1. トップ
  2. 「産後うつ」から見えた北海道に足りないものと、「この人となら」と思える出会い【したっけラジオ】

「産後うつ」から見えた北海道に足りないものと、「この人となら」と思える出会い【したっけラジオ】

  • 2026.10.12

HBCアナウンサー森結有花(森ちゃん)と、満島てる子(てるちゃん)の30代コンビがおくる脱力系おしゃべり番組「したっけラジオ」(HBCラジオ・日曜午後7時半〜)

今回は、北海道で初となる「ホテル宿泊型産後ケア」を立ち上げた、株式会社Cocokara代表の高橋奈美さんと、副代表で助産師の荒木美里さんがゲストに登場!

「人脈も資金もゼロ」の無謀なスタートから、運命的な出会いを経て起業に至るまでの驚きと感動の裏話を、森ちゃんとてるちゃんの2人がじっくり伺いました。

Sitakke
左からHBCアナウンサー森結有花、荒木美里さん、高橋奈美さん、満島てる子

「ないなら作る!」生後6ヶ月のママが下した決断

今回から初めて登場したコーナー『私のきっかけ』。
夢をつかんだきっかけ、人生の決断をしたきっかけ。そんな「きっかけ」を大切にしてきた人などをゲストに向かえ、じっくりとお話を伺うコーナーです。

北海道で初となる「ホテル宿泊型産後ケア」立ち上げのきっかけを語ってくれたのは、株式会社Cocokaraの代表・高橋奈美さん。
(※ホテル宿泊型産後ケア:助産師・スタッフが24時間いつでも赤ちゃんを預かる宿泊型産後ケアサービス)

自身が4年前、出産後に「産後うつ」を経験した際、助産院でしか産後ケアが行われていないことを知ります。高橋さん自身、人見知りが激しく「一軒家を改築した助産院で、助産師さんと1つの屋根の下で一泊過ごすのが気まずい」と利用を諦めてしまった過去がありました。

その後、「産後ケアホテル」の存在を知りますが、当時、北海道内にはありませんでした。そこで高橋さんが下した決断とは…。

高橋さん)「産後ケアホテル 札幌」で検索したときになかったので、ないなら待っていてもしょうがないし作るかって思ったのがきっかけでした。

てるちゃん)「ないんだ残念」じゃなくて、「ないなら作るか」なんですね(笑)

森ちゃん)すぐ思えるものですか?

高橋さん)多分あのときは、気持ちがハイになってたのかもしれないですね。

「ないなら、自分で作る!」というバイタリティもすごいのですが、なんと当時は経営未経験で、子どもはまだ生後6〜7ヶ月の育児真っ最中。そんな大変な中でも、高橋さんを動かしたものはなんだったのでしょうか。

高橋さん)自分自身、2人目がほしいという気持ちがあって、そのときに同じ状況じゃ無理だと思ったのと、「将来自分の娘に同じ思いをさせたくない」という思いが1番大きかったです。

自分が体験したことは、いつか自分の子どもが体験するかもしれない。母親の優しさから生まれた取り組みなんですね。

「作り方がわからない!」まずは検索から

Sitakke

人脈も資金もゼロだった高橋さんは、まず産後ケアホテルの「作り方」を調べます。

高橋さん)「産後ケアホテル 作り方」と検索してみたりしました。

森ちゃん) 本当にゼロからですね!

高橋さん)試しに調べてみたんですけど、出てこない(笑)

てるちゃん)ウケちゃいけないんだけど、ウケける(笑)

森ちゃん)料理のレシピ調べるような感じですね(笑)

ネットが知らないことを教えてくれる時代ですから出てきそう…ですが出てきませんでした。このお話からもわかる通り、私たちと同じく「そんなのどうやって作るの?」というところからのスタートなのが伝わります。

