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「謎の男性」が居座るソフトボール部→保護者会長の父が黙って耐え続けたワケ

  • 2026.10.14

高校ソフトボール部で横暴を極める女監督と謎の男性Mさん。保護者会長の父は、娘の競技生活を守るため二人の理不尽をひたすら耐え抜いた。だが娘の引退後、監督の解任が決まり助けを求めてきた二人を父は一蹴。不条理と戦い、娘を守り抜いた父の冷徹な決別の物語。

理不尽な監督とMさんの横暴に耐え続けた歳月

自宅から遠く離れた寮で生活していた妹のソフトボール部には、熱血な女監督と、学校関係者でも何でもない謎の男性Mさんが居座っていた。監督は選手からも親からも恐れられ、自分の思い通りにならないと練習を止めて延々と説得を始める。その横にぴったり寄り添い、監督の顔色を窺いながら選手を貶めるのがMさんの役割だった。まさに不条理な日常である。

この二人に嫌われれば、スタメンから外されるどころか、大好きなソフトボールを奪われてしまう。部内に彼らを良く思う者など一人もいなかった。それなのに監督の独断で指導者登録されたMさんは、遠征にも平然とついてくるようになった。

当然、送迎や食事の手配といった裏方の苦労はすべて保護者会に丸投げだ。余計な負担を嫌い、グラウンドから足が遠のく親たち。そんな中、保護者会長を務めていた私の父だけは逃げなかった。気まずい移動の車内、Mさんから飛んでくる選手や保護者への愚痴を、黙って受け止め続けた。反論したい気持ちは山々だったはずだ。だが「ここで波風を立てれば、娘の競技生活が終わる」その一心で、父は言葉を飲み込み続けた。

選手たちへの説教を終えた監督からは、毎回のように自分を正当化する身勝手な弁明を聞かされた。その時も娘の笑顔を守るため、父はひたすら耐え抜いた。そんな理不尽な歳月は父が会長を務めている間続いた。

監督の解任と、父親が下した最後の決断

転機は妹が引退した後に訪れた。監督の悪行が学校側に告発され、解任が決まったのだ。掌を返したように、二人は父に救いを求めて連絡してきたという。だが、守るべき娘がもうグラウンドにいない今、父が差し伸べる手などあるはずもなかった。父は一切の同情を捨て、彼らを静かに突き放した。それが、長きにわたる不条理に対する、父の明確で冷徹な決別だった。

【体験者:50代・男性、回答時期:2026年9月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

Qolyコラムニスト:kana
学生時代はソフトボールに打ち込み、現在も夫とスポーツ観戦を楽しむWebライター。周囲にはさまざまな競技に携わってきた友人や家族が多く、選手たちの努力や葛藤、チーム内で生まれる人間関係に強い関心を持っている。試合結果だけではなく、その裏側にあるエピソードや思わぬ出来事に目を向け、スポーツの現場で生まれる感動や驚きを、読者にわかりやすく届けるコラムを執筆している。

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