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マストドン、本物の化石入りレコードを発売!世界限定170枚

  • 2026.10.10

米メタルバンドのマストドンが、最新アルバム『Marrow Deep』の新たなアナログ盤を発表した。その中には、なんと本物のマストドン(氷河期に生息していたゾウの仲間)の化石が封入されている。バンド名と同じ古代生物の化石を使用したこのレコードは、わずか170枚の限定生産となる。(フロントロウ編集部)

20年前にファンから贈られた“歯”

始まりは約20年前。バンドはファンから、化石化したマストドンの歯をプレゼントされた。展示に適した状態ではなく、メンバーは長年、使い道を考えあぐねていたという。

アイデアを出したのは、ベース兼ボーカルのトロイ・サンダース。“骨の髄まで”を連想させる『Marrow Deep』というアルバムのタイトルとテーマから、化石をレコードそのものに封入することを思いついたそうだ。

とはいえ、実現は簡単ではなかった。米メタル専門メディアBlabbermouth.netによると、所属レーベルのロマ・ヴィスタ・レコーディングスが世界中のレコードプレス工場に数週間にわたって問い合わせ、ようやくWaxwork Recordsが協力を引き受けた。さらに米ジョージア大学の地質学部が加わり、音質や再生に影響が出ないほど細かい粒子になるまで歯を粉砕した。

メンバーが1枚ずつ“化石の粉”をまいてプレス

バンドが公開したメイキング映像には、ジョージア大学の地質学者が専用の粉砕機で歯を粉末にし、ふるいにかける様子が収められている。そして工場では、メンバー自らがこの“化石の粉”をレコードの原料の上に手でまき、1枚ずつプレスしたという。

トロイは「1万1,000年前の化石と、2026年のマストドンのレコードを組み合わせるなんて、最高にクールじゃない?」と、米Rolling Stoneにコメントしている。

生産枚数が170枚に限られているのは、使用できる化石の粉末の量に限りがあるため。ファンやコレクターに公平な購入機会を提供するため、販売は抽選方式で行われる。

ギタリストの死を経て生まれたアルバム

この特別なレコードに収録される『Marrow Deep』は、8月28日にリリースされたバンド通算9作目のアルバム。長年ギタリストを務めたブレント・ハインズが2025年3月にバンドを脱退し、その5か月後にバイク事故で亡くなってから初めてのフルアルバムでもある。

Rolling Stoneはこの作品を、ピンク・フロイドの名曲「狂ったダイアモンド」のマストドン版にたとえ、「重厚で、メタルのアルバムとしては驚くほど感情に訴えかける作品だ」と評した。バンドは現在、デフヘヴンとアルセストを迎えた全米ツアーの真っ最中だ。

バンドと同じ名を持つ古代の巨獣が、20年の時を経てバンドの音楽の一部になった。当選者が手にするのは、まさに“化石級”の貴重な1枚となりそうだ。

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