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「あいさつなんて、仲いい人にだけすればいいのよ」保育園で私を無視していたママ。だが、役員決めで響いた一言に、沈黙したワケ

  • 2026.10.14

あいさつを返してくれない保護者会長

息子が保育園に通っていたころ、同じクラスの女の子のママが保護者会の会長を務めていました。

送り迎えで顔を合わせるたび、私は「おはようございます」と声をかけていました。

でも、そのママだけは私のほうを見ようともせず、顔をそむけるのです。

最初は聞こえていないのかと思いました。

ところが、何度あいさつしても同じ。仲のいい母親たちとは楽しそうに笑い合っているのに、私には返事すらありません。

ほとんど話したこともない相手です。

何か気に障ることをしたのだろうかと、ずっと不思議に思っていました。

ある朝、息子と玄関に入ると、そのママがいつも一緒にいる母親と話していました。

私が会釈したとき、こんな言葉が聞こえてきたのです。

「あいさつなんて、仲いい人にだけすればいいのよ」

「だよね。いちいち返してたら疲れちゃう」

そのママは私のほうをちらっと見て、くすっと笑いました。

私だけでなく、ほかにもあいさつを返してもらえない保護者がいました。

あの言葉を聞いてからは、私も玄関を足早に通り過ぎるようになりました。

やがて息子は卒園しました。

これで顔を合わせずに済むと思ったのですが、小学校でも子ども同士が同じクラスに。

しかも、そのママは学年の保護者会長になったのです。

1年生、2年生と続けて会長を務めましたが、相変わらず親しい保護者とばかり話していました。

役員決めで、誰も手を挙げなかった理由

3年生の春、学年の保護者会の役員決めがありました。

教室には15人ほどの保護者が集まり、教卓の前には40代くらいの女性の先生が立っていました。

「では、今年の会長を決めますね」

先生が話し始めたところで、前の列に座っていたそのママが振り返りました。

「会長は今年も私でいいわよね。ほかにやれる人もいないでしょ」

突然の言葉に、教室がしんとなりました。

先生は少し間を置いて、保護者たちに尋ねました。

「ほかに推薦したい方はいらっしゃいますか?」

すると、後ろの席の母親が手を挙げました。

「私は、毎朝、誰にでもあいさつを返してくださる方がいいです」

その母親が推薦したのは、普段から誰にでも笑顔で声をかけてくれる、気さくな母親でした。

周りの保護者たちも、うなずいています。

先生は挙手で決めることを告げ、まず、それまで会長を務めていたママの名前を呼びました。

ところが、誰の手も挙がりません。

いつも一緒にいた母親まで、机に目を落としたままでした。

次に、推薦された母親の名前が呼ばれると、教室のあちこちで手が挙がりました。私も迷わず手を挙げました。

それまで自信たっぷりに話していたママは、表情をこわばらせ、何も言いませんでした。

帰りの廊下で、私は新しい会長に声をかけました。

「1年間、よろしくお願いします」

「こちらこそ。いつもあいさつしてくれて、うれしかったんですよ」

思いがけない返事に、私も自然と笑顔になりました。

その横を、以前の会長が1人で足早に通り過ぎていきました。

保育園の玄関で何度もあいさつを無視されてきた私にとって、新しい会長の何気ない一言が、何よりうれしく感じられた出来事でした。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた30代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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