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リップパレットの使い方|取り分け・混色・片づけの手順

  • 2026.10.17

リップパレットの色を使いたいけれど、指で触れずにどう取ればよいか分からない。2色を試すうちに、元の色の表面まで混ざってしまった。そんなときは、色を取る場所・混ぜる場所・唇へ塗る道具を分けると、手順を整理できます。

ここでは、固形やクリーム状の口紅が入ったパレットを、対応するスパチュラとリップブラシで使う流れを説明します。取り分けに使う平らな板を「混色用プレート」と呼びます。2色を混ぜる工程は、手持ち品でその組み合わせが認められている場合だけ。混ぜずに1色を使う日にも、準備と片づけの流れは役立ちます。

1.色を取る前に、道具と置き場所をそろえる

リップパレット・取り分けるスパチュラ・混色用プレート・塗るブラシを分けて準備します。
リップパレット・取り分けるスパチュラ・混色用プレート・塗るブラシを分けて準備します。

最初に、パレットの使用方法を読み、ブラシで直接取る方式か、スパチュラで取り分けられる方式かを確認します。同じ形の容器でも中身の硬さや推奨する道具は異なります。付属ブラシを使う指定がある場合は、その案内を優先してください。スパチュラが使えるか分からない製品を、金属の先で削るところから始めないようにします。

取り分ける場合は、清潔で乾いた対応スパチュラ、化粧品用の混色用プレート、リップブラシを用意します。容器そのものと、取り分ける板を別々に置くのがポイントです。フタや鏡の裏は、平らに見えても混色に使えるとは限りません。専用の板がないときは、容器の説明にない代用品を探すより、指定どおり1色で使います。

台は水平で、手元が見える明るさのある場所を選びます。容器とプレートを並べ、ブラシを取る腕が開いた容器の上を何度も横切らない位置へ整えましょう。これから使う道具と使用後の道具を置く場所も分けます。板を片手で浮かせたまま急いで取るより、安定して置いた状態から動かす方が、先端の行き先を見やすくなります。

手を整え、道具の先端と持ち手を見分けます。先が欠けている、汚れが残る、前回の色が付いたままといった状態なら、先に対応する手入れを済ませます。汚れた先端をティッシュでひとなですれば、いつでも元の状態に戻るとは考えません。手入れと乾燥を終えた道具で始めてください。

混色用プレートは口紅をその場で取り分ける道具で、保管容器とは区別します。使う前に前回の残りや水滴がないかを見て、準備した道具が収まる面積を確保しましょう。ほかの化粧品を混ぜた場所を、そのままリップ用に転用しないようにします。

2.必要な色を、プレートへ少量ずつ取り分ける

2色はプレートの上で離して置き、容器の色へ混ぜ戻さないようにします。
2色はプレートの上で離して置き、容器の色へ混ぜ戻さないようにします。

使いたい色を一つ決め、手持ち品の取り方に沿ってスパチュラの先端へ少量取ります。深く掘って大きな塊を出すより、その回に使う分から始めましょう。指で持つ柄まで口紅を広げないようにし、取った分はプレートの上へ置きます。容器のふちや隣の色を、量を落とす場所にしないことも大切です。

2色を使える製品なら、最初はプレートの上で離れた場所へ置きます。赤系の色を左、ベージュ系の色を右へ置くなど、混ぜる前の色が分かる余白を残してください。これは左右の位置を守る決まりではなく、どちらをどれだけ取ったかを見失わないための配置です。最初から重ねて置くと、後で元の色へ戻して比べにくくなります。

別の色を取るときは、他の色やプレートへ触れた先端を、そのまま容器へ戻して往復させません。製品と道具の指定に沿って手入れを区切るか、もう一本の清潔で乾いた対応スパチュラを使います。唇に触れるブラシと、容器からすくう道具の役割を分けておけば、追加するときの動作も整理しやすくなります。

多く取りすぎても、余りを元の色の区画へ押し戻さないようにします。容器に入る前の中身と、いったん板へ出した中身を分けて扱ってください。次回のために量を覚えるなら、「先端に少し取り、足りなければ取り直した」と動作で記録します。全製品に同じ粒の大きさや重さを当てはめる必要はありません。

パレットが小さく先端を入れにくい場合も、先を立てて底まで削ろうとしません。隣の区画へ触れるほど大きい道具なら、対応する道具と取り方を確認します。取りやすさのために中身を温めたり、水などを足したりせず、説明の範囲で取れる量から始めます。

3.混色できる組み合わせだけ、少しずつ色を調整する

混色が認められた組み合わせだけ、主に使う色へもう一方を少しずつ加えます。
混色が認められた組み合わせだけ、主に使う色へもう一方を少しずつ加えます。

同じパレットに入っていても、すべての色や質感を混ぜてよいとは限りません。まず、説明で混色できる範囲と組み合わせが示されているかを確かめます。分からない場合は単色で使い、別のリキッドリップやティント、リップクリームなどを自己判断で加えないでください。ここから先の手順は、使用方法で混色が認められているときの選択肢です。

