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地球温暖化で今後も豪雨はつづく!?最新国連レポートを解説

  • 2026.10.8
MHJ / Getty Images

国連環境計画(UNEP)が気温上昇超過抑制に関する注目レポート『Limiting Overshoot-Navigating exceedance of 1.5°C and pathways towards return(1.5℃超過(オーバーシュート)への対応と、1.5℃への回帰経路))』を公表。それによると、現状の対策のままだと、世界の平均気温は数年内に産業革命以前に比べて1.5℃を超えることが確実視されている。

ここでは、国連の最新レポートで明らかになった地球温暖化の現状や、今後私たちが直面しうる課題などをポイント解説! はたして現在、頻発している台風や豪雨との関連性は?

「気温上昇させない」から「上昇後にどう冷ますか」へ

Deagreez / Getty Images

これまで世界は、2015年にフランス・パリの国連気候変動会議(COP21)で採択された「地球の温度上昇を1.5度以内に抑えよう」という目標を目指していた。1.5℃に抑えることで気候変動の影響を一定程度回避できるからだ。例えば、サンゴ礁は地球温暖化が1.5℃の場合、70~90%減少するのに対し、2℃の場合はほぼすべて(99%以上)が失われることに。

1.5℃の場合でも相当のインパクトが予測されているが、レポートによると、現在、地球の温暖化は加速中。世界の温室効果ガスの排出量が減らず、今後数年の内に一時的にこの1.5℃を超えてしまうことが指摘されている。

今後、世界中の国が公約として掲げている温室効果ガス削減目標をすべて達成した場合でも、一時的に約1.8℃まで上がってしまうことも予測されている。実際に2024年には、地球全体で初めて1年間を通し1.5度を超える暑さを記録。いま私たちは、世界の目標が1.5℃を「超えさせない」から「超える規模と期間を最小限に抑え、できるだけ早く1.5℃未満に戻す」に変わっていく過渡期にある。

豪雨や台風が多発&より強力に

Deagreez / Getty Images

すでに私たちは、地球温暖化加速の影響を感じているはず。台風(熱帯低気圧)の勢力がより強くなったり、激しい集中豪雨や大きな洪水が世界各地で増えたりしている原因の一つが、まさに地球温暖化。2026年の夏は、日本のみならず世界中で大きな水害が相次ぎ、地球温暖化との関連性が指摘されているケースも少なくない。

特に気温がピークを迎える時期は、猛暑や干ばつにとどまらず、大雨や洪水といった複数の災害が同時に発生しやすくなり、被害が何倍にも膨らんでしまう傾向がある。旅行やバカンスなど特別なイベントで満ちていたはずの楽しい夏休みシーズンが、いまや最も災害リスクの高まる季節へと変わりつつある。

温まるのは一瞬、冷ますのには5倍の時間がかかる

Klaus Vedfelt / Getty Images

レポートでは、さらにショッキングな真実も。植林したり、大気中から直接CO2を回収する新技術を使ったりしても、一度上がった地球の温度を冷ますスピードは、驚くほどゆるやかということだ。仮に10年分温まってしまった地球を冷ますのには、約50年もの長い月日がかかる計算もでている。

そもそも一度溶けてしまった氷床や失われたサンゴ礁、ほかにも絶滅した生きものは、あとから気温を下げたところでよみがえることはない。これまでは「木を植えればCO2を吸収してくれる」と考えられていたが、1.5℃を超えた環境では、山火事のリスクが高まったり、害虫が増えて木々が傷つき、CO2を吸収する力が弱まってしまうことも明らかに!

けれど、たとえ深刻な現状にあっても、私たちがこれまでの歩みを止める理由にはならない。いまは、地球温暖化の現実や課題を受け止め、その歯止めに本気で行動を起こすべきとき。温室効果ガスの排出量をさらに下げたり、化石燃料の消費をやめたりすることで、1.5℃を超える期間を1年でも短く、そして0.1℃でも気温を下げる選択を重ねていきたい。私たちが生み出すこの「0.1℃の差」「1年の差」が、多くの命と自然の未来を左右するはずだから。

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