高橋さん)知らないからインスタグラムで発信してみたら誰か知ってる人いるかなっていうのが最初のスタートですね。

この一歩が、奇跡的な運命の出会いを引き寄せました。

カフェでいきなり完璧プレゼン⁉「もうできてる」と思ったら…

Sitakke

ここで登場するのが、副代表で助産師の荒木美里さんです。

新卒から病院で働き、産後の母親の2週間検診や母乳外来など、産後のお母さんとかかわる機会が増えてきていた時期がありました。

お母さんたちはいろいろな悩みを抱えてやってきます。そんなお母さんたちと接しているうちに「退院後も助産師がそばにいる必要がある」と感じ、産後ケアに興味を持ちます。

そうしていろいろ調べていくうちに「産後ケアホテル」というものを発見。こんな素敵な場所で働きたい!と思いますが、北海道内にはありませんでした。

そんなときにインスタグラムで「産後ケアホテル 札幌」とたまたま検索したところ、なんと高橋さんの「産後ケアホテルを作りたい!」という投稿が目にとまります。

「こんなところで働きたい!」とDMを送り、2人はカフェで直接会うことになりますが、そこでも高橋さんのバイタリティが炸裂します。

荒木さん)いろいろやり取りした覚えはぜんぜんなくて(笑)初めて会ったときは、赤ちゃん連れの方がいきなりパソコンをバっと開いてプレゼンが始まったんです。カフェで。

森ちゃん)それが高橋さんだったんですか?

荒木さん)はい。それですばらしいスライドまで用意してくださっていて、「私はこんな産後ケアホテルを作りたいんだ」と言われて。私はこのとき、もう産後ケアホテルっていうのがある程度形になってて、私は働かせてもらえるんだと思ってたんですけど、まだ何にもできてなくて。

森ちゃん・てるちゃん)(笑)

荒木さん)でも、「ないなら作るしかないんですよ」って言われたんです。あっそうか!ないなら一緒に作るかってなりました。プレゼン資料見てもやっぱり思いが一致してたから、これだけの行動力があれば絶対できるんじゃないかなっていう、直観で感じて「やりましょう」ってなって、そこから一緒に活動を始めました。

「雇ってもらえる」と思って行ったら、まだ何もない。でも「ないなら作る!」という凄まじい熱意。 荒木さんもそこで「じゃあ一緒に作るか」と納得してしまったというのが、なんともおもしろく、そして運命的です。

森ちゃん)カフェでプレゼンを始めたときの高橋さんは、「絶対に荒木さんを味方にしてやる!」っていう意気込みみたいなのがあったんですか?

高橋さん)私はそれまでの準備の中で、誰かにチャンスがあったらいつでも完璧なプレゼンをできるように準備しようっていうのを最初にしていて、その 1 発目に披露した相手が荒木でした。

どんなときでもチャンスを逃さないように完璧な準備をしていた高橋さんと、その情熱を直感で受け止めた荒木さん。カフェで会うまで荒木さんの顔や雰囲気は知らなかったそうなのですが、実際に会って「この人とならできる!」と感じたとか。

まさに最強の「運命のタッグ」が結成された瞬間でした。

「わが子がいつもよりかわいいと思えた」実際の利用者からのうれしい声

Sitakke

そうして2人が作り上げた「宿泊型産後ケアホテル」。 実際に利用したお母さんからは、日々育児に追われる中で心が温まる、こんなうれしい声が届いているそうです。

高橋さん)たくさんの喜びの声や、満足しているという声をいただいてるんです。ゆっくりリフレッシュすることで、「我が子がいつもよりかわいいと思えた」というような声をいただいたときは、すごくうれしいなって思いますね。もうそれに詰まってるなと思って。

毎日休むことなく続く育児。どうしても余裕がなくなってしまいがちですが、一度ゆっくりと体を休めてリフレッシュすることで、我が子の愛おしさを改めて確認できる。
お二人の優しさから生まれた「ここから」の取り組みは、そんな大切なきっかけを届けてくれています。

お二人の温かい人柄や、産後のママに寄り添う想いなど、したっけラジオならではの爆笑&ほっこりトークの全貌は、ぜひYouTubeのアーカイブ動画でお楽しみください!

連載「私のきっかけ」では、高橋さんと荒木さんの思いをよりくわしくご紹介しています。

したっけラジオMC 満島てる子

オープンリーゲイの女装子。北海道大学文学研究科修了後、「7丁目のパウダールーム」の店長に。 2021年7月よりWEBマガジン「Sitakke」にて読者参加型のお悩み相談コラム【てる子のお悩み相談ルーム】を連載中。お悩みは随時募集しています。

したっけラジオMC HBCアナウンサー・森結有花

「グッチーな!」「SitakkeTV(ナレーション)」、ラジオ「気分上昇ワイド ナルミッツ!!!(月・火)」を担当。「HBC演劇エンタメ研究会」のメンバーとしても活動中!

文:Sitakke読者編集部みつばち

※掲載の内容は、「したっけラジオ」2026年4月26日放送時の情報に基づきます。

元記事で読む
の記事をもっとみる

注目コンテンツ