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マリー・アントワネット展が開催中。公開20年の映画が今も愛される理由

  • 2026.10.24
Mubi

ロココ調のキャンディカラーのリボンや、誰もが視線を奪われるコケットスタイル――今年はマリー・アントワネットにとって大きな節目となる年である。その快進撃は2025年秋、ロンドンのV&A博物館で2026年春まで開催された大々的な「マリー・アントワネット・スタイル」展から幕を開けた。そして今、ソフィア・コッポラ監督による2006年の映画『マリー・アントワネット』が公開20周年を迎えている。これを記念して、ベルサイユ宮殿での大規模な展覧会、4Kリマスター版の劇場再上映、関連書籍の出版に加え、10月23日(現地時間)に欧米で劇場公開される新作ドキュメンタリー映画『Making Marie Antoinette(原題)』と、話題が目白押しだ。

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新作映画『Making Marie Antoinette』は、映画の知られざる裏側に迫る作品だ。ソフィア・コッポラの母であり、高く評価されるドキュメンタリー作家のエレノア・コッポラが撮影現場に同行。約80時間にも及ぶ映像を撮影し、それを凝縮・編集することで、撮影の舞台裏や、あの視覚的な美しさを生み出すクリエイターたちの仕事ぶりを映し出している。例えば、衣装デザイナーのミレナ・カノネロの作業風景や、異例の撮影許可が下りたベルサイユ宮殿でのキルスティン・ダンストとジェイソン・シュワルツマンのお茶目な瞬間などが収められている。

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ドキュメンタリーを通して、ダイアン・レインがエレノアの日記を朗読し、彼女が目にしたすべての出来事や娘との関係性を振り返る。本作の制作プロセスは、パンデミック中にナパにある家族の家でテープの箱を開け、彼女の映像を見始めたことからスタートしたという。

プレス向けの声明で、ソフィア・コッポラは次のように述べている。「母は撮影現場にいるのが大好きでした。ミレナの仕事を愛し、衣装のディテール、花や美術セットのファブリック、18世紀の食事の再現など、すべてを見つめていました」

「私が子どもの頃、プリンセスドレスを着た女の子の絵を描いて見せると、母はいつも喜んで応援してくれました。これはその延長線上にあるものです。映画『マリー・アントワネット』を楽しんでくださった方々が、あの撮影現場の空気感や、女性の視点を打ち出すことがまだ珍しかった時代に、それを推し進めることがどういうことだったのかを感じてくれたら嬉しいです」

Leigh Johnson

オリジナルの映画『マリー・アントワネット』は、「サンディー リアン」のようなデザイナーやファッションファンに、今もインスピレーションを与え続けている。マリー・アントワネットは、当時はそう認識されていなかったとしても、真のファッションインフルエンサーの先駆けだったのかもしれない。彼女が強いこだわりを持ち、自分自身のためにドレスアップしていたことは間違いない。

ファンたちは今でも、日常のコーディネートの参考にあのアイコニックな衣装を取り入れている。ちょっとした用事のときでも、マリー・アントワネットさながらのピンクのティアードチュールやフリルのチュチュを日常的に着こなすファッションコレクターのジセラ・カスティーヨは、こう語る。「ソフィア・コッポラの映画『マリー・アントワネット』の衣装デザインが、箱に並んだパステルカラーの『ラデュレ』のマカロンからインスパイアされたと知って、パウダリーピンク、ベビーブルー、クリームカラー、ソルベイエローのガウンをすべて食べてしまいたいという衝動に駆られた私は、決しておかしくなかったのだと確信しました」

「20年経った今でも、ソーホーでロココ調のマリー・アントワネットにインスパイアされた服を着て、『ラデュレ』のマカロンを頬張る私の姿を見かけるはず。クローゼットには、チュール、シルクタフタ、クリノリン、そして多彩なパステルカラーのペチコートがあふれています。これらはすべて、ソフィアがよみがえらせた18世紀のマリー・アントワネットのファッションからインスピレーションを得たものです」

このアニバーサリーは、女性の視点を通したロココ調の美学が持つ、色あせないパワーを確かに証明している。20年前にこの映画がスクリーンを通して流行させたガーリーなリボンやパステルカラー、そしてジュエリーに対するファッション界の傾倒ぶりは、もはや無視できない。マリー・アントワネットが現代によみがえったとしたらこう言うだろう。「服がないならチュールを着ればいいじゃない」

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