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「子どもなんだから仕方ないでしょ」朝食会場で走り回るわが子を放っていた母親。だが、母親の態度が変わった出来事とは

  • 2026.10.16

通路を駆けまわる男の子

旅行先のホテルで朝食を取ったときのことです。会場はバイキング形式で、宿泊客がトレーを持ってパンや卵料理を選んでいました。

そんな通路を、小さな男の子が声を上げながら走り回っていました。よけようとして、手にした飲み物をこぼしかける人もいます。

「こっちにもプリンあるよー!」

近くのテーブルには、母親らしい女性が座っていました。女性は食事を続けながら男の子のほうをちらりと見るだけで、声をかける様子はありません。

私もスープとサラダをのせたトレーを持って席へ戻ろうとしたとき、男の子が横から飛び出してきました。

「あっ、危ない!」

とっさに体をひねって避けましたが、スープがこぼれそうになり、思わず足を止めました。

すると、近くにいた母親がこちらを見て、少し不満そうに言ったのです。

「そんなに大きな声出さなくても…」

私は何も返せず、そのまま席に戻りました。

すると、隣のテーブルにいた年配の女性が、男の子の母親に声をかけました。

「すみません。お子さん、走っていると危ないですよ」

「子どもなんだから仕方ないでしょ」

母親はため息交じりに返します。

「でも、熱いものを持って歩いている人もいますから…」

「子どもは、はしゃぐものですし」

年配の女性はそれ以上何も言いませんでした。私も男の子の足音が近づくたびに気になり、落ち着いて朝食を食べられませんでした。

母親のトレーにぶつかった男の子

しばらくすると、母親が料理を取りに席を立ちました。山盛りの皿と、なみなみと注がれたオレンジジュースのコップをトレーにのせ、通路を戻ってきます。

そのとき、走ってきた男の子が母親のトレーにぶつかったのです。

「あっ、きゃっ!」

トレーの上でコップが倒れ、オレンジジュースが母親の胸元にこぼれました。母親は服を見下ろし、男の子もその場で立ち止まります。

周りによけてほしいと言っていた母親自身が、突然のことによけられなかったのです。

騒ぎに気づいた若い男性スタッフが、おしぼりを持って駆け寄りました。

「大丈夫ですか?こちら、お使いください」

「ええ…でも、服が…」

母親が自分のテーブルにトレーを置くと、スタッフは落ち着いた声で続けました。

「お子さんが走ると危ないので、会場内では手をつないで歩いていただけますか」

母親は何か言いかけましたが、そのままおしぼりを受け取り、黙って服を拭きました。それから男の子の手を取ります。

その後、男の子が料理の並ぶ通路を走ることはなく、母親と手をつないで歩いていました。

ようやく静かになった会場で、私は冷めかけたスープに手を伸ばしました。

隣の年配の女性が、私のほうを見て小さくほほえみます。

「スタッフさんに言われたら、さすがにね」

私は小さくうなずきました。大きな事故にならなくてよかったと思う一方、もし誰かが熱いスープをこぼしていたら、と考えると少し怖くなりました。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた20代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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