意外なおすすめ方法は

  • 2026.10.27

はーい皆さん、ごきげんよう!満島てる子です。

読書の秋、食欲の秋、スポーツの秋。
様々な話題と組み合わされがちな目下の季節ですが、みなさんは秋という単語にどんな印象をお持ちでしょうか。

あたしは実は、秋と言えば「旅立ち」とか「決別」というのをイメージしがちだったり。

Sitakke
ライター・満島てる子

「鴉(カラス)の子別れ」なんて初秋の季語もありますが、芽吹きから実りまでを経てひとつの流れが一段落し、その年の終わりへと向かっていく切なさというか。
少しノスタルジックな雰囲気の中に、新たな方向へ向かっていくための区切りみたいなものを、時折感じたりするのよね。

同じようなムードにひたっている方も、読者の方々の中にもいらっしゃるんじゃないかしら。

過ぎゆく諸々を惜しむこの時期。
にもかかわらず、今回は上手な「別れ」ができなくてイライラしている方からお手紙が。読んでみることとしましょう。

読者からのお悩み「以前仕事を一緒にしていた相手とつながりを解消。断ち切りたいのに向こうが色々してきて、完全に無にすることができず…」

Sitakke
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あらあら。なんだか深刻そう。
SNSが絡んでいるというのも、事の複雑さに拍車をかけている気がするわよね。
ともあれ「柿の種ピーナッツ」さん、メッセージありがとう!

具体的にはあえて語りませんが、あなたと似たような事情でモヤモヤしていた時期が数年前あった身としては、同情を禁じえないお悩みです。

お手紙からはどうしても、何がどうだったのかは推しはかることができないんだけれど。
「柿の種ピーナッツ」さんとそのお相手、なかなかバッチバチに揉めたのね。

いまだに「同じ業界」に双方いらっしゃるというのが一番きついところだろうなぁとは思いつつ、「できるだけ鉢合わせしないよう距離を取」っているという、あなたの姿勢はリスペクト。

100パーセントとはいかないんでしょうけれど、ストレス因子となる対象からしっかり離れようという試みは、あたしはとっても健全なんじゃないかなと思っております。

けど難しいよねぇ。この現代社会で、一度お近づきになった特定の誰かと、ある時から全く関わらないようにして過ごすというのはさ。

環境というのはおいそれとは変えられないもので、どうしても近場での遭遇って避けられないのが定石ですし。
人の口に戸は立てられません。

もうすでに「柿の種ピーナッツ」さんが経験しているように、近しい人たちから「そういえばあの子…」と、望まずとも噂話が回ってきて、否が応にも向こうの名前が耳に入ってきちゃうもの(「共通の知人も多」いとなるとなおさらよね)。

なかなかつながりから逃げきれない…事の重さが感じ取れる

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さらに、世は大インターネット時代。
油断した瞬間、スマホの画面に相手の文章や写真、動画が登場なんてことはザラ(あれさ、ミュートやらブロックやら、策を講じていてもなるときあるよね。なんなわけッ!怒)。

なんならお手紙にもあったように、先方がこちらについて何かほのめかすポストをしているパターンもあるわけで。

そんなつながりの網目(ウェブ)からは、おいそれともはや抜け出せない生き方しか、この令和には許されていないのかしらと、鬱々たる気持ちになってもしかたないわよね。とほほ。

「柿の種ピーナッツ」さんの目下抱えるイライラに、自分ごととして大いに共感しつつ。

その腹立たしい現状から完璧に逃げ切るというのは、世の中のシステム上ちょっと厳しいんだよなぁと、悔しいながらも考えたりしておりました。

にしても問題のお相手さんだけどさ、ずいぶんとまぁ失礼な方よね。

いやおそらくね、関係性にもよるとは思うんだけれど、すったもんだあった人のその後の「存在や活動を気にし」てしまうことって、誰しも少なからずありはすることだと思うのよ(あたしの場合は、今年3月に結婚した昔の男のこと とかね。最近はほとんど気にしなくなったなぁ)。

だけどよ、そうだったとしても。
「柿の種ピーナッツ」さんの「仕事にも影響しかねないような言動をしている」のはどう考えてもナンセンス。

だってこれ、ひとりの人間の生活のクオリティを、直接的にゆるがしかねないことをやっちゃってるのと同義なんだもの。

こころのリソースだって、並大抵じゃないものを割いたであろうというのに。
食い扶持の確保まで難しくなるかもしれないなんて、あまりに理不尽。

そりゃ「言い返したり、これまであったことをSNSですべて話してしまいたくなる」わ。
まだそうしてないの、むしろすごいと思う。

そして、だからこそ。
「私が「何もしない」と決めて、距離を取るために努力していることは、外からは見えにくいのだろうなとも思います」という「柿の種ピーナッツ」さんの言葉が、とっても悲しい響きを帯びているように、あたしには思えてしかたないのよ。

だって、あなたは相手との諸々に、一種腹を決めて誠実に対応しているというのに。
その誠実さをあなた自身はどこか虚しく感じてしまっているんじゃないかって、この箇所から読み取れてしまうんだもの。

「柿の種ピーナッツ」さんの抱える煩悶。
それはおそらく並大抵のものではないのだろうなと、あたしはこのお手紙の端々から、事の重さを感じとっています。

あたしなりのAnswer

Sitakke
帰省の風景

さて今回の相談ですが、お手紙の内容からして、その回答のキモとすべきは「相手を本当の意味で自分の人生から手放すにはどうしたらいいの」か、という一点に尽きるでしょう。

