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パール・ジャム『TEN』も。90年代オルタナ名盤が日本初アナログ化

  • 2026.10.19

パール・ジャムの『TEN』、ジェフ・バックリィの『グレース』、レイジ・アゲインスト・ザ・マシーンのデビュー作。90年代のオルタナティヴ・ロックを代表する3作品が、11月25日に日本で初めてアナログ・レコードになる。TOWER VINYLとソニー・ミュージックが洋楽の名盤を選んでレコード化するシリーズ「TOWER VINYL presents レコードで聴きたい名盤」の第3弾で、今回のテーマは「90年代オルタナティヴ・ロック」だ。(フロントロウ編集部)

カッティングもプレスも日本で

3作とも、カッティングはSony Music Studios Tokyo、プレスはソニー・ミュージックソリューションズの大井川プロダクションセンターが担当した純日本製のアナログ盤。オリジナル盤を参考に、レコードらしい音づくりを意識したという。いずれも完全生産限定盤で、価格は各5,500円。歌詞対訳と解説、日本語のオビが付く。

パール・ジャム『TEN』

1991年のデビュー作にして、アメリカで1,300万枚を売り上げたグランジの名盤。ニルヴァーナの『ネヴァーマインド』と並んで、90年代のオルタナティヴ・ロックを代表する名作に数えられる。

同じシアトルのニルヴァーナやマッドハニーがパンクやガレージを土台にしていたのに対し、パール・ジャムの音はブルースや70年代ロックの色が濃く、メンバーの演奏力の高さもあって、シーンの中でも独特の立ち位置にあった。全米2位のヒットになった「ジェレミー」のほか、「アライヴ」「イーヴン・フロウ」など、ジェネレーションXと呼ばれた世代の孤独や空虚さを代弁するような曲が並ぶ。B面の最後には、CD発売時に隠しトラックだった「マスター/スレイヴ」も収録。解説は新谷洋子。

ジェフ・バックリィ『グレース』

30歳の若さでこの世を去ったシンガー・ソングライター、ジェフ・バックリィが生前に残した唯一のスタジオ・アルバム。父ティム・バックリィのトリビュート・コンサートへの出演で注目を集めた彼は、父親について触れないことを条件にコロムビア・レコードと契約。ニルヴァーナ『ネヴァーマインド』のミックスを手がけたアンディ・ウォレスと、ベアズヴィル・スタジオで録音した。

ジェフ・バックリィ『グレース』のオビ付ジャケット
画像提供:ソニー・ミュージック

キャプテン・ビーフハート&マジック・バンドのメンバーだったゲイリー・ルーカスが参加し、共作した「モジョ・ピン」「グレース」の2曲でギターを弾いている。レナード・コーエンの名曲をカバーした「Hallelujah」は、いまも広く聴かれ続ける1曲だ。ボブ・ディラン、ジミー・ペイジ、モリッシーもこのアルバムを称賛した。解説は大鷹俊一。

レイジ・アゲインスト・ザ・マシーン『レイジ・アゲインスト・ザ・マシーン』

90年代のミクスチャー・ロックの幕開けを告げた1992年のデビュー作。1991年に結成されたバンドの中心にいたのは、パブリック・エネミーに影響を受けたボーカルのザック・デ・ラ・ロッチャと、ハーバード出身でレッド・ツェッペリンやキッス、ブラック・サバスを愛するギターのトム・モレロだ。

レイジ・アゲインスト・ザ・マシーン『レイジ・アゲインスト・ザ・マシーン』のオビ付ジャケット
画像提供:ソニー・ミュージック

ロック、ファンク、ヒップホップ、パンクを混ぜ合わせたサウンドに、80年代の物質主義的な消費社会への反発をのせた。権力に従わないと叫ぶ「キリング・イン・ザ・ネイム」、虐げられる側に敵を見極めろと呼びかける「ノウ・ユア・エナミー」など、いまも刺さる曲がそろう。解説は中村明美。

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