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“褒め”は回り回って返ってくるもの。褒められたいときは、人を褒めまくるべし!

  • 2026.10.16
植松晃士さん
PROFILE

ファッションプロデューサー

植松晃士さん

辛口だけど愛あるアドバイスは、ときにファッションの枠を超え、ハッピーな人生を摑むカギに!

【今月のネガワード】褒められたい

「おはよう」「おはよー(・・・ほらほら私髪切ったよー プレゼン通ったよー 服も新しいよー)」「どいて」「(・・・うそでしょ 褒めないの?)」

人間たるもの、褒められたくて当たり前

そもそも誰だって褒められたいわよ。それが人ってもの。当たり前のことで、褒められたくない人なんていない。褒められるために生きている、と言っても過言ではないわ。だから、褒めてくれないと「なんなの?」って思うわけだけど、まずは他人を「褒める」ことね。褒められたかったら、“褒め褒め星人”になるの。もちろん、その人を褒めたからといって、その人から返ってくるとは限らないんだけど、とりあえず“褒め褒めの球”を投げておく。すると、まったく思ってもなかった方向から褒め返しがきたりするんです。だから、即時的な見返りを期待せず、まずは褒める。その習慣を身につけておくことね。

ただね、褒め方も大事。見た目について言うことに制限がある今の時代、持ち物を「素敵」と褒めるのが、もっとも安全だけど、とにかく羨ましい!と思うポイントを素直に褒めればいいんです。そして、毎回同じことを褒めてもOK。褒められてイヤな人はいないし、繰り返し褒められると、「ちゃんと自分のことを見てくれている」「心からそう思ってくれている」と感じるもの。

“幽体離脱”的に俯瞰で自分を“見る”クセを

さらに自分が褒められるようなことをする。褒められるためには、それなりの理由が必要。何もしてないのに褒められるわけがない。「私、頑張ってるのに」って思っているかもしれないけど、それでも評価されないなら、おそらく頑張りのベクトルが違っているのよ。まず、自分の置かれている立場や状況、社会の流れを客観的に見ることから始めてほしいわ。相手が求めていることに対して応えられて、はじめて評価につながるワケで。自分がやりたいことだけやって、褒められないことに不満を持つのは、自分本位すぎてちょっと愚かだと思うけど。

とはいえ、褒められたいからといって、自分が本当にそれをやりたいか、続けられるかというのもちゃんと吟味しないと。たとえばよ、毎日、仕事をきっちりして、お客さんみんなを可愛くする美容師さんがいたとする。でも、美容師としてはなかなか評価されないから、自己プロデュースとして、コミカル路線に走る。それが世の中に受けて、一時的にお仕事が増えるかもしれないけど、評価されたのは純粋に美容の技術ではなく、コミカルなキャラクターに対してかもしれない。コメディアンになるためのステップとして美容師をしているなら別だけど、本当に評価されたいものが美容師としての技術なら、ちゃんと考えて進まないと、のちのち苦しくなると思うんだよね。

それから、評価には、時代の空気感も大きく影響します。これは、自分だけの努力では、どうにもならない。時代が変われば、評価されるものも変わるもの。だから“幽体離脱”して(笑)、自分を俯瞰するクセをつけるといいわ。今、自分が何を求められていて、何を評価されたいかを、冷静に見るの。

「褒められたい」願望自体は、向上心の表れであり、絶対、伸びしろがある。だから、褒められなくてもひねくれることなく、他人を素直に褒めて、いいサイクルを生み出しましょ。そして、忘れちゃいけないのは、褒められたときに、調子に乗らないこと。謙虚さを忘れずに、「もっと頑張ろう」って思える人こそ評価に値すると思います。

“褒め”は回り回って返ってくるもの。正しく頑張りながら、人を褒めまくるべし──植松晃士
植松晃士さん

イラスト/いいあい 撮影/伊藤泰寛 ヘアメイク/松本晃幸 スタイリング/曽我部将人 取材・文/楢﨑裕美

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