プレートに置いた2色は、元の色を少し残し、使う分だけ中央へ寄せます。主に使いたい色を土台にして、もう一方を少しずつ加え、スパチュラでなじませます。最初から同じ量を全部合わせると、好みより違う色になったときに調整量が増えます。等量にすることより、ひと混ぜごとの変化を見ることを優先しましょう。

色の筋が残ると、ブラシで取る場所によって違う色が付きます。プレートの上で大きな筋が残っていないかを見て、使う範囲をそろえます。ただし、均一に見えれば品質や使い心地まで保証されるわけではありません。混ざりにくい、分離するなど普段と違う状態なら、力を加えて続けず、その回の使用を止めます。

濃い色を足す場合も、必ず暗くなる、白っぽい色を足せば必ず似合う、と結果を決めつけないようにします。透け方やツヤ、元の唇の色でも見え方は変わります。板の色を完成形と考えず、次の工程で少量を唇へ塗って確かめます。何を足したか分からなくなるほど色数を増やす前に、2色までで一度確認すると経過を追いやすくなります。

元の色を残すのは、混ぜた色との違いを見るためです。未使用分を保存するために広く取り出すという意味ではありません。最初のひと取りを小さくし、追加分も清潔で乾いた対応道具で必要な分だけ取り分けます。途中で迷ったら、足し続ける前の色を一度唇で確かめてください。

4.ブラシで薄く取り、唇と顔全体で確かめる

プレートでブラシの量を整え、唇へ薄く塗って顔全体で色を確認します。
プレートでブラシの量を整え、唇へ薄く塗って顔全体で色を確認します。

プレートに取り分けた色を、清潔なリップブラシへ少量取ります。毛先だけに大きな塊が付いたら、プレートの空いている場所で量と毛の向きを整えてから唇へ運びます。毛の根元まで口紅で埋める必要はありません。どの面で塗るかが分かる程度に先を整え、強く押しつけず薄く広げてください。

塗る前に口元の汚れを整え、手持ち品の使い方に合わせて唇の状態を確認します。輪郭と量の基本は、リップがムラになるときの塗り方でも説明しています。今回確かめたいのは、取り分けた色を塗るとどの程度発色するかです。最初から厚く塗り、余りを使い切ろうとしないようにしましょう。

近くで色の筋や塊がないかを見た後、顔全体が入る鏡の距離へ戻ります。プレートの上では落ち着いて見えた色が、唇では鮮やかに見えることもあります。左右へ同じように光が当たる条件で、服や頬の色と一緒に見てください。パレットの見た目だけでなく、実際に薄く塗った状態を判断の基準にします。

濃すぎたと感じたら、唇の上で別の色を次々足して消そうとせず、まず量と塗り方を見直します。色を作り直す場合は、プレートの別の場所へ新しく少量取り分けると、最初との違いを比べやすくなります。混ぜる色を変えたのか、塗る量を変えたのかを一つずつ分け、好みの仕上がりへ近づけていきます。

もう少し足すときは、唇に触れた毛先で元の色の区画を探らず、取り分ける工程へ戻ります。プレートの未使用の色まで唇に触れたブラシで広くなぞらないよう、塗布に使う場所を決めてください。道具や色を途中で替えたら、手元を整えてから塗り直します。

5.残った色を戻さず、道具と容器を片づける

プレートに残った口紅は容器へ戻さず、道具ごとの指定で手入れします。
プレートに残った口紅は容器へ戻さず、道具ごとの指定で手入れします。

使い終わったら、プレートに残った色は元のパレットへ戻しません。混ぜた色だけでなく、単色で取り分けた余りも同じです。容器の色の区画へ戻しておけば次も使える、と保存の工程へ変えないようにしてください。作った色を別の小さな容器へ詰めて持ち歩く方法も、通常の混色の続きとして扱いません。

プレートとスパチュラに残った口紅は、それぞれの材質と指定の手入れ方法に従って取り除きます。水洗い、洗浄剤、拭き取りの可否は道具ごとに確認してください。水が使える品でも、濡れたまま次の口紅を取る状態へ戻さず、乾かすところまで片づけます。使用前の道具と、手入れを待つ道具を重ねない配置も保ちましょう。

リップブラシも、対応する方法で色を落として毛先を整えます。キャップ付きなら収納方式と毛の位置を確認し、洗った場合は指定どおり十分に乾かしてから収めます。閉めるときに毛が挟まる場合は、リップブラシの収納の確認へ。色を落とす工程と、キャップで毛を保護する工程を分けると、抵抗のある箇所を探しやすくなります。

最後にパレットのふちへ付いた中身を指定どおり整え、フタをきちんと閉めて保管します。次回用のメモには、使った2色の位置や番号、主に使った色、少し足した色を残しておくと便利です。ただし、メモした組み合わせでも毎回同じ量が必要とは限りません。取る・必要なら混ぜる・少量塗って見る・余りを戻さず片づける。この流れを、手持ち品の説明に合わせて使ってください。

外出用に作り置きする代わりに、元のパレットと対応する清潔な道具を、指定に合う状態で携帯する選択肢があります。持ち歩く際の温度や衝撃にも気を配り、フタが閉じているかを確認します。残りを保存しないことと、次回も使いやすい準備を残すことを分けて考えましょう。

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