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最後の打ち上げに行きたくて、彼女との映画を断った俺→彼女についた嘘

  • 2026.10.13
ハウコレ

送信するとすぐに、彼女から優しい返事が届きました。帰りの電車で次に届いたのは、1枚の写真と短いメッセージ。20分かけて、俺はようやく本当のことを打ちました。

出かける準備をしていると、大学時代のフットサル仲間のグループチャットが鳴りました。チームの解散が決まり、今日がその打ち上げだという知らせです。彼女との映画の約束と、ちょうど重なる時間でした。

「これが最後だから」と届いたメッセージ

俺は一度、「ごめん、今日は彼女と約束ある」と書き込みました。すると、仲間の1人から個別にメッセージが届きました。

「これが最後だから」

「少しでも顔出せない?」

来月から遠くの支社へ行く友人です。大学1年から同じチームでボールを追ってきた相手でした。最後なら仕方ない。そう決めたものの、彼女に本当のことを書く気持ちにはなれませんでした。

本当のことの代わりに送った2行

「友達の最後の打ち上げに行きたい」と書けば、楽しみにしていた映画より友達を選んだことになる。体調のせいにしたほうが、彼女を傷つけずに済む気がしました。本当は、自分が責められたくなかっただけです。

「体調悪い」

「ごめん、映画また今度でもいい?」

返事はすぐに届きました。

「大丈夫?ゆっくり休んでね」

責める言葉がどこにもない返事を、長くは見ていられませんでした。頭を下げるスタンプだけ返して、家を出ました。

店では友人に肩を組まれ、昔の試合の話で大きな声で笑いました。誰かがスマホを向けていたのは覚えています。それが投稿されるとは考えもしませんでした。

帰りの電車で届いた一言

店を出て電車に乗ってすぐ、通知が来ました。トークを開くと、友人の投稿を写したスクリーンショットが届いていて、その下にメッセージが続いていました。

「元気そうだね」

肩を組まれて笑っている自分の顔を見て、ようやく何が起きたのか分かりました。最初に打ったのは、まだ体調のせいにした言い訳です。送る前に消し、事情を長々と並べた文章も消しました。駅をいくつも過ぎ、20分たって送れたのは2通だけでした。

「ごめん。体調悪いのは嘘」

「フットサルの仲間の最後の打ち上げで、これが最後だからって誘われて行った」

怒った言葉が並ぶと思っていました。届いたのは、これからの約束でした。

「嘘つくのは、これからは無しにして」

「急にキャンセルしたくなったら、正直に言って」

責められるよりも、その2行のほうが重く残りました。

「うん。もう嘘はつかない」

そして...

次の日、同じ映画の来週の回を、後ろのほうの列で2席予約しました。彼女がいつも選ぶ列です。予約画面のスクリーンショットを添えて送りました。

「来週、これでどう?」

「うん、楽しみにしてる」

トークをさかのぼると、あの日送った「体調悪い」が残っていました。消さずに、そのままにしておきました。

(20代男性・会社員)

本記事は、読者アンケートに寄せられた実体験をもとにした本人視点の記事を参考に、相手側の心情を想定して制作しています。実際の相手本人への取材ではなく、編集部による解釈を含みます。

(ハウコレ編集部)

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