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「外国人は増えてほしくない」?北海道のマチで見つけた『地元の知人』になる交流

  • 2026.10.12

外国人への偏見や誤解が問題視される一方で、地域で『共に生きること』を模索する動きが広がっています。

人手不足に悩む小樽市の介護現場で奮闘する姿や、恵庭市で互いの文化を尊重し交流を深める住民たちの取り組みを取材。

『知らない外国人』から『知っている隣人』へ変わることで見えてきた、真の共生へのヒントを見つめます。

連載「じぶんごとニュース」

外国人への誤解や偏見

6月、HBCテレビ「今日ドキッ!」では、小樽で暮らす外国人の介護職員がモルックイベントで交流する様子を紹介しました。
しかし放送後、ニュースサイトのコメント欄には…

Sitakke

「介護職は日本人のような繊細さがないと無理なのでは?」
「外国人は増えてほしくない」

外国人の受け入れをめぐる不安や疑問の声が寄せられました。
外国人と、私たちはどうやって共に暮らしていくのか。小樽と恵庭、2つのマチを訪ねました。

小樽で奮闘する介護士

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介護施設で利用者に優しく声をかける、インドネシア出身のエムハスビ(20)さん。
インドネシアで介護を学び、日本語学校を卒業。
2025年2月、北海道小樽市の施設にやってきました。

ハスビさんは介護士として技術に問題ないといいます。
ふれあいケアサービスHD小樽・札幌地区担当の川田健介さんは「非常に利用者に優しく接しているので、見ていてとても柔らかい雰囲気、あたたかい雰囲気になる」と話します。

ハスビさんの目標は、介護福祉士の資格を取り、日本で長く働き続けることです。

課題は地域に定着できないこと

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小樽市の調査では、介護事業所の約半数が『人手不足』と回答しています。
その一方で、すぐに転職してしまうなど、外国人が地域に定着できないことが課題になっています。

小樽市福祉保険部の渋間朋子主幹は「働き始めて次の年にはもう辞めて、自分の国に帰る人もいる。寂しくて友だちを頼ったり、家族のもとに帰ることもあると聞く」と話します。

住民として迎える恵庭

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外国人を労働者としてではなく『地域で暮らす住民』として受け入れる。
それを実践しているマチがあります。

恵庭市に住む水野みどりさんは、「恵庭に暮らす外国人と地域をつなぐ会」でボランティア活動をしています。

この日は、インドネシアの食事会として、知り合いのインドネシア人と地域の日本人を集めました。

インドネシアの伝統食品・テンペや激辛ソースのサンバルなどの料理を楽しみます。

参加した日本人の小学生は「聞いたことない言葉ばかり聞こえてくるから楽しい」と話します。
また、日本人の大学生は食事会に参加したことで「意識が変わった」と、こう口にします。

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「『郷に入っては郷に従え』という言葉がある。ここは日本だから日本の文化や風習に合わせるべきだと捉えていたが、日本にいながらも自分たちの文化を尊重しているところを肌で感じて、ものすごく意識が変わった」

日本の文化を強要するのではなく、『互いの文化を尊重することが共生』だという考え方に変わったようです。
これが、外国人の暮らしやすさにつながります。

インドネシア出身の参加者は「恵庭は、外国人の居住期間が長いと思う。日本に来て、最初は悩むこともあるかもしれないけど、ママ(水野さん)きっかけでこういう交流会ができてみんなうれしくなる」と話します。

水野さんは「私の知っている外国人を誰かと顔見知りにすると、そこで普通の付き合いになるかなって。『外国人だから』じゃなくて、『知っている人』に。それがどんどん広がればいい」と思いを語ります。

音楽でつながった絆

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恵庭で活動する「THE国境ナイズ」は、フィリピン、インドネシア、日本の多国籍バンドです。

水野さんが歌が得意な3人に声をかけて結成しました。
国籍も、文化も違う3人は、音楽を通じて少しずつ距離を縮めていきました。

インドネシア人メンバーのミダさんは「みんな大好き。恵庭の人一番大好き。誰でも優しくしてくれるから。ずっと恵庭にいたい」と語ります。

フィリピン人メンバーのアントニーさんから英語を教わっている児童は、演奏を聴いて「かっこよかった」と話し、アントニーさんも思わず笑みがこぼれます。

日本人メンバーのマーチンさんは、地域の中で感じる『変化』をこう話します。

「音楽を通じ、ミダとアントニーと話したら日本人と変わらない。アントニーも笑顔がステキだし。心が通じて初めて本音で言える。意見とかお互い違う気持ちもある。それを言い合えることが楽しいし不安も消えるし。同じ地域に住んでいてそれが1番いいこと」

お互いを知ることが第一歩

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恵庭で活動している水野さん、実は海外に行ったことがなく、英語も話せませんでした。
しかし、4年前に外国人の引っ越しを手伝ったことから交流が広がったといいます。

HBCテレビ「今日ドキッ!」ゲストコメンテーターで弁護士の大川哲也さんは、出入国管理及び難民認定法(入管法)の改正で、在留期間の更新許可の手数料などが大幅に引き上げられたことに触れたうえで、こう話します。

「外国人は決して人手不足を補うための労働力というわけではなく、地域で生活し、地域を支える一員であり、一人の人間であるということを改めて考えさせられた」

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また、ゲストコメンテーターでフリーアナウンサーの野宮範子さんは、多文化共生の壁は『言葉』と『相手を知らないこと』だとして、料理やバンドは「すばらしいプラットフォームになる」と話します。

「料理や音楽は言葉を必要とせず、壁を越えられる。一緒に料理を作って一緒に食べれば『どんな食材なのか』『スパイスはどう使うのか』『どんな器なのか』など、私だったら聞きたいことがたくさん出てくる。なので『あなたのことをもっと知りたい』と思えるきっかけになる」

『知らない人』を『知っている人』に変えていくこと。それが、共生への第一歩です。

取材・文:HBC報道部
編集:Sitakke読者編集部ぬまぬま

※掲載の内容は、HBC「今日ドキッ!」放送時(2026年7月22日)の情報に基づきます。

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