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ベルリンから1時間、舟でしか行けない水と森の世界へ。少数民族の文化が息づくシュプレーヴァルトの旅

  • 2026.10.22

ベルリンからユネスコ生物圏保存地域にも登録されているシュプレーヴァルトへ。美しい川が流れる豊かな自然と少数民族の暮らしに触れられるピースフルな時間。


舟でしか入って行けない森

ベルリンから1時間強で訪ねる、多様な自然と文化の宝庫

網の目のように走る小川や運河は、真夏でも心地よい風が吹き抜けていく。

ベルリンを流れるシュプレー川は複雑な川で、その西郊外で支流として最終的に、ハンブルクを通ってククスハーフェンで北海に注ぐエルベ川に合流する。

一方で南東へ水源を遡ること400キロメートル余り、チェコと国境を分けるラウジッツ山地まで、1本の流れではなく湿地や幾筋もの細かな水路となって、ラウジッツ高地・低地、そしてシュプレーヴァルト(シュプレーの森)を潤している。

シュプレーヴァルトでは伝統の茅葺き屋根の瀟洒な別荘を見歩くのも楽しみ。

とくにシュプレーヴァルトは水鳥や淡水魚、川辺の哺乳類といった動物が住む自然豊かな地区。

同時にドイツの少数民族として知られるソルブ人が、昔から独特の生活様式を営んできたこともあり、1991年以来、ユネスコ・生物園保護区に登録されている。

マイ・カヤックで漕ぎだす常連も。特等席で犬も誇らしげ。

ドイツ人にとって、森で散歩やトレッキングを楽しむ週末は定番。だが、ここシュプレーヴァルトという水に囲まれた森では、舟が域内モビリティの中心である点は、独特だ。

乗り合いカヌーは軽食や飲み物つきの周遊コースもある。

よって舟でしか行けない場所や施設が森の中に多々ある。

中でも有名な小集落が「Lehde(レーデ)」で、リュッベナウ駅を降りて北東へ進むと発着ハーバーがあり、腕に覚えがあればカヤックやカヌーのレンタルを利用するのも一興。

水路を塞がないよう、架けられているのは太鼓橋であることが多い。

一方で2~6時間の遊覧コースでレーデに途中下舟込み、舟頭が漕いでくれる乗り合いサービスもある。週末は何便もあるので乗り逃がすことはなさそうだが、乗り込む際に復路便は確認しておこう。

●アクセス

ベルリン中央駅から乗り換えのないRE(Regional Express)ならリュッベナウまで1時間強。車の場合は13号線を進み、約1時間半。

文=南陽一浩 写真=橋本 篤 コーディネート=河内秀子

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