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「苦いね…」義母の助言で大根の皮とほうれん草の根元を調理。夫のひと言で凍り付いた夕食【体験談】

  • 2026.10.18

アラフォーになり、毎日の料理にもすっかり慣れました。わが家なりの味付けやこだわりもできましたが、義母と一緒に料理をすると、自分にとっての当たり前が通用しないことがあります。中でも忘れられないのが、大根とほうれん草の使い方をめぐる、ちょっとした攻防戦です。

料理じょうずな義母の譲れないこだわり

義母は、自分の考えをしっかり持っている人です。芯があり、一度「これがいい」と思ったことは、簡単には変えません。

特に料理へのこだわりは相当なものです。食材をできるだけ余さず使い切り、少しでも栄養を逃さない工夫を欠かしません。義母の料理は本当においしく、私も勉強になることがたくさんあります。

私自身も食材を粗末にしたいとは思っていませんし、生産者の方への感謝も忘れないようにしています。ただ、子どもの好みや調理の手間を考えると、義母ほど徹底するのは難しいと感じることもあります。

ある日、義母が孫の顔を見に遊びに来てくれたとき、私は夕食の準備で大根とほうれん草を使っていました。

すると隣から、

「ほうれん草は根元にも栄養があるのよ」

「大根は葉も皮も食べられるんだから。子どもたちにも、昔はよく食べさせていたのよ」

と、次々にアドバイスが飛んできます。

義母の顔を立てようと頑張った夕食

ほうれん草の根元に栄養があることや、大根の葉と皮も料理に使えることは、私も知っていました。ただ、ほうれん草の根元は泥が残らないよう丁寧に洗う必要があります。私はゆでて水にさらしていましたが、根元の独特な風味が少し苦手でした。

大根の皮は食べられますが、当時は子どもたちがまだ小さく、皮のかたさや辛味・苦味のある料理はほとんど食べませんでした。そのため普段は、無理をせず食べやすい部分を使っていたのです。

とはいえ、せっかく義母が教えてくれている前で、「わが家では普段使っていません」と言うのも気まずく感じました。

そこで、その日は義母の話を聞きながら、大根の皮できんぴらを作り、ほうれん草の根元は丁寧に洗ってゆで、水にさらしてからバターソテーにしました。

義母も満足そうな表情で、私は「これで何とか丸く収まったかな」と胸をなで下ろしていました。

子どもたちには普段通り、柔らかい大根と葉の部分を中心に取り分け、苦味の少ない料理を食べてもらいました。

夫のひと言で空気が一変

そこへ仕事から帰宅した夫が夕食を食べ始めました。最初に口へ運んだのは、ほうれん草の根元のバターソテーです。

ひと口食べるなり「何これ? 結構苦いね。初めて食べた」と、悪気なくひと言。私は思わず義母の顔を見てしまいました。

続いて大根の皮のきんぴらを食べると「これも初めて食べるなあ」と追い打ちをかけます。私は慌てて、食卓の下で夫の足先を軽くつつき、合図を送りました。

義母「コホン」と1つせき払いをすると、「小さいころは食べさせてたんだけどね」と、少し困ったように笑いました。

私はすかさず「子どものころに食べたものって、意外と覚えていないですよね」と話をつなぎ、その場は何とか穏やかに収まりました。

内心では、「私の好みでもなく、夫の記憶にも残っていない料理を、今日は頑張って作ったんだけどなあ」と苦笑いでしたが、夫のあまりにも素直な反応がおかしくて、怒る気にもなれませんでした。

まとめ

義母は面倒見がよく、料理の知識も豊富で、教わることは本当にたくさんあります。一方で、私は私なりに、子どもたちが食べやすいことや毎日の作りやすさも大切にしています。

価値観が違うからこそ戸惑うこともありますが、お互いの良いところを少しずつ取り入れながら付き合っていけたら十分です。そして、空気を読まないようでいて、その場を笑いに変えてしまう夫の天然さには、これからも何度か助けられるのかもしれないと感じた出来事でした。

※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。

著者:大野肉美/40代女性。2015年、2019年生まれの女の子のアラフォー母。育児の傍ら在宅ワークをおこなう。趣味はK-POPや音楽活動。日常生活のクスっと笑えるエピソードを読んだり聞いたりするのが大好き。モットーは「一日一笑」。

イラスト:おみき

※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年8月)

ベビーカレンダー/ウーマンカレンダー編集室

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