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「もういい!袋なんかいらん!」コンビニで怒った男性客。だが、数円を惜しんで駐車場へ向かった結果

  • 2026.10.21
「もういい!袋なんかいらん!」コンビニで怒った男性客。だが、数円を惜しんで駐車場へ向かった結果

珍しいタバコを10箱まとめ買い

私がコンビニでレジを担当していたころの話です。

夕方の混み合う時間帯に、ひとりの男性客がやってきました。

「このタバコ、あるだけ欲しいんだけど」

指定されたのは、普段あまり見かけない銘柄でした。

在庫を確認すると、店にあるのは棚に並んでいる10箱だけです。

「すみません。今あるのは10箱だけなんですが…」

「えっ、それだけ?まあいいや。全部ちょうだい」

私は10箱をレジ台に並べ、ひとつずつバーコードを読み取っていきました。

その間にも、お弁当や飲み物を持ったお客さんが後ろに並び始めています。

会計を進めながら、私はいつものように尋ねました。

「レジ袋は数円かかりますが、お使いになりますか?」

すると、男性は驚いたように私を見ました。

「はあ?袋は無料じゃないのかよ!」

突然の大きな声に、私は思わず手を止めました。

男性は不満そうにレジ台を指でたたいています。

「こんなに買ってるんだぞ!」怒り出した男性

「申し訳ありません。レジ袋は有料になっておりまして…」

「いやいや、こんなに買ってるんだぞ?袋くらいつけてくれてもいいだろ!」

「すみません。皆さまに袋代をいただいているんです」

できるだけ落ち着いて説明しましたが、男性は納得してくれません。

後ろに並んでいたお客さんたちも、困ったような表情でこちらを見ています。

男性はしばらく不満を口にしていましたが、やがて財布からお札を取り出しました。

「もういい! 袋なんかいらん!」

そう言って、お釣りを受け取ります。

そして、レジ台に並んでいた10箱のタバコを、両腕の上に横一列になるように抱え込みました。

胸に押しつけるようにして支えていますが、少しでも腕を動かせば箱が落ちてしまいそうです。

男性は慎重に足を進め、自動ドアの前までたどり着きました。

ドアが開くと、今度は体を少し横に向け、箱を落とさないようにしながら外へ出ていきました。

先ほどまでの威勢のよさとは違う、なんとも窮屈そうな歩き方でした。

車の前で動けなくなった男性

私が次のお客さんを案内しようとしたとき、店のガラス越しに、駐車場へ向かった男性の姿が見えました。

男性は自分の車の前で立ち止まっています。

どうやら、両腕いっぱいにタバコを抱えているため、車のドアを開けられないようです。

箱を落とさないように腕を動かそうとしますが、なかなかうまくいきません。

しばらくその場で立ち止まったあと、男性はタバコを一箱ずつ車の屋根に置き始めました。

先ほどレジで声を荒らげていたのが嘘のように、慎重な手つきです。

その様子が目に入ったのでしょう。列の先頭にいた年配の女性が、小さな声でつぶやきました。

「あらあら……袋、買えばよかったのにね」

近くにいたお客さんたちも、思わず口元を緩めていました。

私も笑いそうになるのをこらえながら、女性に向き直りました。

「お待たせいたしました。レジ袋はお使いになりますか?」

すると女性は、にっこり笑って答えました。

「はい、お願いします」

女性が差し出した買い物かごを受け取り、私はいつもどおり会計を始めました。

ほんの数円の袋を断ったことで、かえって大変な思いをしていた男性。その姿は、今でも妙に印象に残っています。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた40代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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