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夫婦の会話ほど要注意?認知機能を維持するために「控えたい言葉」とは

  • 2026.10.27

夫婦の会話ほど要注意?認知機能を維持するために「控えたい言葉」とは

日本人の平均寿命は女性87歳、男性81歳と世界トップクラスを誇ります。しかし、自立して生活できる「健康寿命」とは約10歳の開きがあるといいます。『健康寿命を延ばすために知りたいことが全部のってる本』(主婦の友社編)よりお届けする第5回は、認知機能を維持する「会話」の仕方について!

「あれ」「それ」「これ」はNG!言葉を明示して会話をしましょう

具体的な言葉を使う会話が、認知機能を鍛える

認知機能を維持するには、人と会話をすることが大切です。ただし、会話の量だけでなく、「どのように話すか」も意識すると、脳へのよい刺激になります。

長年連れ添った夫婦や家族間では、「あれ取って」「それお願い」「これどうする?」といった言葉だけで通じることが少なくありません。しかし、このような会話では、物の名前や内容を思い出して言葉にする機会が減ってしまいます。

年齢を重ねると物の名前がすぐに出てこないことがありますが、「あれ」「それ」「これ」ですませる習慣が続くと、言葉を引き出す力を使う機会も少なくなります。

例えば、「テレビのリモコンを取って」「来週の病院の予約はどうなった?」「この書類を使う?」というように、物の名前や用件を具体的に伝えるだけでも、脳は記憶をたどり、適切な言葉を選び、相手にわかるように表現しようと働きます。こうした一連の作業は、認知機能を幅広く使うよいトレーニングになります。

また、具体的な言葉で話すことは、相手との行き違いや勘違いを減らし、コミュニケーションを円滑にします。「あれ」「それ」「これ」に頼りすぎず、物や人の名前をきちんと口にする習慣を心がけてみましょう。

物の名前を口に出して言いましょう

シーン1:「あれ」どうなった?

「あれどうなった?」ではなく、「来週の病院の予約はどうなった?」「旅行の申し込みは終わった?」など、内容を具体的に伝えるようにしましょう。物事の名前や予定を思い出して言葉にすることは、記憶を呼び起こし、言語機能を使うよいトレーニングになります。誤解も少なくなり、会話もスムーズに進みます。

シーン2:「それ」取って

「それ取って」ではなく、「しょうゆを取って」「リモコンを取って」など、物の名前をはっきり言いましょう。目の前にある物でも、名称を思い出して口に出すと、脳は記憶を検索し、適切な言葉を選ぶ働きをします。「あれ」「それ」ですませず、物の名前を口にする習慣を意識してみましょう。認知機能を保つよい習慣になります。

シーン3:「これ」使う?

「これ使う?」ではなく、「このペン使う?」「この買い物メモ使う?」など、物の名前を添えて話しましょう。相手に内容が伝わりやすくなるだけでなく、自分自身も言葉を探し、適切に表現する力を養います。日常の何気ない会話でも、具体的な名称を意識して話すことが、脳への刺激を増やし、言葉を引き出す力をキープします。

漫画・イラスト/坂木浩子

監修

岩田 淳(いわた・あつし)先生

● 東京都健康長寿医療センター副院長
東京大学医学部卒業。脳神経内科専門医。スタンフォード大学 Bio-Xを経て、東京大学医学部附属病院神経内科の専門外来「メモリークリニック」にてアルツハイマー病やレビー小体病、前頭側頭葉型萎縮症などの疾患の診断、治療にあたったのち、東京大学大学院医学系研究科、神経内科学准教授。 2023年より現職。同医療センターに脳神経内科部長としても勤務。

※この記事は、『健康寿命を延ばすために知りたいことが全部のってる本』(主婦の友社編)の内容をウェブ用に再構成したものです。

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