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『ストリートファイター』ベガ、『ONE PIECE』Mr.3 デヴィッド・ダストマルチャンが語る実写キャラを演じるプレッシャー<インタビュー>

  • 2026.10.18
映画『ストリートファイター/ザ・ムービー』ベガ役のデヴィッド・ダストマルチャン (C)2026 Capcom and Legendary. All Rights Reserved. width=
映画『ストリートファイター/ザ・ムービー』ベガ役のデヴィッド・ダストマルチャン (C)2026 Capcom and Legendary. All Rights Reserved.

世界中で愛され続ける対戦格闘ゲーム「ストリートファイター」が、『ストリートファイター/ザ・ムービー』としてハリウッドで実写映画化され、いよいよ日本のスクリーンに凱旋を果たした。本作で最強の敵ベガを演じるのは、『ダークナイト』(2008)や『ザ・スーサイド・スクワッド “極”悪党、集結』(2021)などで知られ、Netflix実写版『ONE PIECE』(2023~)ではMr.3を演じたデヴィッド・ダストマルチャン。ゲームのファンでもある彼にとって、ベガはもともと大好きなキャラクターだったという。今回の役作りでは、単なる悪役にとどまらないベガの人物像を掘り下げた。アイコニックなキャラクターを実写で演じるプレッシャーや、象徴的な衣装に袖を通した瞬間の感動など、撮影の舞台裏とともに、ベガというキャラクターの奥深い魅力とは。

【写真】悪役ベガの奥深さを体現

■「なんで僕に?」 驚いたオファー

――今回、ベガ役のオファーを受けたときの率直な気持ちを聞かせてください。また、もともと「ストリートファイター」にはどのような印象を持っていましたか? ゲームをプレイしたことはありましたか?

デヴィッド・ダストマルチャン(以下、デヴィッド): まず、監督にお会いして、「今回、ベガを演じてもらおうと思っているんです」と言われたときは本当に驚きました(笑)。僕はゲームが好きですし、バイソン(※ベガのアメリカでのキャラクター名)のこともよく知っていて、大好きなキャラクターだったんです。だからこそ、「なんで僕に?」と思いました。自分とは似ても似つかないキャラクターですからね。

でも、その後、監督から今回のストーリーや作品の方向性について話を聞き、あの素晴らしく複雑なキャラクターを僕に託してくださったこと、そして「あなたならできる」と信じてくださったことを、本当に光栄に思いました。もともと大好きなキャラクターだったので、オファーを受けたときは、興奮のあまり地面から何センチか浮いていたんじゃないかと思うくらいでしたね(笑)。それから、早く息子に電話して「お父さん、やったよ!」と伝えたくて、うずうずしていました。

――これまで数々の個性的なキャラクターを演じてこられましたが、ヴィランであるベガの魅力をどのように捉えていますか?

デヴィッド: ベガを単なる典型的な悪役として演じてしまったら、とても安っぽいキャラクターになってしまうと思うんです。彼は圧倒的な魅力とカリスマ性を備え、文字どおり強大なパワー(力)を持つ、素晴らしいキャラクターです。

そして、彼はただ悪事を企てているわけではありません。人類は次の進化の段階へ進む時を迎えているのだと、心から信じているんです。だからこそ、自分が率いる「シャドルー」の指導者として、人類を次なる進化のステップへ導く責任があると考えています。ただ、その進化を実現するためには、今の人類社会の掟やルールをすべて捨て去り、これまでの倫理観や道徳観を超えた場所へ人々を導かなければならない。

彼はそれを本気で信じ、行動しているんです。そうした部分がとても謎めいていて、演じていても本当に面白いところでしたね。

■キャラクターの実写化を演じるプレッシャー

――Netflix実写版『ONE PIECE』ではMr.3を演じられましたが、今回は人気ゲームシリーズを代表するヴィラン、ベガを演じます。ファンに愛されてきたキャラクターを実写化するにあたり、どのようなプレッシャーや楽しさがありますか?

デヴィッド: まず、僕自身が大のファンなんです。子どもの頃から親しんできた、大好きなテレビシリーズや映画が実写作品としてどのように生き生きとスクリーンによみがえるのか。それを楽しみに待つファンの気持ちは、僕にもよく分かります。

だからこそ、世界中のファンが期待に胸を膨らませていることを思うと、その期待を裏切ってはいけないという怖さやプレッシャーもあります。一方で、作品に参加できることへのワクワク感もある。いろいろな感情が入り混じって、いつもハラハラドキドキしていますね。

ただ、僕にできるのは、自分にできる限りのことを、いや、それ以上のことをやるだけです。全身全霊を注いでそのキャラクターになりきり、自分なりの解釈を加えていく。

ファンの皆さんに観てもらったとき、「そうそう、僕の好きなあのキャラクターだ! 見事だね!」と思ってもらいたい。そして、それだけでなく、「なるほど、このキャラクターにはこんな一面もあったんだ」と、新鮮な発見も感じてもらいたいんです。

世界中の何百万人、何千万人もの人々に愛されているアイコニックなキャラクターを演じることには、大きな責任が伴います。でも同時に、それは心から光栄なことだと思っています。

――インディーズ作品から大作映画まで、幅広い現場を経験されています。これまでの撮影で、特に忘れられない出来事はありますか?

デヴィッド: せっかくなので、今回の撮影現場で忘れられない出来事をお話ししますね。
まず一つ目は、ベガの象徴的な、軍服を思わせる全身衣装を初めて身にまとったときの衝撃と感動です。あの瞬間は一生忘れられないと思います。

衣装の特徴でもある長いブーツがあるのですが、なぜかブーツだけは撮影の半年ほど前に僕のところへ送られてきたんです。それ以来、どんな格好をしていても、とりあえずそのブーツを履いて歩き回り、足になじませるようにしていました。だから、ようやく全身の衣装を着て鏡の前に立ったときは、本当にしびれましたね。

二つ目は、ネタバレになりそうなので詳しくは話せませんが、ベガのサイコパワーが炸裂する瞬間です。あれはかなり衝撃的で、強く印象に残っています。

そして三つ目は、ベガが率いる「シャドルー」の大勢の兵士たちを前に、演説をするシーンです。女性部隊のドールズや手下たちなど、ものすごい数のエキストラの皆さんが集まっていました。そこで描かれるのは、「シャドルーとはどのような組織なのか」「自分たちは何を目指しているのか」という、組織の掟や教えを伝える場面です。中には機関銃や剣を持っている人もいました。

僕が大切にしたかったのは、皆さんにただ仕事としてその場に立ってもらうのではなく、本当に自分がベガの手下であり、シャドルーの世界に生きているのだと感じてもらうことでした。一人ひとりに、「自分たちは一丸となって人類の進化を目指しているんだ」と心から信じてもらいたかったんです。だからこそ、その思いが伝わるような力強いスピーチにしようと、気合を入れて臨みました。あのシーンは、今でもとても印象に残っていますね。

映画『ストリートファイター/ザ・ムービー』は公開中。

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