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デヴィッド・フィンチャー、タランティーノ脚本を60ページ削除

  • 2026.10.21

ブラッド・ピットが『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』のクリフ・ブース役を再演する続編で、監督のデヴィッド・フィンチャーが、クエンティン・タランティーノの脚本を大幅に削っていたことが明らかになった。削ったのは、なんと60ページ。11月25日のIMAX公開を前に、フィンチャー本人が明かした。(フロントロウ編集部)

最初の草稿は230ページ、「実質2本分の映画」

話題の作品は、タランティーノが脚本を手がけ、フィンチャーがメガホンを取った『The Further Mis-Adventures of Cliff Booth』(原題)。米The Hollywood Reporterによると、フィンチャーは英国の映画誌のインタビューでこう振り返っている。

「たき火を囲んで語られる物語、という発想が気に入ったんだ。筋書きそのものより、1977年のハリウッドの裏通りで、登場人物たちがどうぶつかり合うかという話だった。最初に読んだ草稿は230ページあった。実質的に2本分の映画だったよ」

そのなかから、ブラッドがやりたいこと、自分がやりたいこと、そしてタランティーノがやりたいことの“重なる部分”を探していったというフィンチャー。結果的に60ページを削り、上映時間は2時間20分に。前作の2時間41分より21分短い仕上がりとなった。

タランティーノ本人は「たまり場映画じゃない」

興味深いのは、タランティーノ本人の見方がフィンチャーとはやや異なることだ。フィンチャーが「筋書きそのものよりも登場人物同士の関係性が重要」と語る一方で、タランティーノは「これはまったく“たまり場映画(ハングアウト・ムービー)”だとは思っていない」とコメント。前作はマンソン・ファミリーの事件という“行き着く先”があったからこそ、筋書きをそれほど重視する必要がなかったが、今回の脚本には「エルモア・レナードのペーパーバックのような、犯罪小説の味わいがあった」と話している。

タランティーノは過去にも、別の監督による自身の脚本の映画化に対して、率直な反応を示してきた。脚本が大幅に書き直されたオリバー・ストーン監督の『ナチュラル・ボーン・キラーズ』では上映途中で席を立った一方、トニー・スコット監督の『トゥルー・ロマンス』については「当時の自分が撮るよりいい映画にしてくれた」と絶賛している。約4分の1にあたる60ページを削ったフィンチャー版を、タランティーノがどう評価するのかにも注目が集まりそうだ。

舞台は前作から8年後の1977年

物語の舞台は、クリフがマンソン・ファミリーと遭遇した1969年から8年後のロサンゼルス。バーテンダーや映写技師として日銭を稼ぐかたわら、ハリウッドの“もめごと”を解決する裏の仕事をこなすクリフのもとに、タレント・エージェント(エリザベス・デビッキ)から、自らスタントをこなすテレビの大スター(スコット・カーン)に関する依頼が舞い込む。

ブラッド・ピット、タランティーノ、そしてフィンチャーという豪華な顔ぶれがそろう本作は、米時間11月25日から2週間、世界各地のIMAXシアターで独占公開されたのち、12月23日からNetflixで配信される予定だ。

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