しかしながら、前半でもつづってきたように、今の世の中では相手について「完全に情報を遮断することは難しい」。
つながりのパーフェクトな断絶を検討するのは、現実的とはいえそうにない。

とすれば、おそらくあたしが書くことで「柿の種ピーナッツ」さんに最も資することができるのは、あなたに今とは別のマインドセットを提示して、世界との新たな関わり方を伝えるような方向性じゃないかしら。

ここからのお話は、そんな考えに基づきながら、続きとして語らせてもらおうと思っております。

さて、「柿の種ピーナッツ」さん。
あたしね、その背中を押す意味でも、ひとつあなたにおすすめしたいことがあるのよ。

それはね、「ちょっとオーバーじゃないかしら?」って自分でも戸惑っちゃうぐらい、相手のことを思いっきりきらい、それを態度に出すこと。
関心の炎が完全に鎮火するまで怒り、あえて相手をどこまでも拒絶してみてほしいんです。

「え!?何いきなり!?」と、「柿の種ピーナッツ」さんはもちろん、読者の皆さんも戸惑うかもしれません。
そうね、あたし普段こういう極端にネガティブなこと、絶対に言わないしね。

でもねあたし、今までの個人的な経験からも、真剣にそう思うんだけどさ。
中途半端な嫌悪ほど、大きな呪いに変わりやすい気がするのよ。

くすぶって、焦がしてしまうことが多いというか。
なんなら明確な沸騰にも至らないから、調理に使っても食材を傷ませやすい火力というか。

たき火で例えたとしても、熾火(おきび)の状態が一番怖いのよね。
目に見える焔(ほむら)が立ち上っているわけではないからこそ、事後処理が甘くなり、山火事の原因にもなったりするわけで。

もしかしたら「柿の種ピーナッツ」さんにしてみれば。
相手と揉めた当初湧きに湧いた、激しい憎悪の感情を今やなんとかおさえ、少なくとも自分はようやく大人の振る舞いができるようになったのに…と、目下のアドバイスを読んで落胆するところもあるかもしれないんだけれど。

あなたの現状は、実は火種を抱えたまま、知らぬ間にやけどしているのに近いのかもしれない。

だからこそ、いまだに相手の言動が耳に飛び込んでくるたび、いらつきうざったく感じてしまうんじゃないかしら。

だとすれば、一度燃料がゼロになるまでおのれを焚き付け、どうか相手に関するすべてを燃やし尽くしてみては?と、あたしはそんな風に思うんです。

怒りをぶちまけることで「土台」ができる

Sitakke
千歳で行われたウェディングファッションショー「No Frame」でのランウェイ

友人や共通の知人たちに「あの人きらいなんだよね。揉めたから」と、機会があるごとに口に出して明確に気持ちを伝え、事情をしっかり知ってもらうというのは、おそらく取っかかりやすい第一歩でしょう(SNSは構造上、怒りが中途半端なまま放出されやすいですし、無関係かつ新たな憎悪に巻き込まれたりしやすいので、書き込みなどはおススメしません)。

仕事の場で相手をもし見かけることがあったなら、ごりっごりの般若の表情を作って、相手に向けてみてもいいかもしれない(これやったことあるけど、無茶苦茶スッキリすんのよねぇ)。

現在のように「私はもうあなたの邪魔をしないから、私の邪魔もしないで」 と、大人な態度を示していくのは、そうやって怒りを飽きるまでぶちまけてからでも遅くありません。
むしろ怒りによって、そうした態度をより取りやすくなるための土台が、あなたの目の前にできていくんじゃないかしら。

だって相手との間に、これまで以上に明確な線引きができていくんだもの。
相手がこちらに対して何をしていても、全然気にならなくなったりするかもしれない。

少なくともあたしは、これに近しい行動によって、きらいな人に怒りも何も感じなくなったことがあるのよね。
「無関心」という、非常に楽で心地よい境地に出会うことができたのよ。

「柿の種ピーナッツ」さんは、お手紙から察するにかなり温和な方なのでしょう。
だから多分、怒りのエネルギーを使うのは最初慣れないと思う。

でもぜひこれ、トライしてみて。
相手からの干渉力から解き放たれるために、異なる推進力を自分から発してみること。
それがいかに有効かを、きっと実感できるはずだから。

あなたがその相手とのしがらみから自由になり、あなたらしい人生を歩んでいくことを。
似たような経験をしたことがある身として、あたしは切に祈っておりますよ!

ま・と・め!

というわけで今回は、揉めた相手との決別方法という、これまでにない話題についてあれこれ書かせていただきました。

人の悩みってやっぱり千差万別だよね。このコラムも5年連載しているけれど、まだまだ新しい相談内容が送られてくるもの。

これからも、様々なモヤモヤと向き合いたいなぁ。みなさん、投稿はお気軽に。

ではではまた次回。Sitakkeね~!

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文:満島てる子
イラスト制作:VES
編集:Sitakke編集部あい
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満島てる子:オープンリーゲイの女装子。北海道大学文学研究科修了後、「7丁目のパウダールーム」の店長に。 2021年7月よりWEBマガジン「Sitakke」にて読者参加型のお悩み相談コラム【てる子のお悩み相談ルーム】を連載中。お悩みは随時募集しています。

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