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そこに「待っているお客様がいる」から…巨大鉄道網の“当たり前の日常”を守るJR西日本の心臓部“指令所”にメディア初潜入!

  • 2026.10.17

人を乗せ、街を繋ぎ、今日も走り続ける鉄道――“当たり前の日常”を支えるJR西日本の「指令所」。これまで原則非公開だったこの施設に、ABCテレビがメディアとして初めて潜入しました。

©ABCテレビ

近畿・中国・北陸にまたがる巨大鉄道網を管理するJR西日本。京阪神エリアだけでも23もの路線で列車が運行しています。その動きを監視するのが「大阪指令所」。1日およそ150人の指令員が24時間体制で勤務しています。

走行中のすべての列車の動きをリアルタイムで監視し、運転士や現場の作業員に停止や発車の指示を出す、いわば鉄道の安全を一手に担う「管制塔」。この日、大阪・兵庫の大動脈「JR神戸線」を担当するのは、指令所に配属されて3年目の田中勇次さんです。

©ABCテレビ
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いつもの業務を始めようとしていたそのとき、アラートが鳴り響きました。新快速列車が甲子園口駅付近を走行中、線路内に人が立ち入ったのを運転士が確認し、緊急停止をしたのです。

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停止した列車の位置は指令所のモニターに即座に共有され、発生している遅延時間も表示されます。指令員たちは周辺を走る無数の列車を停める手続きを行い、さらなる事故を防ぐため、迅速に情報を共有していきます。

発覚からおよそ5分、運転士から報告が入りました。「侵入した人物が立ち去った」ことを車掌が確認したとのこと。これで運行再開かと思われましたが、責任者の統括指令長の奥村昌和さんは「同一人物かどうか、確認だけ急いで」と指示を出します。

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運転士と車掌が見たのは、本当に同じ人物なのか。もし別の人物なら、まだ線路に誰かが残っている可能性があり、列車は動かせません。まもなく、外見の特徴などから同一人物と判明。運転は再開されましたが、ダイヤにはすでに最大15分の遅れが発生しています。

©ABCテレビ

田中さんはすぐさま手元の運行図表に定規をあて、線を書き加えていきます。遅れた列車をどこで退避させ、どの順番で発車させるのか。線を引き直すことで、リアルタイムで新しい運行スケジュールを組み立てていきます。

【動画】京都でトラックが橋桁に衝突するトラブルも発生。帰宅ラッシュの最中、混乱が予想されましたが、指令長の的確な判断で無事に運転が再開されました。

©ABCテレビ

指令員が最も多忙を極める時間は、最終列車の運行が終わった真夜中です。当直を担当していた田中さんは、この夜、JR西日本管内で行われるおよそ150件の工事の調整に追われます。

工事の内容は多岐にわたり、レールの交換から線路の点検、駅の非常ボタンの検査まで。乗客の姿が消えた深夜、安全な明日をつくるための作業が始まります。

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予定されている工事の時刻に合わせ、現場の作業員に次々と着工の許可を出していく田中さん。現場と連携しながら工事にかかわる線路を閉鎖する措置を行い、「絶対に列車が入らない状態」を作ることで、事故なく安全に工事が進められる環境を整えます。

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田中さんからの許可を受け取ったJR尼崎駅では、線路の保守工事が始まっていました。マルチプルタイタンパーと呼ばれる大型保線車両が出動し、列車の走行によって生じた線路のわずかな歪みをミリ単位の精度で修復していきます。

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作業が行われるのは暗闇の線路内。すぐ隣の線路を貨物列車や寝台特急が走り抜ける、一歩間違えれば命に関わる危険な現場です。JR西日本近畿統括本部施設部の赤松智史さんは「列車が進入する線路に入ることが一番危険。指令所との連携は非常に重要な手続き」と話します。

©ABCテレビ
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まずは命の安全を第一に。なおかつ「(遅れている列車を)待っているお客さまがいる」ことを意識しながら、業務に向き合う田中さん。知られざる鉄道の心臓部では、指令員のひとつひとつの判断が私たちの“当たり前”を守っています。

JR西日本「指令所」へのメディア初潜入は、10月1日(木)放送の『newsおかえり』(ABCテレビ 毎週月曜〜金曜午後3:40〜)で紹介しました。

『newsおかえり』YouTubeチャンネルで配信中

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