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補修ケアで逆に髪がゴワつく?「プロテイン過多」と見直すべきサイン

  • 2026.10.26

ダメージ補修のために、シャンプーからトリートメント、スタイリング剤まで“補修系”でそろえている人も多いはず。けれど、タンパク質を多く含むアイテムを重ねすぎると、かえって髪が硬く、パサついて感じられることがあるという。海外の美容メディアが取り上げる「プロテイン・オーバーロード(プロテイン過多)」と、ケアを見直すポイントをご紹介。(フロントロウ編集部)

バズったヘアケアを試したら、逆に髪が広がるように

英Woman & Homeのビューティライター、レベッカ・ファーンは、ブリーチと熱で傷んだ髪の広がりを抑えようと、SNSで人気のアビー・ヤングが発信する“11ステップ”のヘアケアを取り入れた。ところが数週間たっても髪は良くならず、むしろ悪化したように見えたという。

自分のケアを振り返ったレベッカは、洗う・乾かす・スタイリングするほぼすべての工程で、タンパク質配合や結合補修をうたうアイテムを使っていたことに気づいた。重ね使いだけが原因とは言い切れないものの、髪の広がりや乾燥に関係しているのではないかと考えたそう。

ただし、アビー本人は米Peopleのインタビューで、11ステップはすべてを毎回行なうものではなく、髪や頭皮の状態に合わせて必要な工程を選ぶためのものだと説明している。

タンパク質系と結合補修系は、同じではない

ここで区別しておきたいのが、タンパク質を補うケアと、髪の内部の結合に働きかけるケア。結合補修系の製品にはタンパク質を含むものもあるけれど、異なる成分で働くものもあり、すべてが「プロテイン過多」につながるわけではない。

髪の主成分は、ケラチンというタンパク質。カラーやブリーチ、熱によるスタイリング、紫外線などは、髪の表面や内部の構造にダメージを与える。トリコロジスト(毛髪の専門家)のキャロライン・ホールは、タンパク質配合のアイテムは傷んだ部分を一時的に補い、髪を強く、なめらかに感じさせ、切れ毛を防ぐ助けになると説明している。

英Stylistによれば、ヘアケア製品によく使われるのは、加水分解小麦タンパクやケラチン、加水分解ケラチンなど。「加水分解」とは、大きなタンパク質を細かく分解すること。分子の大きさなどによって、髪の内部に浸透したり、表面に付着して手触りを整えたりする。

ただし、多く使えばよいというものではない。ヘアサロン「STIL Salon」創業者のクリステル・バロン=ハウは、タンパク質配合の製品は、髪の傷みやもろさに合わせて選ぶことが大切だと指摘。必要以上に使うことで、かえって髪が硬く、もろく感じられる場合もあるという。

ゴワつきや切れ毛は、ケアを見直すサイン

タンパク質配合の製品を重ねて使っている場合、気をつけたいのは次のような変化だ。

  • 乾くと硬く、ゴワゴワ、ザラザラした手触りになる
  • しなやかさがなくなり、切れ毛が増える
  • 髪が重たく、何かでコーティングされたように感じる
  • 乾燥して、パサついて見える

トリコロジストのケイト・ホールデンによると、プロテイン過多はよくあることではないものの、タンパク質を多く含む製品を何種類も繰り返し使うと、こうした状態になることがある。使いすぎになる量は一律ではなく、髪の状態や水分の取り込みやすさ、ダメージの程度によって異なるという。

くせ毛やカールヘアでも、乾燥の程度や水分の取り込みやすさには違いがある。ケイトは、くせ毛がもともとタンパク質に弱いわけではないとしたうえで、保湿が十分でないままタンパク質の多い製品を使いすぎると、硬さやしなやかさの低下を感じやすい場合があると説明している。

ただし、ゴワつきや切れ毛だけで、プロテイン過多と判断することはできない。乾燥やダメージとの見分けがつかないときは、美容師に相談してみよう。

思い当たるなら、いったん保湿中心のケアに

タンパク質配合の製品を増やしてから手触りが変わったと感じるなら、いったん使用を控え、保湿中心のケアに切り替えて様子を見る方法がある。

ケイトは、タンパク質を多く含む製品をしばらく休み、保湿系のシャンプー、コンディショナー、マスクを使うことを提案。製品の残留物が関係している場合は、数回洗ううちに柔らかさやしなやかさが戻ってくることが多いという。残留物を落とすためのクラリファイングシャンプーを取り入れる方法も紹介している。

髪が落ち着いたら、補修ケアは製品の使用方法に従い、髪の状態を見ながら再開する。使用頻度は製品によって異なるため、一律に回数を決めるより、複数のアイテムを重ねすぎていないか確認することが大切だ。

補修アイテムをひとつ選ぶなら、ケイトは洗い流さないトリートメントを選択肢に挙げている。すぐに洗い流すシャンプーに比べて成分が髪に触れる時間が長く、補修効果を実感しやすいと考えられるためだ。

ブラウンに染めた髪の赤みなど、カラー後の髪の変化が気になると、ケアを足したくなるもの。けれど、補修を重ねても手触りが良くならないなら、使うアイテムや保湿とのバランスを見直してみたい。

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